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日記

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いかねば 詞

いかねば 詞

白い四次元に浮かんでる
最初で最後の15秒
向かいあった時には
永遠に泣くだろう

仏壇も教会もいらない
わたしは整理された人
吹雪の中に立っている
熱いほうじ茶飲んでいる

古い鍵をぶら下げて
のんびり歩いていきましょう
くり返されるベースの遠吠え
クロワッサンは焼きたてです

死んだ人に会えるなら
死んでみるのも悪くない
わたしはずっと浮かびます
快晴の都会の空に

幻影

もう早朝は寒くなってきて、ジャージを着て、その上にナイロンジャケットを着て出勤します。

もうすぐ冬がきます。以前は冬が苦手でした。寒いし暗いし寂しいし、心が下を向くので、よくない考えが頭の中にはびこっていました。世界の終わりを疑似体験してるようで、嫌でした。布団で丸くなって寝るに限りました。ですが、最近は苦手意識がなくなりました。もうどうでもよくなった感じです。冷たい耳で聴く70年代パンクは最高

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朴訥

朴訥

こないだの日曜。
散歩して、気持ちいい風を感じて、野良猫の鳴き声が聞こえてきて、どこだどこだと探すが結局見つからなかったりして、銭湯の煙突から煙が出ていて、今日は営業してるな、行こっかな〜とか思ってこれまた結局行かなかったりして、缶コーヒー飲んで、抽選には外れて、投票いって、図工室入って、背もたれのない四角い木の椅子が積まれてて、あ、これ俺使ってたな〜とか思い出して、スーパーに寄って帰って、弁当買

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無題

悲しい人が、死んでいく。
悲しいまま生きて、そして死んでいく。 
神様はいないな、って思う。

悲しみはどこへいく。
俺が掴まえたとして、誰にも伝えないが。
伝えたほうがいいのかな。

閉じている時、寄り添う音を探す。
潮風で錆びた鉄筋はぐにゃぐにゃ。

くやしい人の、代わりにはなれない。
俺が動けば景色は変わっていく。

あったかい小さな命が泣いてて、
透き通った懐かしい声を思い出した。

悲し

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京都、ライブハウスのこと

こないだは京都に行った。めっちゃ久しぶりだった。レコードを何枚か買った。とても暑くて気分爽快だった。以前あった店が潰れたり新しい店が出来たりしていた。露店はどこもかしこも外人に媚びていた。外人も群がっていた。邪魔だったから何回か蹴った。

20年くらい前、レコードを買い始めた時期、通ってたレコード屋はほぼない。逆に今も続いてるレコード屋の棚には、20年前からずっと売れ残ってるレコードがあったりする

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作業

作業

言いたいことがない。コンクリート打ちっぱなしのアパートのように。鉄塔公園の草むらで10年君を待ちながら、錆びていくなにかを感じながら。

昔を思い出しても大人の記憶だ。子どもの頃の記憶は、もう遠くの遠くで光る星みたいだ。ようやく俺の体から、子どもの俺が抜けきった感覚を最近覚える。

日曜の昼間はよく幽霊が現れる。懐かしく、胸糞悪く、たそがれている。

俺はここにいる。消防法に引っかかりながらも。居

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うだうだ

うだうだ

最近寒くなってきた。優しい氷河期が通り過ぎた。静かな個展に行って、感動したい。帰りにホットコーヒー飲んで、レコード屋寄って、自分とだけ会話して、そんな休日を送りたい。俺は疲れている。

昨日で試験も終わった。ようやく解放された。落ちてたらいい。誰からも認められたくない。落ちたのを言い訳に、仕事を辞めようかな。もし受かったら俺は出世して、部下を抱えて、指示して決断して…プッ。笑える。俺にそんなことで

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俺達に明日はある

昨日は残業を5時間。駅を降りると雨が降っていて、濡れながら帰った。

仕事では、たくさんの確認をした。その度に色んな人に尋ねた。そこでそれぞれのやり取りをして、すんなりいくこともあれば、揉めることもあり。いや、仕事とはそーいうもんです。別にそれでいいのです。でもいつでも体は大の字で寝たいと思ってて、傍らにはアイスティーなんかを置いて。

まあその確認の一つ一つに神経が削られて、どんどん体の中の音が

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詩(恋の頂)

恋と呼ぶには焦げすぎた
太陽みたいなキスをして
俺は黙って歩き始めた
仕方のないことだと思った

恋の頂はどこにある
そこに登ってなんになる

喫茶店ではいつもの注文 
流儀を押しつけるこの店を
好きなのは街で俺一人だけ
透明人間になりたい気分

恋の頂はどこにある
ひとりで登ってなんになる
誰かと登ってさあどうなる

詩を書いてみた。(宇宙を旅する鉄道と人間)

宇宙の夢を従えて 今日も銀河を走る
笑いが混じった口笛で 僕らに幸せ振り撒いて
誰にもできないダンスなら ブラックホールの中庭で
過払い金の請求は 差し出す命の重さにて

きっと宇宙は悩んでる
そのため息を聞いてみたいね
僕にできることありますか
肩でも揉んであげましょか

青く光る美しい星が 赤い戦争しています
汽車は気にせず煙突から ひらがなを吐きだしています
熟成された永遠を 淡々と運ぶ鉄道

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7月25日

7月25日

昨日は休みだった。2ヶ月前に出したクリーニングを取りに行った。おばちゃんは全然嫌な顔せずに俺のスーツを長いフック棒でピックアップして、「ビニールは取って保管してね」と言って渡してくれた。俺はそれを自転車のかごにぶち込んで帰った。炎天下だった。帰宅してすぐにクーラーの効いた部屋で横になった。そして持って帰ってきたスーツをビニールはそのままにラックにかけた。俺はそういう奴なんだ。なんで言われたことがで

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詩を書いてみた。(午前5時のうた)

真綿のような優しさで 鈴が鳴ります
観たい映画が溜まって 嬉しいです

君と歌った 午前5時だった 
捨て猫のような か細い声だった
夜の終わりも 朝の始まりも
他人行儀で それがよかった

埃被った 理屈をなぞります
泣きたくなったら 水分補給です

君と歌った 午前5時だった
新聞配達の バイクが過ぎてった 
体の中が 涼しいんです
少し昔を 思い出したから

壁画

壁画

いまはブルーハーツ聴いてます。

昨日も22時まで。ほろ酔いの人間をかい潜って駅まで歩く。駅のホームにもほろ酔いの人間がワラワラと固まってモゴモゴうごめいている。一人一人丁寧に殴りつけながらいつもの立ち位置あたりで電車を待つ。左アッパーで沈めた親父が這いつくばって俺の足首を掴んできた。俺は27センチのアディダスの、掴まれてない方の足で踏みつけて顔に唾を吐いた。目一杯淡を含ませといた。そいつの耳から

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ならず者

ならず者

昨日は22時まで仕事でした。夏の日差しは心に穴があいてることを忘れさせる。それでも君の真っ直ぐな瞳のことはいつでも覚えている。少し感情的になってしまった。いかんいかん。俺は普通になるんだ。普通に働いて、その賃金で生活して納税するんだ。過去の後悔は抱えるんじゃなくて壁の額にでも飾っておく。たまに目に入るくらいでいいじゃないか。

俺を俺にしてくれたロックミュージック、昔も今もこれからも大好きよ。ロッ

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