そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その3

 全5章あるうちの3章目である。

 自己イメージとブリーフシステムについて紹介されている。自己イメージとは自分がどんな人間かというもの。自分が何が好きで、どんな考え方をするのか。
 ちなみに私はどんな服を着ているのかというのも自己イメージを反映していると予想している。若い人の間にある陽キャ、陰キャという言葉が一番楽にカテゴライズされているかもしれない。
 
 ブリーフというと下着をイメージしてしまうが、ビジネスの世界でよく使われているブリーフフィングの元になっている言葉である。ブリーフとは、「要点を絞って説明する」でありブリーフィングはその名詞系である。

 自己イメージとブリーフシステムとは、概ね自分がどんな人間であったか(自己イメージ)というのは外部から説明された結果(ブリーフ)であるという事が言えるかもしれない。
 つまり、自分はこんな人間だとそれ自体を疑うことは無いかもしれないが、実際は経験(おそらく子供のころの友人、先生、親に言われた事や経験)がもとになっているという事だ。
 
 本によるとあくまで外部の刺激なので相手だろうが、自分だろうが関係がないという事だ。例えば、自分で「自分は出来る奴」だと
いう事によっても十分である。自分で発した言葉が自分の耳に聞こえるように、自分自身もまた自分自身に与える環境の一つである。

 結構人間とはいい加減なものであると感じる。曖昧で変化するものであると。恐らくこちらが正しいのだろう。しかし私達はそんなに変化をしない。なぜだろう。

 いろいろ理由があるが、一つは過去の体験を軸に今を決めてしまうからだ。
 これもまた私なりの考え方だが、未来を軸に考えると今が何をするべきかが見えてくる。しかし過去を軸にすると、今を過去の価値観から判断する事になる。

 例えばピーマンがあったとしよう。健康になりたいと思って(未来志向)考えるなら、苦いピーマンも自分にとって大切な栄養素となる。そこに大切さを感じることが出来れば、どうやって食べれるようになろうか、と前向きに発想を変えることが出来る。
 
 昔嫌いだった(過去判断)では、わざわざ食べる必要はない。苦くて
えぐみのある嫌な奴である。

 同じものを見てもそれに対しての評価が変わるのである。

 本章ではそれ以外にもいろいろな視点で「自分とはこういった人物である」という事が出来上がる仕組みと変える方法を紹介している。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集