発達凸凹っ子のための料理教室…言語聴覚士ができることとは
🟠お料理のおてつだいは本当にたくさんのことを発達凸凹くん・ちゃんに教えてくれる。ときどき宿題のなかにもキッチン仕事のおてつだいを1つ2つ取り入れてもらっています。
この日はお料理を得意としている支援者仲間の方から料理教室企画のご提案(夢段階(笑))があったので、言語発達STとして関われるならどんなアブローチが出来るか、考えてみました。
*献立を決める:自分の好きなメニューって?それでは自分以外の家族が好きなメニューって?同じなの/違うの?自分は好きだけどママはそれは嫌い。自分はキライだけどじいじはそれは好き。え~っなんで~?!理由は?! → 自分と他者は同じじゃないね。他者視点の育み・他者の事情理解に一歩近づくね。
*視覚や聴覚のイメージを使って作り方をシミュレーションしよう!まぜる、沸かす、焼くんじゃなくて煮る、水を切るとは?!!?絵本やYouTubeでみたことのあるこんな動作・あんな動作。事前に語彙の学びの準備もして、いざ本番は実体験とつながるように!(*^^*)
*また、せっかくの失敗は極度の怖がりにつながらず、切り替えできたねの小さな成功体験につながるよう、“こうなっちゃった時は、こうするから大丈夫。”というシミュレーションも、その子に合わせたやり方で進めておきたいトコロ。
*さて実地勉強は買い出し!えっ、鶏肉200gってこれくらい¥👛するの?自分がいつも食べてるお気に入りのあのお菓子と、どちらが高い?安い?意外な発見があるよ。
*作る前の準備。シミュレーションしながら整えようね。衛生面の学びも深めたいね。どんなタイミングで手を洗うんだろう?そしてそれはナゼなんだろう? 理由に納得できると、ストンと腹に落ちることも。
*あとで振り返りし易いよう、ここぞというシーンは写真に撮ったり作っておいた手順の流れボードに印をつけるなどして、敢えて意識化を(*^^*)。
*できたよヤレヤレ、おいしかったね~✨
*お片付けまでのエネルギーがもう無い時は、お片付けの中身の確認を終えたら、「お願いします」と大人に頼めるといいね。頼み方上手になるのもたいせつなこと。
*振り返りとプチ発表:準備は何をしたっけ?知らなかったことったあったかな?大変だったのはどんなこと?まだまだやりたかったことはどんなこと?…そのお子さんに合わせて言葉で表すボリュームも、写真やイラストで表すボリュームも、変幻自在に変えてあげて、最後に誰か…一緒に作ったグループ内でも、料理する時はいなかったパパやおばあちゃん・おじいちゃんでも、お兄ちゃんや妹、先生や同級生でも、どなたかに対してプチ発表できる場を設けてあげられると素敵✨
発達グレーさんの子育て支援サロンを主宰されているお仲間看護師さんは分子栄養学の観点から、言語聴覚士の私は上記のような語彙の獲得・実行機能・スケジュール管理と表出スキルup練習の観点から、小グループの料理教室企画に想いを馳せました( *´艸`)
他職種のみなさんとアイデアを持ち寄り話し合いを重ねることは、やはり益が多いです。
夏休みもあと1ヶ月。🌻安全に楽しく乗り切ろうね✨
【言語ポット・めろり】
・個別学び支援ルーム( 年長さん~高3 60分/1コマ )
・個別相談ルーム( 2歳~ )
を名古屋市天白区にて主宰。自治体施設にて言語発達支援、保護者相談、研修講師にも奔走。
✳️お気軽にお問い合わせください✳️ gengo.pot.merori@gmail.com
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