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(連載76)自分で自分がゲストのトークショーを企画:ロサンゼルス在住アーティストの回顧録:2013年
ともかく、なんでも、
自分 自分 自分
英語にすると、ミー、ミー、ミー、ですが。
自分は自分のエキスパート、自分の事だったら、誰よりも詳しいので、この回顧録は初回でも申しましたが、
自分ヲタの自分が炸裂!!
「他の誰にも書けない」この回顧録もすでに書き始めて1年半、76回目になりました。
よくもまあ、ネタがつきないね?
と、そんな自分を苦笑いしながらも、自画自賛する自分!!
まったく、幸せなヤツですわっ!
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さて、自己紹介はこの辺にして、
早速まいりましょう!!今回は2013年の事であります。
気がつけば、「汚れの首輪」プロジェクト=メンズ白シャツの襟についたシミのテーマで、いろいろな(自称)アート活動をやってきた案件について。
そのすべてをこの回顧録では、惜しみなく網羅しておりますが、苦笑
シミの襟の絵画展を3回、襟を切り取って、服につないだファッションショーが2回、そして「汚れの首輪」というタイトルの演歌までも作って熱唱し聴衆ドン引きのパフォーマンス、また、日本でのレジデンスも同じテーマで埼玉の古着で制作し、ウルトラマンと同時期に、そのインスタレイションもやりました。
こうやって、書くとどんだけ、イロもん?って気もしないでもない。苦笑
2013年で、このプロジェクトは、すでにもう10年以上も続けていた事になったのでありました。
なので、このあたりで、今までやってきたものを、整理し、きれいに今一度まとめて、皆様に報告したくなったわけです。で、思った事。
トークショーみたいなのの、ゲストによんでくれないかなあ〜と。
よく美術館やアート関係の施設で、展覧会をやってるアーティストを招いて、スライドを見せながら、インタビューしてるのがありますよね?
ああ、いうの。
やりたくなったんですよ。
でも、なんせ、私のやってる事は、変わってる??
面白い事やってますねー。とは言われますが、
「これについて何か語りませんか?」と、よんでくれる団体や人は、、、、
誰もいなかった。
こんな事やってる人、世界中に誰もいないだろうに。。。
と、思うのですが、、、
しかし。
実際に、誰もやってない・・・??
だ か ら ???
ですわ。
よく自分にしかできない事をやろう!!。。。と、無責任なコーチングなんかで、言われてますけど、あれって、
だ か ら ? 何?
って、言い返してやりたいですね。
誰もやらない事をやったからって、世間様からチヤホヤされるのは、稀ですよ。
「人がしない事をやる」っていうのは、すでにこの時点で、人と自分を比較してますからね、だから、自己承認欲求を満たそうと思っても、逆になかなか満たされませんよ。反面教師として、申し上げますが、、、。
バンドやってた時に、誰もやってない事をやろう!と思って、ギターの練習しないで、ヌンチャクの練習してましたけど、汗
これだって誰もやってない事です。でも。。。
まったく、
だから?? なんだった?
です。
まあ、何もなかったですね。。。
ステージでやって、聴衆から「お〜っ!」て言われ、もしかしたら、自分に何か降りてきたような気もした経験も得られましたし、テレビに出たから、人が褒めてくれたけど、それはテレビに出たからであって、私が誰もやらない事をやってたからではない!!と、キッパリ言えます。
ヌンチャクやって、自分の人生が激変したとか、もしくは、お金になったとか、何か将来につながったか、そんなのは(もちろん)全くなかったですね。
むしろ、ギターをあんだけ練習してたら、(ともかくヌンチャクは、ものすごく練習しましたからね)もっとマシな人生になってたような気がするくらいです。
まあ、好きなことをやってるので、楽しいですよ。苦笑 でも、楽しいんだったら、他人もできる事で自分もできる事で十分なような気がします。
なので、こそさら、自分にしかできない事っていうのに、フォーカスする必要があるのかな?って思うわけです、、、、。
しかし、今となっては、
もう、遅いんです。
だって、このプロジェクトは、この時点で、10年、今現在でもう、20年以上になってしまっているのでね。。。汗
今だに、誰もやってないと思いますよ。
だって、「汚れの首輪 ring around the collar 」と、ググってみたら、出るのは、洗剤の会社のコマーシャル、
それに私の写真が、パクられてましたからね。。。。笑
もちろんクレジットなしで。。。
ネタになるかも、と、大きい心で、許してますが。。。。
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あ。
「誰もよんでくれない。」って話から、むっちゃ愚痴になっちゃってました〜。
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ムードをポジティブに、切り替えようではありませんか。
誰からもお声がかからないなら、解決策は、ただひとつ。
自分でトークショーを企画して、自分でゲスト出演すればいい。
と思いました。
こういう思考方法こそが、私らしいやり方であります。(ふう〜、自信回復!)
場所はパノラマ・シアター
正式には、The Velaslavasay Panorama
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ここをやっているのは、このサラ・ベラスという女性。
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彼女は素晴らしいです!美人、そして、18〜19世紀のパノラマ絵画のエキスパートで、世界パノラマ学会のメンバーらしい。(そういうのがあるっていうのも知らんかったが。汗)
ともかく自分の人生を「パノラマというもの」に賭けている人で、昔、サイレントシアターでもあった、場所を借りて、そこで、ユニークな展示やイベントをやっている人です。
まあ、ここについてだけでも、どなたかが、一冊本が書けるくらいの摩訶不思議なとこです。(いい意味で)
ここのイベントは、360度のギャラリーでは、もちろんパノラマの絵、中国からその筋の専門画家を招いたり、併設のスペースでは、60年代のエスキモーの人たちの生活に関する展示、また、劇場では、ヨーロッパの解剖アートの歴史のレクシャー、3Dフィルムフェステバル(、、、っていっても、たったの3つの映画だけだったけど。苦笑)
一番、メジャーだったのは、フランスの映画監督、あの!ルイス・ブニュエルのフェステバル。彼の孫?もしくは曾孫???が、(ほんとにゲストで)来てて。。。。ステージには映画を再現する、って、本当のヤギ?がいて。。。みたいな。。。。(ブニュエルの初期の映画でヤギの映画がある)
マジ、 不思議なとこです。
(しつこいですが、いい意味で)
ま、ともかくなんといいますか、普通の観光ガイドブックには載ってないかもしれませんが、
超絶オススメ、まちがいない!!
で、このように、私も大好きなとこなので、
サラ・べラスに私の「汚れの首輪」企画を、持ちかけたら、すぐに気に入ってくれて、ここでやることになった。
で、私がやりたかったのは、変にアカデミックに理論を展開したり、現代美術の脈略での講義とか、そんなのはどうでもいい、、、バラエティショウみたいに、楽しくて、誰でもわかるイベント。
以下、いつもの写真レポートで、ご紹介します。
まず、一番やりたかったトークショー。
インタビューの質問も答えも全部自分で書きました。そして、俳優の友達に司会者になりっきってもらい、インタビューしてもらった。
美術館がやってるようなにスライドをみながら説明。アーティストにインタビューで、
なぜ、白シャツを集めるようになったか、どんな事をやってきたのか?とか、今までの経緯をしゃべる。
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それが終わったら、実際にモデルに来てもらって、作品のフロアショー。
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司会をやってくれた俳優の男性も。(これフォトショじゃないですよ。)
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会場は百人くらいのキャパで、小さめでしたので、満員御礼でした。
会場の外にも、(左)ちゃんと「汚れの首輪」ショーとかいてくれましたよ。
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ここは、裏に大きい庭もあって、イベントが終わったら、そこで、スペシャルな「汚れの首輪」カクテルなるものを、作ってくれて、みんなに振る舞ってくれた。
この、すごいこだわり!!!
パノラマのサラのように、ほんとに自分が納得がいくようなやりかたで、表現している人たちを見ると、元気がでます。
別にマスなたくさんの人たちに届けようとしなくても、こういう身近にいるテイストをシェアできる人たちに、気にっていもらえたら、それで十分なのだと、確信しました。
「誰もやってないから、やる」というよりも、自分が自分で正しいと思い、誠実に表現できる、そんな発露を確保する事の方が大事だと思いました。
ただ、問題は、、、、
それが一番、難しいのである!
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、、、、ちょっと考えてみます。では、また!
読んで頂いてありがとうございました!
L*