ネッシー

梶かじくんと女の子。

「梶くん」
「なんだし！」
 
「ネッシーって知ってる？」
「ネッシー知らねっし！」
 
「ほら、ネス湖の？」
「ネス湖も知らねっし！」
 
（♪～～）
 
「じゃあ、あれ知ってる？」
「なんだし！」
 
「昆布やカツオでとるもの？」
「出汁だし！」
 
（二倍濃縮）
 
「あれは？保健室の先生が、
　傷口を消毒するとき使う綿みたいな？」
「脱脂綿だっし！」
 
（だっしだっし）
 
「あれは？図書館で借りるやつ？」
「本だし！」
 
「本だし？」
「本だしじゃなくて、本だし！」
 
（言い直した）

「じゃあ、その本を貸すことは？」
「貸し出し！」
 
「迎えの反対？」
「送りだし！」
 
「後ろに回り込んで、
　相手を出す決まり手は？」
「送り出しだし！」
 
「机に付いてる収納は？」
「引き出しだし！」
 
「麻雀の南のことは？」
「ナンだし！」
 
（絶好調～♪）
 
「笑い飯の陶芸家みたいな人は？」
「西田だし！」
 
「ウルトラマンに出てくる
　白黒の三面怪人は？」
「ダダだし！」
 
「赤目は？」
「ダダAだし！」
 
「青目？」
「ダダBだし！」
 
「黄色目？」
「ダダCだし！」
 
「もう、ヤダヤダヤダ～」
「駄々だだっ子だし！」
 
「貝をお腹で割る動物は？」
「ラッコだし！」
 
「よいしょっと♪」
「おっ……これ抱だっこだし！」
 
「私のことは？」
「好きだ…し…」
  

これはショートコントであり、
フィクションです。