壁画

いまはブルーハーツ聴いてます。

昨日も22時まで。ほろ酔いの人間をかい潜って駅まで歩く。駅のホームにもほろ酔いの人間がワラワラと固まってモゴモゴうごめいている。一人一人丁寧に殴りつけながらいつもの立ち位置あたりで電車を待つ。左アッパーで沈めた親父が這いつくばって俺の足首を掴んできた。俺は27センチのアディダスの、掴まれてない方の足で踏みつけて顔に唾を吐いた。目一杯淡を含ませといた。そいつの耳から青い汁でた。中途半端に欠けた月がカタカタ揺れて笑ってた。

そんな妄想をしつつ、家に帰って飯食って、寝て、また朝から仕事に向かう。なんてつまんねえ毎日。こないだから腰が痛い。屈めない。こんなこと言いたくない。腰が、とか。言いたくないよみみっちい。まあ、頑張らなくちゃ。頑張らなくちゃ、なんてね、バカ。いつか壊れるなぁ俺。だからもう頑張るな俺。駅のホームでモゴモゴうごめく奴らになっちまおうかな。楽だろ。なっちまおう。なんにも考えずに昔のことは他人の事のように知らんふりして、今を楽しもう。今を嘆こう。そんな風に生きていけたら楽しいだろな。「あ、このバンドまだ活動してたんだ。」とか言うようになったら嫌だな。