緊張は悪くない!プレッシャーを力に変える方法
仕事でもスポーツでも、緊張は誰もが経験するテーマではないでしょうか。
「緊張してしまうから本番が上手くいかない…」
「どうにかして緊張をほぐしたい…」
と思うこともありますよね。
しかし、ここであなたにお伝えしたいのは、
「緊張はほぐさなくてもいい」という考え方です。
むしろ、緊張は私たちのパフォーマンスを高めてくれる「味方」になってくれます。その理由について、メンタルコーチの視点から解説していきますね。
「緊張=悪いもの」ではない
まず知っておいてほしいのは、緊張そのものは決して悪いものではないということです。
「緊張すると失敗する」
「緊張していると力が出せない」
と思い込む人がいますが、これは正解ではありません。
緊張が悪いものではない理由は、科学的にも証明されています。
人間は緊張した時、脳内では「ノルアドレナリン」というホルモンが分泌されます。このホルモンの働きには次のような特徴があります。
■ノルアドレナリンが少なすぎる状態
→眠気やだるさを感じ、集中力が低下します。いわゆるリラックス状態です。
■ノルアドレナリンが多すぎる状態
→パニックに陥り、頭が真っ白になります。いわゆる過度な緊張状態です。
■ノルアドレナリンが適度に分泌されている状態
→集中力が高まり、パフォーマンスが最大化される状態。適度な緊張感がある状態。
つまり、人間が最高のパフォーマンスを発揮できるのは、適度に緊張している時です。
緊張を敵にしない考え方
多くの人が緊張を「悪いもの」として考えます。ですが、この認識を少し変えてみて下さい。
緊張しているということは、それだけその場を重要だと感じている証拠です。また、緊張によって身体はパフォーマンスを発揮するための準備を整えています。
「緊張している=良い状態に向かっているサイン」だと考えると、緊張そのものを受け入れることができるようになると思いませんか。
緊張をほぐそうとしない理由
「緊張しないようにしよう」と考えるほど、逆に緊張してしまうという現象を心理学では「シロクマ効果」と呼びます。
これは、「白いクマのことを考えないで下さい」と言われると、逆に白いクマのことが頭から離れなくなる心理現象です。同じように、「緊張しないように」と考えるほど、頭の中で「緊張」という言葉が何度も浮かんでしまい、緊張を意識してしまいます。
そこで、緊張をほぐそうとするのではなく、緊張を受け入れることが大切です。
「緊張しているけど、それでいい」
と自分に言い聞かせるだけでも、気持ちはかなり楽になります。
緊張を味方にするための具体的なステップ
緊張と上手く付き合うためには、次のような方法を取り入れてみて下さい。
◯緊張を「準備が整ったサイン」と考える
緊張は、体が「これから大切な場面だ」と感じて準備を始めている証拠です。「緊張している=自分は準備万全だ」とポジティブに捉えましょう。
◯深呼吸をしてノルアドレナリンを整える
深呼吸は、緊張で乱れた自律神経を整える効果があります、深くゆっくりと息を吸い込み、時間をかけて吐き出すだけで、適度な緊張感を保つことができます。
◯「緊張している自分」を客観的に見る
「緊張している」と感じたら、心の中で「今、自分は緊張しているな」と言葉にしてみて下さい。これだけで、緊張に対する過剰な意識が和らぎます。
◯適度な緊張感を楽しむ
緊張はパフォーマンスを引き出すスイッチでもあります。「この緊張が自分の力を引き出してくれる」と考えることで、緊張を楽しむ感覚が芽生えてきます。
緊張を楽しむことで得られる変化
緊張を「敵」ではなく、「味方」として受け入れることで、次のような変化が期待できます。
・緊張している状態でも冷静に物事を進められるようになる。
・パフォーマンスが安定し、自信を持って挑める。
・緊張を楽しめるようになり、挑戦することが楽しくなる。
緊張を、一瞬で取り除けるような魔法の薬はありません。しかし、その捉え方を変えるだけで、私たちの行動や感情に大きな変化をもたらします。
まとめ:緊張と上手く付き合うことの大切さ
緊張は悪者ではありません。適度な緊張感は、私たちの力を最大限に引き出してくれる重要な要素です。
・緊張を「準備が整ったサイン」と捉える。
・緊張を無理にほぐそうとせず、受け入れる。
・緊張を味方にする方法を練習で身につける。
これらを意識するだけで、緊張との付き合い方が変わり、パフォーマンスがさらに向上するはずです。
「緊張している自分」を否定するのではなく、緊張を味方につけて挑戦を楽しむ心を持つ。
その一歩を、ぜひ今日から踏み出して下さい!
最後まで読んでくださりありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。
以前投稿した記事も、ぜひご覧になってみて下さい!
笑顔で、最高のパフォーマンスを!
メンタルコーチ タケシ
では次回もお楽しみに👋
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