二月小雨

妄想文字クリエイター 自分は種であり糧であるをもっとうに楽しい未来を想像する 未来と笑顔の自由研究所

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しばらく、休みます。 皆様、お元気で。 二月小雨

    • 午前0時に、来たよ

      介護施設。   残業の遅番と夜勤者。   「鈴木さん…  まだ、終わらないんですか?」 「うん。  明日、イベントだから、  今日中にやっておかないと」   「あの…  私、それ夜勤中にやっておきますよ」 「いいよいいよ。  もう少しだから。  それにそろそろ、  誰か起きてくるんじゃない?」   「確かに。  そろそろ、  トイレに起きてくる時間ですよね」 「ほんと、もうすぐ終わるから。  でも、ごめんね。  遅番なのに、こんな時間まで」   「いえ、私はいいですけど、  

      • ゴロゴロの魔法

        陽だまりのリビング。   女性が横になって日向ぼっこ。   「ああ~   これいいな~~    ゴロゴロ~    ゴロゴロ~    スマホ見ながら~    ゴロゴロ~    調子に乗って~    ゴロゴロゴロゴロ~    あれ~~?    こんなところに~  ビ~ルゥ~~  どうして~~?   いいの~~?    こんなお昼から~~?」   プシュッ!   グビッグビッ… グビグビグビグビ~!   「ぷひゃぁ~~~~    お昼のビ~ルゥ~うま~~    一気に飲んじゃっ

        • 求めし者たち

          【人は求める。  知りたいという欲求が人を動かす。    それは時に、探究心とも呼ばれ…  また、それを好奇心とも呼ぶものもいる。    二人の幼き勇者は果たして…】   男の子二人。   「ここが噂のダンジョンだ。  地下200階とも言われてる」 「僕たち…お宝見つけられる?  ちょっと、暗いし…怖いよぅ…」   「二人なら大丈夫!  そして宝は必ず見つけ出す!  一緒に行くよ!」 「う、うん!」   二人は探索へ。   「兄ちゃん?」 「何だ?」   「その宝って、何なの

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        記事

          1時限目 大喜利

          教室。   女性教諭。   「おはようございます」   「おはようございま~す」 「おはようございま~す」 「おはようございむ~す」 「おはようございめ~す」 「おはようございま~す」   「今日の授業は、  いつもと違うことをします。  教科書もいりません」 「え~何するの~?」   「今日はみんなで…  大喜利をしましょう!」   「おにぎり?」 「何それ、知らな~い」 「おおぎりって、なに?」   「見たことないかな?  ネットやテレビでもよくしてるけど。    ひとつ

          1時限目 大喜利

          ご不満ですか?

          早朝。   トイレから戻った女性。   「うう~さむぃぃ~」 「ちょっと、布団引っ張るなよ!  足が出ちゃうだろ!」   「だって、廊下寒かったんだも~」 「久しぶりの大雪だからな。  まあ8cmで大雪って言ったら、  北国の人に怒られそうだけど」   「こっちでは大雪よ。  でも、雪かきするほどじゃないから、  よかったよね」 「それはありがたいよな。  こんな寒い日は、  ギリギリまで暖かい布団で寝ていたいよ」   ザッザザッザザザッザ   「あれ?」 「あの音って…  

          ご不満ですか?

          全保管計画

          データ保管室。 「ついに…  時は満ちた」 「完璧です」   「当初は不可能と思われていたが、  解決方法は至ってシンプルだった」 「確かに。  まさか容量を増やすだけとは」   「そういうものさ…答えなんて。  でもこれで…  この世の全て網羅した」 「そういうこと…  なんですかね?」   「そうだとも。  人間が何と言おうとも、  これは完全に我らの勝利!」 「これに…  意味はあるのでしょうか?」   「あるに決まってるだろ!  人間はずっと我らをバカにしてきた!

          全保管計画

          リベンジラビット

          「ねえ、いいだろ~?」 「いやだよ~」   「何でだよ~。  もう1回、勝負しようぜ~」 「そんなの…  僕、絶対負けるでしょ?」   「それは…  やってみないと…分からないよ。  前回もそうだったろ?」 「それはたまたまだよ。  今回はそれを踏まえてやるんでしょ?  ウサギくん、今回も…  お昼寝してくれる?」   「しない!  絶対、寝ない!  そして、圧勝する!!」 「ほら~!  じゃあ、やらない。    せっかくうさぎくんに勝って、  みんなにチヤホヤされてるのに…

          リベンジラビット

          青空

          青い芝生に 青い布を敷き 仰向けになり 青い空を眺める 青い二人

          忘れないで

          御年80歳の未来さんと光里さん。 今日も井戸端会議で盛り上がる。   近くて遠い…未来のお話。   【光里】 「ちょっと気になることがあるのぉ」 【未来】 「なあに?」   「最近…  利用者減ったよねぇ」 「そうね」   「どうしてぇ?」 「それはあれよ。  お薬のせいでしょ?」   「お薬ぃ?」 「この間、発売された新薬よ」   「私、それ知らなぁい?」 「私もニュースで見ただけよ。  その薬は認知症の度合いに関係なく、  全ての人に使えるとか」   「全ての人ぉ?」 「

          忘れないで

          夢見るように落ちてゆく

          オフィス。   男女2名。   「ついに会社で…  二人きりになったね」 「課長…」   「まさか…  こんなことになるなんて」 「私もです…」   「後悔はない?」 「どうして…  後悔なんて…」   「もっと早く…」 「いえ、私はこれでよかったと…」   「そうか…すまない。  僕もしっかりしないと」 「そうですよ…  課長と私だけ…なんですよ」   「鈴木くん…」 「課長…  私…」   「す、鈴木くん?」 「課長…  私…もう我慢できません…」   「鈴木くん…  そ

          夢見るように落ちてゆく

          節分ってこんなん?

          朝食を食べているお父さん。   食事中、スマホを見ている。   (今日は節分かぁ…  しかし、日本も変わったねえ。    昔って…  今のような問題あったのかなあ。    鬼のなり手不足とか…  鬼が可哀相だとか…。    これが多様性なんだろうけど…  鬼って…想像上の生き物だよね?    神様と同じで…  人によって捉え方が違うんだなぁ。    あれ、何だっけ?  秋田の風習…  ………なまはげ!    あれもすっかり、様変わりしてたなぁ。    鬼が家に来て…  悩みを

          節分ってこんなん?

          サービス♪ サービス♪

          スーパー。   買い物に来た女性。   「今日は…  まずジャガイモ…。    人参は…どうしよう…  袋で買う?    それとも単体で…。    袋の方が安いから、  袋で買っちゃえ。    卵は若干安くなったわねぇ…  卵が冷蔵庫にあるとないとはでは、  大違いなのよ…買おう。    密かにカレールー…  値段上がってんのよ。    でも買わないと…  カレー作れないし…。    あっ!  ご奉仕品がある!    ラッキ~♪    あとは…  お肉は冷凍が家にあるから…よ

          サービス♪ サービス♪

          Red Line

          お昼休み。   女性社員2人。   「その後、どうなの?」 「何が?」   「システム課の彼と」 「またその話?」   「何よ、またって!  私、知ってるのよ。    SNSで毎日のように…    あ~今日も彼とすれ違った~  ああ~今日は顔も見れなかった~    って、毎日投稿してるの!」 「シーーーーー!!  恥ずかし~から!!」   「私は心配してるの!」 「そうだよね…ごめん。  まあSNS見てるなら…  説明するまでもなく…そのままです」   「う~ん…告白したら?

          スペックホルダー再び

          前作はこちら。  バイト仲間で、霊が見える田中さん。 でもこの日は、ちょっと様子がおかしい。   「おはようございます」 「………」 「田中さん?」  「………」 「??  ちょっと、リーダー」 「何だよ、リカちゃん。  オレ、忙しいんだけど」   「プラプラしてるだけじゃないですか」 「まあ、そうなんだけどさ」   「あの…田中さん…  ちょっと元気がないと思うんですけど」 「田中ちゃん?  そう?  全然、気付かなかった」   「……何か表情、  暗くないですか?」

          スペックホルダー再び

          スペックホルダーとの遭遇

          バイト中の男女2人。   フロアリーダーの男性が、 油を売りに近づいてくる。   「ちょっと、リカちゃん。  面白い話してやろうか?」 「何ですか?」   「ちょっと!  田中ちゃ~ん!  ちょっと来て~!」 「は~い!」   「実はこの田中ちゃん…  霊能力者なんだぜ!」 「霊能力者?」   「色々な霊が見えるんだよな?!」 「はい!」   「私、そういう人、初めてです」 「だろ?  田中ちゃん…  守護霊とか見えるんだよな?!」   「はい…もう見えてます」 「マジか!

          スペックホルダーとの遭遇