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そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その1

 本を選ぶときにいろいろな選び方があると思う。その中の一つに著者で選ぶという事が挙げられる。最近私は苫米地英人さんにはまっている。その流れで彼の本を読み漁っている。  この本は自己啓発の本であり、今回読んだのは「はじめに」と一章と部分である。アファメーションと呼ばれる自己認識の変え方とも言うべき方法を分かりやすく解説し実践できる形で紹介している。  アファメーションとは「あるルールにもとづいてつくった言葉を自らに語り掛ける事」と本文中に紹介されている。それに伴い必要となる

    • そこそこ読書 「1日10分で脳が生まれ変わる なりたい自分になる一番簡単な方法」 苫米地英人 著

       自己啓発の本は大きく分けて二種類あると言われている。一つは元気の出る前向きな言葉を紹介している物。有名人や偉人の名言を集めたものもこれにあたるかも知れない。もう一つは実践的な物である。毎朝靴を揃える、 トイレ掃除をする等を紹介しているものである。  この本は後者である。タイトルだけ見ると少し物騒であり、胡散臭くもある。しかし中身はかなりしっかりしている。  ちなみに私自身が実践してなりたい自分になったわけではない。なぜ世の中が良くならないのか、なぜ毎日が楽しくないのかと

      • そこそこ読書 本当に頭がよくなる「速読脳」のつくり方 苫米地英人 著

         本を読む上で一度は考える事がある。それは大量に本を読む事である。その上で欠かせないのがやはり速さだろう。この本は題名の通り速読の仕方について紹介されている。  この手の本で注意したいのが(私は何度も陥ってしまっているが)読んで満足してしまう事だ。一つということは無くいくつかの段階によって分けられている。読んでしまえば一瞬だが、次の段階に行くのに人によっては一週間とか一か月とかかかるかもしれない。というのも質と量がはっきりと分かることは無いからだ。  まず、理解するのに時

        • そこそこ読書 愛と別れのなぞなぞ ちばやくこ 作 風乃 絵

           けがをしたカラスを拾ってきた小学一年生の亮とその母親である紗知の物語である。カラスの世話と別れを通して成長する亮の物語と並行して紗知の親としての葛藤や疑問との戦いが描かれている。  小学一年生の成長はさまざまな出会いという経験であるが、親の成長はこれで良かったのかというこれまでの経験による疑問との折り合いのつけ方である。  紗知にはもう一人翔という息子がいる。翔は専門学校生であり、彼の成長に母親である紗知は時に戸惑う。そんな中父である誠はぶれない。なるようになると。  

        そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その1

        • そこそこ読書 「1日10分で脳が生まれ変わる なりたい自分になる一番簡単な方法」 苫米地英人 著

        • そこそこ読書 本当に頭がよくなる「速読脳」のつくり方 苫米地英人 著

        • そこそこ読書 愛と別れのなぞなぞ ちばやくこ 作 風乃 絵

          そこそこ読書「もっと知りたい エル・グレコ 生涯と作品」 大髙保二郎 松原典子 著

           エル・グレコというのは1500年頃に活躍した画家の名前である。この本は彼の描いた作品の解説書である。非常にコンパクトで内容は分かりやすくまとまっている。絵もふんだんに使われており、誰がどんな絵を描いたのかという事を知るだけでも良い刺激になる。と思う。  美術の本は難解である。美術そのものの理解をする前段階の話になるが、絵画について知ろうと思うならその前に歴史や地理の勉強をしなくてはいけない。どういった目的で作られたのかという事を考えるには、今はないような地名や国も出てきた

          そこそこ読書「もっと知りたい エル・グレコ 生涯と作品」 大髙保二郎 松原典子 著

          そこそこ読書 闇と静謐 マックス・アフォード 作 安達眞弓 訳

           本書はどういったものなのかははっきりしない。単純に最後まで読めていないからだ。最初の数ページを読んだだけである。よって感想文ではなく私がどれだけ本が読めていないのかという話になる。  そもそも書いてある文字を読んでいるそばから忘れている。一ページ前を読み返してみると舞台となっているのがアパートの一室であり、月曜日だったという事すら頭の中から消えている。あろうことかホテルと勘違いしていた。「賄いつきのアパート」という一文があるにもかかわらず、「供する」という言葉のイメージだ

          そこそこ読書 闇と静謐 マックス・アフォード 作 安達眞弓 訳

          そこそこ読書 「モモ」 ミヒャエル・エンデ 著 その3

           今回でモモをすべて読み終えることが出来た。ファンタジーの要素が非常に強い反面、「時間とは」「生きる事とは」「他者とは」というその本質的な問題に迫っているのは、時代を問わず老若男女を魅了する要因となっているのだろう。  現実の世界においても小説内の世界においても時間泥棒というのは実際に時間を奪う存在ではない。一日の時間が二十四時間から減ることもなければ寿命を削るという事でもない。  では時間泥棒とは何を指すのか。小説内では、人の中にある生きる力、感じる力、好奇心を止めてしま

          そこそこ読書 「モモ」 ミヒャエル・エンデ 著 その3

          そこそこ読書 「モモ」ミヒャエル・エンデ 作 その2

           この作品が作られたのは1973年であり日本では1976年に刊行されている。  第2章では灰色の時間泥棒の正体が明らかになる。彼らは世界の人々に時間の「正しい」使い方を意識させる。正しさとは何の為に使うかではなく、どれだけタイムパフォーマンスが良いかという事である。  昨今ではタイムパフォーマンスやコストパフォーマンスが注目されているが、その裏では何の為という目的や実感が蔑ろにされてただただ決まりを守る事、損をしない事だけが目的になっている。  その考えでは失う事の心配事

          そこそこ読書 「モモ」ミヒャエル・エンデ 作 その2

          そこそこ読書 いつまでも親がいる 超長寿時代の新・親子論 島田裕巳

           この本は親子論とあるがキリスト教や仏教などを親子、子育てという視点から見た本である。これらの事から、子育てに関して何かを感じて学んでもらう狙いがあるのだろうが、私自身は子育てに関して具体的なアドバイスはあまりないと感じた。  処女のままキリストを生んだ聖母マリアとイエス、神の関係をどう見るか、家族を捨てて仏教には走ったブッタは子育てをするものとしては無責任である、というような話はとても面白い。  有名どころの宗教に触れることが出来る。またページの多くを宗教の世界観の説明に

          そこそこ読書 いつまでも親がいる 超長寿時代の新・親子論 島田裕巳

          そこそこ読書 「アラフォー! これからの女性の生き方と消費」 三浦展 著

           さて、このタイトルを見てどのような印象を受けるだろうか。私は女性の著者が四十代での人生をこれまでの経験を糧にしながらどう生きて行くのかというような印象を受けた。  実際は情報誌を扱った経験のある男性の著者が、ある時期の生まれに絞って消費や傾向を分析して、調査の結果をまとめた本である。その関係上数字やグラフがたくさん出てくる。個人の人生における出来事を綴った本ではなく、マーケティングの部分が強い本である。  どんな本かを知る時はタイトルだけではなく、「はじめに」と「おわりに

          そこそこ読書 「アラフォー! これからの女性の生き方と消費」 三浦展 著

           そこそこ読書「子供を普通に育てたい」長山靖生 著

            この本はこれまでに起きた親子間における虐待や傷害事件を紹介している本という印象である。この本の目的や思いを私ははっきりと読み取る事が出来なかった。こういうものだと断言している箇所がはっきりとあるのではなく、その時々の筆者の思いや感想が多い印象である。勿論こちらの予想の範囲を出ない。  筆者も子育てに悩んでいる一人の親のである。その視点で見ると共感する部分はあるかも知れない。だが、子育てにおいて私は大事なのは相手に共感することではなく、共感されることだと私は考えている。

           そこそこ読書「子供を普通に育てたい」長山靖生 著

          そこそこ読書 「女は賢く妻は可愛く」野村沙知代 著

           野球選手で監督でもあった野村克也氏の妻である野村沙知代氏が夫婦、子育て等に対して、自らの経験を通した知見をまとめている本である。書き出しは60になる著者がこれからの生き方を考えるという形になっているが、語られる内容の多くは時代や年齢を問わないものである。要は古い本だけど今でも通用する。  夫婦で円満にいるにはどうしたらよいのか、子育てをどうすればよいのか不安を感じる人は多いだろう。専門書でいろいろと知識を得ることが出来るが、それでもしっくりこない、上手くいかない人は多いの

          そこそこ読書 「女は賢く妻は可愛く」野村沙知代 著

          そこそこ読書 モモ ミヒャエル・エンデ 作

           かなり有名な小説のようだ。本の紹介には時間泥棒と呼ばれる人が出てくるようだが、今回読めた第一章には怪しい存在が少し出て来るだけで主要な登場人物が登場するだけで終わってしまった。  その中でジジという人物が物語を主人公のモモに語るシーンがある。映したものの影を集める魔法の鏡を持つお姫様のお話である。ある日、鏡は王子様の影を持ってくる。お姫様は実際に王子様に会いたくなり冒険に出る。しかし、王子様には悪い魔女がついていて・・・というような話である。  この設定だけですでに一つ

          そこそこ読書 モモ ミヒャエル・エンデ 作

          そこそこ読書 魚を一尾、さばけたら!? 濱田美里のおさかな教室 濱田美里

          魚の捌き方が紹介されているレシピ本である。  人生において何度か「これができたらかっこいいな」と思う事はないだろうか。歌が上手くなりたいとか、絵を上手に書きたいとか。その一つとして魚を捌きたいというのが私にはある。翌日には忘れてしまうのがセットである。  そもそも良くない習慣なのだが、やらない言い訳を探してしまう。写真で見ると簡単に出来ているが、「これ絶対、我が家の包丁では限界があるよな」とか。「包丁を新調するか、研がないといけないな」などと考えただけでもう嫌になってしま

          そこそこ読書 魚を一尾、さばけたら!? 濱田美里のおさかな教室 濱田美里

          そこそこ読書 中学校教科書にでてくる詩の本 詩のわかる本 中学1年 畑島 喜久生 編

           詩とその解説が紹介されている。1997年に書かれたものなので、たいとるのように現在の教科書に使われているかどうかは分からない。  個人的に紙風船という詩が気になった。詩というよりも紙風船という存在である。薄い紙に息を入れて球を作って遊ぶ昔の子どもの遊具であったようだが今ではほとんど見かけない。本文中の注意書きにも「いまは見かける事はほとんどない」とあるので、相当に古いと思われる。  今の子どもたちは紙風船で遊んで楽しいのだろうか。紙風船で遊ぶ年齢が分からなければ比較のし

          そこそこ読書 中学校教科書にでてくる詩の本 詩のわかる本 中学1年 畑島 喜久生 編

          そこそこ読書 空に小鳥がいなくなった日 詩集 谷川俊太郎 作

           詩の世界は全く分からない。なぜ詩が必要なのか、現代でどのような役割を果たしているのかもさっぱりである。  読んでいく中で不可解な語も多い。「たたなずく」という言葉をご存じだろうか。幾重にも重なるという意味で、上代語と呼ばれる日本の古い時代(ネットでは古墳時代から奈良時代にまでかけて)に使われていた言葉のようである。  ある言葉を使う事で特定の時代の事を表現することが出来るというのは分かる。  詩を読むには詩だけで完結するものではないのだろう。詩はおそらく誘うのである。そ

          そこそこ読書 空に小鳥がいなくなった日 詩集 谷川俊太郎 作