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名言や格言を全く欲していないときに読むもの

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2018年7月の記事一覧

オランダで気付かされる、幸福な「ゆるふわナショナリズム」 -Amsterdam-

オランダで気付かされる、幸福な「ゆるふわナショナリズム」 -Amsterdam-

どういう時に「自分が日本人であるというバックグラウンド」をもった上で感動しますか?

オリンピックやワールドカップなどのスポーツ競技応援中?

ごはんがおいしいとき?

繊細な技術を目の当たりにした時?

私は、オランダ・アムステルダムで出会ったゴッホ美術館の期間展示「ゴッホと日本」でそんな感動に出会いました。

ちなみに、看板はこちら。

しょーもないなって思いませんでしたか?

「なんかちゃち

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coolなのに、チーズの出現率が非常に高い街 -Amsterdam-

coolなのに、チーズの出現率が非常に高い街 -Amsterdam-

河!橋!花!

くらいのイメージしか持たずに行くことを決めたオランダ・アムステルダム。

ホステルを探しているときに、めっちゃオシャレだなー!と感動していたので、そこからもうわくわく。

更に畳み掛けるかのように、たまたま飛行機の中で観た「15時17分、パリ行き」という映画の中で

劇中の人物が口々に
「パリなんかつまらないぞ、アムステルダムが楽しいぞ」
と主人公たちに告げ、実際に行ってみたらちょ

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ベルギー・アントワープで初めて自分が情弱であると自覚した

ベルギー・アントワープで初めて自分が情弱であると自覚した

ロシアW杯で大活躍したベルギー。

2018年6月初旬、そんな話題の国になるとは露ほども予想せず、ぷらっと訪れてきました。

(首都・ブリュッセルでの写真はこちら)

ベルギーに行ったこと、ありますか?
「ベルギーをめがけて行く」というよりは「近隣の国に行くついで」で訪れる人が多いのではないでしょうか。
かくいう私も「1泊でチョコレートを楽しんでこよう」くらいの気持ちで西ドイツ・ケルン→ベルギー→

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差添い

差添い

3年前の彼と私の生活は、
一人暮らしの二人がなんとなく同じ玄関を使っているかのようだった。
そんな私たちを変えてくれたのは、
ある日手にとったふわふわの白い子犬のぬいぐるみ。
君を連れて帰ってからは、君を通じておしゃべりが増えた。
いつの間にか「二人で」することも増えた。
「一人がふたつ」を、「二人がひとつ」にしてくれた。
不器用なスタートだった私たちだけれど、
もうすぐ新しい家族を迎えます。

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礼遇

礼遇

いつもの電車からとびだして、飛行機に乗り込む。
初めての街でキャリーケースを持とうか?と声をかけられて
笑顔で愛想よく断った後3分で気付く
「わたし、道を間違えてる」。
いっぱい間違えて、歩き疲れて入ったカフェでうとうと。
店員さんが持ってきたお皿を置く音で目が覚めて、
隣の席にいたカップルに茶化される。
しばらくしてまたうとうと。
目を開けた途端目に入るのは、笑顔で茶化している老夫婦。
街の人の

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楽しいことも、吐き気がするものも、全部飲み込む空の下に連れ去ってくれる8年ぶりのマスドレ -[No New World] MASS OF THE FERMENTING DREGS-

楽しいことも、吐き気がするものも、全部飲み込む空の下に連れ去ってくれる8年ぶりのマスドレ -[No New World] MASS OF THE FERMENTING DREGS-

光しかなかった。

MASS OF THE FERMENTING DREGS、通称「マスドレ」の8年ぶりアルバム「No New World」

以前より楽しみにしてやまなかった新アルバム。

ツイートを見た瞬間、あ!リリース今週だった!と思わず声が出る。

次の瞬間、忘れないうちに購入。

いそいそと。

うっしゃあ!きた!

どきどき。どきどき。

プレイリストはスローモーションリプレイが最後な

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旅行を機に気づいた、サービスビッチな私 -R&Yレンタル スーツケース-

旅行を機に気づいた、サービスビッチな私 -R&Yレンタル スーツケース-

3年ぶりに、海外旅行へ行こう、と思い立った。

「まぁ、いつも通りだよね。」

航空券を取った時はそう思っていたのに、思いのほか新しいことを取り入れたし、旅のかたちも、自分自身も、まだまだこれから変わっていけることに気づいた旅の話 の、つづき。

今日は、知った瞬間に直感で「これを利用しよう」と思い立ったレンタルスーツケースサービス利用に至るまでの気持ちを振り返ります。

スーツケース。

あなた

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女性たちの「自分が抱く性欲」への自覚の浅さがもどかしくて、愛おしい -やれたかも委員会 第8回 太陽の塔編-

女性たちの「自分が抱く性欲」への自覚の浅さがもどかしくて、愛おしい -やれたかも委員会 第8回 太陽の塔編-

「いい、やれたかもでした」

思わず佐藤二郎さん演じる能島譲と声を合わせてつぶやいてしまったテレビドラマ「やれたかも委員会」第8回「太陽の塔編」。

今も心のどこかに置いてある「あの時、やれたのでは?」というもやっとした気持ちと当時の様子を告白し、3人組の「やれたかも委員会」に報告するドラマ。

本作はnote出身のヒット作としてあまりに有名なので、noteユーザーならば詳細を言わずもがなご存知か

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