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#睡眠記憶 夢判断・夢分析から明晰夢

面白うそうなお題だったので、ユングについて本で読んだことを記事にしてみようと思います。睡眠で記憶といえば夢のことでしょう?
違うか。
そういえば、睡眠研究が最も盛んなのは日本であることは知っていますでしょうか。睡眠のことならこの日本人研究者を調べるのが最良の睡眠学問だと思います。
はっきり言うと、個人的には夢がなんであるのかなんの意味があるのかはわかりませんが、夢に現れた出来事については、現世に起きてその夢の内容についてどう思うかどんな感情だったか考えた方が心が豊かになると思います。


夢判断(Dream Interpretation)

夢の内容に対して直接的な解釈を行い、夢が何を意味するか、どのような象徴性があるかを解き明かす作業です。主にシンボリズムに注目し、夢がどのようなメッセージを送っているのかを知ろうとします。
例としては、ジークムント・フロイトが「夢は無意識の願望の表現」として夢判断を用い、夢に登場する象徴を性的な欲望や抑圧された感情と結びつけて解釈しました。しかし夢は、歪んだり現実ではありえない行動や意味不明なものの映像であることに気付きます。歪んだものを見ることによって不安や混乱の象徴シンボルといった願望等を直視することを避けるため、違った形で夢に現れることを検閲といい、一種の防衛機制だと解釈しています。
つまり、夢に原因がなんであるかを考えることです。

夢分析(Dream Analysis)

夢の背後にある心理的プロセスや感情の変化に焦点を当て、夢の構造やパターンを理解する試みです。ユング派の心理学では、夢を単なる象徴の解釈以上に、個人の成長や無意識の全体像を探るための手段として捉え、個人の無意識との対話として夢を分析します。
 - カール・ユングは夢を、個人の無意識だけでなく、集団的無意識の表れと見なし、夢を分析することで自己の統合を目指しました。
つまり、夢を目的がなんであるかを考えることです。

続きのある夢

私は、夢の内容の記憶が鮮明で最近は一晩で三種類ほど見ていることに気付きました。夢はなんとも思っていませんでしたが物心つく中学生くらいには、どんな夢だったか起きたときに思い出しており、気づいた時には夢を鮮明に映像として記憶できる程覚えています。間違いなくほぼ毎日見ています。ですが仕事の忙しかった20台後半から嫁や子どもと一緒に寝る時は全く覚えていませんでした。今は、子どもも大きくなり今は一人部屋でゆっくり寝れることと、心理師取得後に再度ユングの本を読み始めたころに夢の出来事や明晰夢も再び見るようになりました。明晰夢は、夢見た内容を再想起させメモったり印象に残らせるようにすることで、現実と夢の狭間を理解できるようになるようです。自分も明晰夢見たいと思ってもいなかったですが朝のルーティンに夢はどんなだったかなと考える習慣を無意識にしていたらいつの間にか区別つくようになっちゃったんです。ただ、夢でも自由に行動できるようになるため、夢なのか現実なのか区別がつかなくなってしまうリスクもあるようでその場合は十分注意が必要です。

3カ月ほど前、今は亡き従兄弟の家族の夢を見ました。既にいない従兄弟の父(おじさん)が夢の中でも亡くなったとの知らせでその家族の家にいる夢です。家のガラクタ部屋や倉庫にある物は要らなくなったから欲しいものがあればあげるとのことで、夢の中で色々と探し物をしている自分がいました。
先日、その夢の続きを見たのです。従兄弟は、20台で居なくなってしまったのですが、相変わらずイケメン面で穏やかでした。しかし家はリノベーションしたかのようにきれいになっており、倉庫やガラクタ部屋また探し物をしに行こうとする自分がいましたが、その部屋はなくなりきれいな壁に変わっていました。

何か関連があるかは、わかりませんが、前回の記事で私の思考で、数字・統計は科学的根拠や説明には絶対不可欠だと思わされていましたが、世の中そうでもないんだよと色々な情報からそうなのかと納得した出来事で、自分に大きな変化がありました。とんちらかったことが、記事にまとめたことにより自分でも色々と思考が変わったことやガラクタ部屋が整理できたことは頭の中も文章化することである程度整理できたことなのかなと、ふと思いました。

夢に意味はあるのか

夢を見ることには心理学的、生理学的な観点から意味があると考えられています。夢は単なる無意味な思考の断片ではなく、心と体にさまざまな影響を与えています。

1. 心理的な視点

  • 無意識の表現: ジークムント・フロイトは、夢を無意識の欲望や抑圧された感情の表現と考えました。私たちが普段は意識できない感情や欲求が、夢という形で現れることがあります。このため、夢は自分の深層心理を理解する手がかりとなり得ます。

  • 自己の統合: カール・ユングは、夢を個人の無意識だけでなく、集団的無意識を含む象徴の表現として捉えました。夢の中で現れる象徴を通じて、自己の成長や統合が進むと考え、夢は自己理解を深めるための重要なツールと見なされます。

  • 感情処理: 夢は日常のストレスや感情を処理するためのプロセスとされています。特に強い感情やトラウマを抱えている場合、それが夢の中で再現されることがあります。これにより、感情を整理し、心のバランスを取り戻す手助けをしている可能性があります。

2. 生理的な視点

  • 脳の整理: 夢を見ることで、脳が情報を整理し、記憶を強化するとされています。特に、レム睡眠(夢を見ることが多い睡眠段階)中に脳が情報を統合し、学習や記憶を定着させる役割を果たしていることが科学的に示されています。

  • 脳の活性化: 夢を見ることは、脳の活動の一環として重要です。脳は休んでいる間も様々な処理を行っており、夢はそのプロセスの一部です。脳の健康を保つためにも、夢を見ることは必要であると考えられています。

3. 文化的・哲学的な視点

  • 夢は古代から多くの文化で特別な意味を持つものとされてきました。予知夢、神からのメッセージ、自己探求の手段として、夢はさまざまな形で解釈されてきました。夢を見ることが人間の根源的な経験であるため、夢を通じて現実の意味を探る試みも行われています。

夢と記憶力とは

夢を見ることが学習や記憶の定着に関わっているという考えは、特にレム睡眠(Rapid Eye Movement sleep)に焦点を当てた研究によって支持されています。レム睡眠は夢を見ることが多い睡眠段階で、脳が活発に動いている状態です。この段階での脳の活動が、記憶の整理や情報の統合に重要な役割を果たしていると考えられています。
1. 睡眠と記憶の関係
睡眠全体、特にレム睡眠と記憶の定着には強い関係があることが多くの研究で示されています。
宣言的記憶: 意識的に思い出せる事実や出来事の記憶(例えば、歴史の出来事や単語の意味)を指します。睡眠は、こうした情報を短期記憶から長期記憶へと移行させる過程に重要です。
手続き記憶: スキルや習慣のように、無意識に行う行動の記憶(例えば、自転車の乗り方やピアノの演奏)も睡眠中に強化されます。
これらの記憶の種類は、睡眠中に脳がそれまでに学んだ情報を再生し、重要なものを強化・統合することによって整理されます。特にレム睡眠中の夢を見ている時間帯に、脳が新しい情報や体験を再処理しているという考えが示されています。
2. 研究の根拠
記憶の再活性化: 研究によれば、睡眠中、特にレム睡眠中に、日中に経験した出来事や学んだ情報が脳内で再活性化されることが確認されています。この再活性化により、学習した内容が記憶として整理され、定着します。このプロセスを通じて、記憶がより強固で長期的なものになるとされています。シナプスのリモデリング: 睡眠中に脳内のシナプス(神経細胞間の接続)が再構成されることで、新しい情報を学習する際の脳の効率が向上すると考えられています。特にレム睡眠では、シナプスの強化が進行し、新しい学習や記憶の形成に役立っています。
夢の内容と学習の関連性: ある研究では、夢の中に学習した内容が反映されることがあり、その場合、学習の成績が向上することが示されました。例えば、ある作業を練習した後に、それに関連する夢を見た被験者は、その作業のパフォーマンスが向上する傾向が見られました。
3. レム睡眠とノンレム睡眠の役割分担
ノンレム睡眠(NREM): ノンレム睡眠は、主に記憶の整理や選別に関与しているとされています。この段階では、特に重要な情報が強化され、不要な情報は忘却されます。
レム睡眠(REM): レム睡眠は、情報の統合や感情の処理に関与するとされています。特に、創造的な問題解決や、新しい情報の結びつき、複雑な感情の整理などが行われる段階で、夢を見ることが多いのが特徴です。
4. 進化論的視点
レム睡眠と夢は進化的に重要な機能を持つとする説もあります。例えば、夢を見ることで過去の経験や学習をシミュレーションし、将来の脅威や問題に対処するための準備をしているとする理論です。この視点からも、夢が学習や記憶の定着に寄与していると考えられています。

夢を見ることが学習や記憶の定着に役立つとされる理由は、主にレム睡眠中の脳の活動に基づいています。レム睡眠中に脳が情報を再処理・再活性化し、学んだ内容を長期記憶に統合するプロセスが進行していると考えられます。このため、夢は単なる無意識の表現だけでなく、記憶の強化や感情の整理にも重要な役割を果たしているのです。
関係ないけど、うちの弟頭良かったんです。うちの母親は、「あんたは一夜漬けで頭に叩き込んでテスト受けてたけど、弟は勉強せずに良く寝ていた。成績も弟が良かったしね」と言われています。
大人になって勉強して思うことは寝る前に勉強してそのまま寝た方が本当に一回で定着するんだなと実感します。記憶の忘却曲線は心理学的にも長期記憶定着は本当にお世話になる現象だと思う。


はっきりしていないことが多い明晰夢

1. 明晰夢の特徴
自己認識: 明晰夢では、夢の中で自分が夢を見ていることを認識しているため、夢の内容をコントロールできることがあります。これは通常の夢とは異なり、意識的な活動が伴うため、脳の特定の領域(前頭前野など)が活発に働くことがわかっています。
脳の活性化: 明晰夢中の脳の活動は、覚醒時の脳の活動に近いとされており、通常の夢よりも高度な認知機能が働いていると考えられます。このため、明晰夢では意識的な思考や問題解決が可能であり、これが学習や記憶に影響を与える可能性があります。
2. 明晰夢と学習・記憶の関係
明晰夢が学習や記憶の定着にどう影響するかについては、まだ十分に研究されていない部分もありますが、いくつかの関連する理論や仮説があります。
スキルの強化: 明晰夢中に特定のスキルを練習することが、現実でのパフォーマンス向上につながるという研究結果があります。これは、夢の中で体験することが、現実の学習プロセスを補完する可能性があることを示しています。例えば、スポーツの技術や楽器演奏などを明晰夢の中で練習することで、そのスキルが実際に向上する可能性があります。
問題解決と創造性: 明晰夢では、夢の中で自分の思考を意識的に操作できるため、創造的な問題解決や、新しいアイデアの発見に役立つ可能性があります。これは、学習プロセスにおいて新しい情報を関連づけたり、複雑な問題を解決したりするための助けになるかもしれません。
3. 生理学的視点
明晰夢は通常、レム睡眠中に発生します。レム睡眠自体が記憶の定着や情報の統合に重要な役割を果たしているため、明晰夢もこのプロセスに関与している可能性があります。しかし、明晰夢の意識的な側面が通常の夢とは異なるため、脳の活動がどのように記憶の定着に影響を与えているかは、まだはっきりとはわかっていません。
4. リハーサル効果
明晰夢を使って現実で直面している問題や課題を夢の中で再現し、意識的に対処することで、現実でのパフォーマンス向上につながることがあります。例えば、試験前に重要な内容を明晰夢で再確認したり、難しいプレゼンテーションの練習をしたりすることで、現実での成果が改善する可能性があるという考え方です。
5. 心理的メリット
明晰夢には、心理的な面でのメリットも考えられます。例えば、夢の中で恐怖を感じるシーンをコントロールし、トラウマを克服するためのトレーニングとして利用されることもあります。このように、自己の感情や状況をコントロールする能力を高めることで、現実でのストレスや不安を減少させることが可能です。


これといって特にパッとした内容ではありませんが、睡眠記憶についての記事は以上です。夢は現実と行き来するものであり、ユングの言う通り、目的がなんであるのかを指し示すものであるとすれば、先にも書いた通り夢に対してどうな風に思うのか考えるのかを感情はどうだったか思い馳せることで、自己の成長だったり、心身のバランスを整える役割はあるのではないのでしょうか。なにも思わないのであれはそれはそれであなたの考えなのです。

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