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#上田映劇

『ルート29』と『とりつくしま』の感想と上田映劇さんでこんな企画ができたらなあという記事

『ルート29』と『とりつくしま』の感想と上田映劇さんでこんな企画ができたらなあという記事

上田映劇さんとトラゥム・ライゼさんで鑑賞した映画感想をまとめる記事、本日はこちらの『ルート29』と『とりつくしま』をご紹介します
その後で、関連する映画をもうひとつご紹介するパートと、上田映劇さんでこんなことが出来たらなあ~と妄想しているパートもありますので、お好みにあわせてご覧下さい

ルート29

社会的な生活を送る事に困難さを感じているらしき大人と、豪胆で自由気ままそうに一見見える子供のロー

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堅実性と非日常/映画『本日公休』と『プリンセス・シシー』の感想

堅実性と非日常/映画『本日公休』と『プリンセス・シシー』の感想

だいたい週に1~2回でお邪魔している上田映劇さんとトラゥム・ライゼさんでの鑑賞レポートシリーズです
今回は台湾の『本日公休』と、約70年前の名画『プリンセス・シシー』を鑑賞してきました

本日公休

昔からの常連の顧客のために、遠方へと旅をする理容師さんの話
長年に渡り理髪店を切り盛りし、3人の子供を育て上げた母親でもある主人公は、季節毎にお客さんに営業の電話をかけて予約を取り付ける、SNSとは無

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ぼくは映画が好き、君は? 映画『I Like Movies』感想

ぼくは映画が好き、君は? 映画『I Like Movies』感想

上田映劇さんで、こちらの作品を鑑賞してきました

映画が好き過ぎて言動が痛い高校生男子の話、という印象の予告編を観ていたので、自分が彼くらいの年頃だった記憶と照らし合わせて共感したり、しんどくなったりする映画かなあと思っていたのですが、わりとそんな事もなく、終始イライラしながら彼、ローレンスのやらかし続ける模様を見守る他ない映画でした

ローレンスはすごくみっともないし、恥ずかしい、可哀想なところ

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憧れの地、バクダッド・カフェへ

憧れの地、バクダッド・カフェへ

昨年末、上田映劇さんで鑑賞した最後の作品は、1989年公開の古い映画『バクダッド・カフェ』でした

バクダッド・カフェという作品は、ずっとどこか頭の隅にあった映画でした
主題歌にしてオープニング曲でもあった『calling you』はこれまで何度も耳にしてるし
作中のBGMの『Blues Harq』は旅行とか料理なんかのバラエティ番組でよく使われてる印象です

『バクダッド・カフェ』を心に残る名作

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2024年に鑑賞した映画のベスト10選

2024年に鑑賞した映画のベスト10選

今年も残すところ、わずかになりました
2024年に鑑賞が出来た映画の中で、特に思い入れを感じたり、語ったり、ものを考えるきっかけになったりした作品を選出してみました
基本は映画館で鑑賞した作品ですが、配信サービスで鑑賞したものも含まれています
ほぼ鑑賞した日付順に紹介していますが、一部は書きたい内容のために順番を変更しています

ファースト・カウ

西部開拓時代のオレゴン州を舞台にした、ごく小さく

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2024年に上田映劇さんで鑑賞した映画を“映劇はんこ”で振り返る記事

2024年に上田映劇さんで鑑賞した映画を“映劇はんこ”で振り返る記事

2023年の12月の半ばのことですが、長野県上田市にある映画館、上田映劇さんにはじめて伺いました
その模様はこの記事からご覧頂けます

上田映劇さんと近隣の姉妹館のトラゥム・ライゼさんでは映画を鑑賞する際に、劇場の物販コーナーで購入できる映劇手帳を持参すると、鑑賞映画の名場面を再現した映劇はんこというスタンプを押してもらえます
そのデザインがどれも素晴らしくて、上田映劇さんとトラゥム・ライゼさんで

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4時間越えの大作映画『至福のレストラン 三ツ星トロワグロ』と『親密さ』を鑑賞してきました

4時間越えの大作映画『至福のレストラン 三ツ星トロワグロ』と『親密さ』を鑑賞してきました

たびたびお邪魔している上田映劇さんの姉妹館であるトゥラム・ライゼさんで、大作映画を鑑賞してきました
4時間近くある映画を観る、というのは眠くなったり体力が続かなくなったりするのではと不安だったのですが、どちらも面白く、他にない体験の出来る、4時間という長さが必要であることに納得のいく作品でした

1つ目はこちら、『至福のレストラン 三ツ星トロワグロ』です

フレデリック・ワイズマン氏の作品は初見な

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『アニエスv.によるジェーンb.』と『カンフー・マスター』を上田映劇さんで鑑賞した感想記事

『アニエスv.によるジェーンb.』と『カンフー・マスター』を上田映劇さんで鑑賞した感想記事


昨年に急逝したジェーン・バーキンの追悼記念上演として、上田映劇さんで上演された2本の映画を鑑賞してきました

『アニエスv.によるジェーンb.』

ジェーン・バーキンについては、日本のドラマの主題歌になった曲がとても好きだったのと、エルメスのバッグの名前の元になった人、という情報だけを持って鑑賞しました
冒頭はティツィアーノの絵画(多分)の場面を模した扮装のジェーン・バーキンが40歳の誕生日を前

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映画『幻の光』を、上田映劇さんで鑑賞してきました

映画『幻の光』を、上田映劇さんで鑑賞してきました

是枝裕和監督の1995年の作品ですが、石川県を舞台としている縁から、能登半島地震 輪島支援特別上映として リバイバル公開されています

原作の小説では、失踪したままの祖母の記憶に苛まれ、自殺した夫のことも幾度も幾度も繰り返し思い続け、語りかけることを止められない女性の話…と読める物語なのですが
映画として再構築された彼女は終盤までその内心が推し量れず、厳しくも穏やかな能登半島の自然の中で、幸せに過

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『幻の光』  宮本輝 感想

『幻の光』 宮本輝 感想

宮本輝さんはこれまで馴染みのない作家さんで、かなり前に『錦繍』を読んだだけだったのですが、来月の頭頃に映画版の『幻の光』が上田映劇さんでリバイバル上演されるので、読んでみようかと手に取りました
この作品は四篇の短編集になっており、表題作の『幻の光』は夫を自殺によって喪った後に、遺された息子を連れて、離れた土地の家に嫁いだ女性が、新たな生活や経済的な安定を得ながらも、前夫を思って心の中で語り続けてい

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『Here』と『ゴースト・トロピック』を上田映劇さん姉妹館のトラゥム・ライゼさんで鑑賞してきました

『Here』と『ゴースト・トロピック』を上田映劇さん姉妹館のトラゥム・ライゼさんで鑑賞してきました

先週に続き、長野県上田市の上田映劇さんの姉妹館である、トラゥム・ライゼさんで映画を観てきました
こちらはその感想文ですが、例によってネタバレにはあまり配慮していない文章なので閲覧にはご注意ください
ベルギーの映画監督、バス・ドゥヴォス氏の作品の二本立てで、初めて観る監督さんでした

『Here』

まったく分かりやすくないのに、観ていると引き込まれるし、しっかり見ごたえもあるし、画面に映る光景の美

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映画『悪は存在しない』と『銀鏡』の感想/上田映劇+トラゥム・ライゼ

映画『悪は存在しない』と『銀鏡』の感想/上田映劇+トラゥム・ライゼ

noteでよくご紹介させて頂いている、長野県上田市の映画館、上田映劇さんと姉妹館のトラゥム・ライゼさんで、映画の鑑賞をしてきました

こちらはその感想の記事なのですが、申し訳ありません
一部、映画の内容についてショッキングな解釈をしている部分があるので、ネタバレだけでなく、暴力や残酷描写が苦手な方は閲覧をお控え頂くようお願いいたします
分かりやすく、ショッキング部分にはゾーニングした書式にしていま

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映画の魔法を巡る旅『This Magic Moment』

映画の魔法を巡る旅『This Magic Moment』

先日は、たびたびお邪魔させてもらってる、長野県上田市の上田映劇さんで、『This Magic Moment』の鑑賞をしてきました

日本各地の、南は沖縄から北は北海道まで、各地のミニシアターを監督のリム・カーウァイ氏が直接訪ね、館長やスタッフさんにインタビューを行い、映画館の歴史や成り立ち、そして溢れんばかりの思い入れを伺う、というドキュメンタリー映画です
上田映劇さんも、この映画に出演しているの

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映画感想『レオノールの脳内ヒプナゴジア』と『シャクラ』/上田映劇さん

映画感想『レオノールの脳内ヒプナゴジア』と『シャクラ』/上田映劇さん

先日は再び寒波が押し寄せ、氷雨が降る中でしたが、恒例の上田市上田映劇さんに、映画鑑賞にでかけてきました

会場には早めに入れたので、少し場内を見てまわりました
上田映劇さんは協賛会員に入ると、こうして座席に名前を表示してくれるそうです 自分もやろうか迷ってます

『レオノールの脳内ヒプナゴジア』

こちらは2022年のフィリピンの映画です
フィリピンの映画、というものにそもそも馴染みがなく、どんな

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