そこそこ読書 闇と静謐 マックス・アフォード 作 安達眞弓 訳
本書はどういったものなのかははっきりしない。単純に最後まで読めていないからだ。最初の数ページを読んだだけである。よって感想文ではなく私がどれだけ本が読めていないのかという話になる。
そもそも書いてある文字を読んでいるそばから忘れている。一ページ前を読み返してみると舞台となっているのがアパートの一室であり、月曜日だったという事すら頭の中から消えている。あろうことかホテルと勘違いしていた。「賄いつきのアパート」という一文があるにもかかわらず、「供する」という言葉のイメージだけで的外れな妄想をしてしまったのである。
そうこうしている間に登場人物と名前が一致しない。向かい合っているどちらがどっちだったか。
一体私は何を読んでいるのだろうか。多少の勘違いは仕方がないし全てを著者の意図のまま理解するまで読む必要はないかもしれないが、何も残っていないのは問題である。
こうなってくるともう読みたくなくなる。読んでいるつもりになっているだけだからだ。前はそんな事にも疑問も不快感も持たなかったかもしれない。
読んでいるそばから忘れていくなら、自己満足にしても悲しすぎる。意味がない。読書の習慣をつける為に感想文を書いているつもりだが、ここに来て読書がしんどくなってきている。そもそも読めば読むほどに忘れるだけで自己満足にもならない。
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