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俳句エッセイ

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記事一覧

メロン * チェンマイ俳句毎日

メロン * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年8月19日

姪っ子においしいタイのフルーツを食べさせたくて、チェンマイ市民の台所「ムアンマイ市場」へ買い物に出かけた。24時間営業の巨大な生鮮市場でいつも活気がある。

生魚や漬物など、いろんな匂いが立ち込める路地を歩くと、手押し屋台でフルーツを売る人が目に入った。若い売り子さんの顔が丸くて可愛らしい。

台にごろりと並んでいるのは、ラグビーボールほどの縦長のマス

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オカリナ * チェンマイ俳句毎日

オカリナ * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年7月27日

もう20年以上も前になるが、これからタイに行くという私への餞別に、友人がオカリナをプレゼントしてくれた。透明のプラスチック製のおもちゃみたいなものだったが、私はそれを持ち歩き、どこで吹いてもまあまあ喜ばれた。

タイの隣国ラオスの古都ルアンパバーンを旅行した時のこと。小さな町を見下ろすプーシーの丘に朝登ると、家々から朝食の支度の煙がゆらゆらと上り、メコ

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残暑 * チェンマイ俳句毎日

残暑 * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年8月18日

以前お世話になった下宿の大家の奥さんが亡くなった。病院の事務をしていたこともあり、健康には気をつけていたようだったが、癌を患って9年の闘病の後だったという。まだ63歳だった。
その下宿から今の家に引っ越したのは10年前。離れてからも、たまに夕方のウォーキングの時間に出会う事があり、必ず彼女が私を見つけてくれて、元気でいる?と声をかけてくれた。あの時はも

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水浴び * チェンマイ俳句毎日

水浴び * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年8月10日

夜にチェンマイに戻った。バンコクには3日しか滞在していないのに、随分長い間、留守にしていたような変な感覚だ。

今回は、友人の持っている高層ビルのコンドミニア厶に泊まらせてもらった。7階というのがなかなか面白い高さで、窓の外は摩天楼だが、下を覗けば日雇い労働者が住むトタン屋根の長屋が見え、夕方、パートゥン(腰布)を胸の上から巻いた女性が大きな盥に溜めた

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ブラウニー * チェンマイ俳句毎日

ブラウニー * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年7月23日

先輩と仕事の打ち合わせがあり、約束したカフェで会うと、ブラウニーも食べるでしょ、とご馳走してくれた。先輩はチョコは嫌いだからとさっさとマドレーヌをひとつ注文して、温められたマドレーヌがテーブルに置かれるやいなや、ひょいとつまんで二口くらいで食べてしまった。

その昔、チェンマイにカフェができ始めた頃のスイーツといえば、ブラウニーかバナナケーキの二択だっ

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七夕笹 * チェンマイ俳句毎日

七夕笹 * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年7月6日

切り紙の川の幾筋七夕笹

 あまり体調が良くなくて、家で大人しく本を読んだ。友人に貸りた、坂本龍一さんの『音楽は自由にする』という自伝で、心に残った場面や言葉がいくつもあった。
 その中でも、2001年9月11日に起きた米国同時多発テロを目撃した場面は強烈だった。

 あの頃、私はタイに来てまだ2年目くらいで、写真を撮りながら日本語教師をしていた。家賃月

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夏の河 * チェンマイ俳句毎日

夏の河 * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年6月24日

夏の河流るる手描きの象棋盤

※象棋盤 シャンチーばん

小さな雑貨商店を営んでいる中華系の友人に会いに行ったら、番台のモニターの前で彼女のお母さんが手を前後に振る健康運動(スワイショウ)をしながら、YouTubeの動画を見ていた。

友人のお母さんはバンコクのサームイェークで生まれ育ったという。
「あの辺は、昔は中国人しか住んでなかったからね。完全に

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向日葵 * チェンマイ俳句毎日

向日葵 * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年6月16日

向日葵や看板娘のはや二十歳

    バイクで街を走っていたら、前を行くトゥクトゥクの看板に見覚えがあって、思わず目で追ってしまった。チェンマイで展開しているリモコン式オートロック門扉の会社「ナーネー」の宣伝看板である。
    今から10年以上前、情報誌の仕事と日本語教師を掛け持ちしていた私は、私立の幼稚園でも教えていたのだが、「ナーネー」はその時の

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夏の空 * チェンマイ俳句毎日

夏の空 * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年6月13日

清しゃなる煙昇るや夏の空

youtubeで安里勇さんの「島々清しゃ(かいしゃ)」を聞いた。
沖縄の民謡が好きだが、言葉が分からないところがあるので、私はよく歌詞を見ながら聞いている。


島々清しゃや (清しゃぬ) 城に御願所よ 
前の田んぼによ
夕陽赤く燃えてよ (サーユイヤサー)
畑で草焼く白い煙の 煙の清しゃよ

この1番の歌詞の、夕焼けに畑

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冬青空

冬青空

【チェンマイ俳句毎日】2024年1月14日

パラシウト冬青空を抱きかかへ

昨日はタイの「子供の日」でした。昼過ぎに近所のコピー屋(コピー機を並べたお店があって、書類から本1冊丸ごとまでコピーしてくれます)で順番待ちをしていると、お客さんたちが、子どもを地区のイベントに連れて行った話などをしています。

チェンマイで子供の日といえば、チェンマイ空港の側にある空軍基地のイベントが有名です。敷地の一

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メコン河

メコン河

 トラベルカルチャー誌『TRANSIT』57号(「やっぱりやっぱりやっぱりタイが好き!」)にて、イサーン旅特集の撮影を担当させていただきました。

 取材先だったノーンカーイ県周辺は、メコン河に対する畏敬の念から、「パヤーナーク」と呼ばれる大蛇(龍とも)神の信仰が根付いています。川岸の遊歩道や小さな商店の壁など、いたるところで「パヤーナーク」のオブジェや絵を見かけました。地元の人がいかにパヤーナー

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春囲炉裏

春囲炉裏

 カレン族の村に行こうと誘われたのは、2月22日、出発前日の夕方だった。 ちょうど涼しい寒期が終わったころで、チェンマイの街は日に日に暑くなってきていたが、標高1000メートル近い山岳地帯にある村は、タイとはいえ朝晩は冷え込む。片づけたばかりの冬用の長袖シャツをひっぱり出し、慌てて荷物をまとめ、お土産などを準備していたら、あっという間に出発の時間になった。

 その村には電気は通っておらず、夜間の

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