古川節子

タイ北部チェンマイで綴っています。📕 My​ book|古都チェンマイのとっておき 執筆・撮影のご依頼、お待ちしています。

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  • チェンマイ俳句毎日

    チェンマイで季語を体験したいと思っています。なるべく毎日投稿を目指しています。

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    古川のエッセイをまとめました。

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コボリ

  コボリという名前の友人がいる。      友人といっても、ごくたまに、しかも偶然会った時に少し話をする程度だから、向こうにしてみれば、ただの知り合いでしかないかもしれないが、私の方では勝手に友達だと思っている。   コボリはチェンマイ生まれのチェンマイ育ち。生粋のタイ人だ。それなのに、「コボリ」という日本人の名前で呼ばれているのには、理由がある。     それは、彼がいつも日本兵の格好をしているからだ。      チェンマイ市内で行われる伝統行事などに、彼は必ず日本兵の扮

    • 🦆

      【チェンマイ俳句毎日】2024年11月13日 古い友人が来て郊外に来ている。電波がかなり不安定で毎日アップが難しいかも🦆

      • 冬の路 * チェンマイ俳句毎日

        【チェンマイ俳句毎日】2024年11月12日 旧市街のとあるお寺の前にバイクを停めたら、灯籠を装飾する金色の切紙細工の一片がアスファルトに落ちていた。 ローイクラトンはいよいよ今週末。準備は着々と進み、街中にカラフルな灯籠が飾られ、お祭りの気分が高まっている。 切紙の星屑一片冬の路

        • 冬うらら * チェンマイ

          【チェンマイ俳句毎日】2024年11月11日 バリスタの友人が3タイプのドリッパーを使ってコーヒーを淹れてくれた。同じ豆を同じように淹れても、ドリッパーによって変化する味を飲み比べてみましょう、という。 まず、一口目を飲もうとしてカップに口をつけた瞬間、ふわっと立ちあがるコーヒーの香りにまばたきをした。温度(89℃)や湯の雫を落とす間隔、場所などコントロールしながら丁寧にドリップされたコーヒーは、こんなにも香りが引き出されるものなのか。飲む前からこんなにも驚いて、今までの飲

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          冬の蚊 * チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年11月10日 昼過ぎに来るという友人を待っているが、気がつくともう4時半だ。友人は、予定外の出来事があったり、渋滞で遠回りしたりと、遅くなった理由を挙げて詫びた。チェンマイはハイシーズンに入り、しかも今日は日曜だから、あちこちで渋滞がおきているのは本当だ(バンコクよりはましだけど)。 昼から買い物に出かける予定が、夕方からに変更。もう一度、買い物メモを見直していたら、大きな蚊が寄ってきた。 うるさいのでパチンと叩いた。蚊はメモの横に墜落して

          冬の蚊 * チェンマイ俳句毎日

          冬に入る * チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年11月9日 知人が来て一緒にお茶を飲んだ。日中も家の中は肌寒くて温かいお茶がおいしい。お茶が好きな友人は、新しい茶器の使い心地を試したいと、実際に湯を入れて切れや熱さを確かめていたが、茶器を扱う指先が美しくて見惚れてしまった。 冬に入る宝瓶に添ふ指の先

          冬に入る * チェンマイ俳句毎日

          灯籠 *チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年11月8日 ベストシーズンを迎えているチェンマイ。だけど、それにしては珍しく、雨が数日振り続いている。来週にはローイクラトンという川に灯籠を流す有名なお祭りがあり、一年で一番の観光客が見込まれている。ホテルやツアー会社、土産物屋、街中で商売している人たちにとって最も重要なかき入れ時だ。 近所の市場に行ったら、ローイクラトンに家の軒先に下げたり、お寺に寄進したりする竹の芯に紙を貼ったカラフルな灯籠が売られていた。 ロイクラトーンが近くなると、こ

          灯籠 *チェンマイ俳句毎日

          七輪 * チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年11月7日 今朝はまだらに霧が出ていた。運動の帰り、公園のそばでバゲットサンドの屋台を見かけた。オンボロな三輪自転車を改造したレトロな屋台だ。 近くの木陰のベンチには、運動服姿の西洋人のおじさんたちがくつろいでいる。コーヒーを出す屋台も出ていて、簡単な椅子とテーブルが並べてある。運動帰りの人が朝食をとるのにちょうど良い休憩場所になっているようだ。 バゲットサンドは隣国ラオスから国境を接するイサーンに伝わった朝食のひとつで、イサーンでは、フラ

          七輪 * チェンマイ俳句毎日

          林檎 * チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年11月6日 カオソーイを食べていたら林檎を売り歩く若者がやってきた。席を周りながら、買ってくれる人を探している。彼が売っているのは最近市場で見かけるようになった姫林檎だ。中国からの輸入品だと思うが、小さな林檎はどれも真っ赤に熟れていておいしそうなので、今度買ってみようかな、なんて思っていたら、カオソーイ屋の給仕の娘さんが「甘いの?」と声をかけた。「おいしいよ」と青年。私の目の前で短いやりとりがあり、娘さんは1パック買った。2人とも若くて高校生

          林檎 * チェンマイ俳句毎日

          蕎麦 * チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年11月5日 チェンマイのおすすめスポットをレストランやカフェ、マーケットなどジャンル別に、できれば王道を外して1箇所ずつ紹介してほしいと頼まれているのだが、これがけっこう難しくて決めかねている。 よく、一番おすすめのカフェはどこですか? とか、イチオシのカオソイ屋はどこですか? などと質問されるが、いいお店はたくさんあるし、それぞれに違う魅力があるから、1軒だけってなかなか簡単には選べない。「おすすめ3軒」の方がまだやりやすいかも。たまに「一

          蕎麦 * チェンマイ俳句毎日

          セーター * チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年11月4日 今朝6時半頃の気温は20度で、バイクに乗るとけっこう肌寒かった。お昼には30度を超えるのだけど、朝のうちは長袖のシャツを着ていた。SNSでは日本の秋冬のおしゃれについての投稿が流れてくる。トレーナーやネルシャツなら、チェンマイでも数日くらいは着る機会があるが、セーターか…。セーターっていいな。 タイの人たちが寒さに憧れて、寒季のドーイ・インタノン(チェンマイにあるタイ最高峰。最低気温一桁代)に押し寄せる気持ちも少し分かる。そして、

          セーター * チェンマイ俳句毎日

          小春日 * チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年11月3日 朝6時半。23度。コルクノウゼンの花の香り。これ以上ないほど清々しい朝。 しばらくさぼっていた太極拳の練習を再開する。また1からのスタートということで、基本の呼吸に戻る。もう50回目くらいの再スタートかも。呼吸がからだと頭の動きを導く。 小春日の吸息深く呼気永く

          小春日 * チェンマイ俳句毎日

          落ち葉 * チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年11月2日 朝市に行くと、雨季明けてもう降らないだろうと思っていた雨がザーッと降る。洪水被害を受けた人たちは雨がトラウマになっていないだろうか。しばらくして雨がやみ、人間4人と犬1匹で軽い散歩をしてから、チェンマイ大学裏手の人気の食堂で早めのランチ。午後からは家でゆっくり休んだ。 落ち葉嗅ぐ犬のリードのゆるみをり

          落ち葉 * チェンマイ俳句毎日

          羊雲 * チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年11月1日 昨日からの眠気がまだ取れず、午前中、夫の用事の付き合いでバイクの後部座席に座っていても、とにかく眠い。バイクに乗っていて眠くなるなんて今までほとんどなかったのに、なんだか変。バイクから落ちないようにと、それだけは眠い頭で気をつけた。 午後、家で1時間くらい昼寝をしたら、だいぶ眠気がおさまったが、しばらくの間、体に力が入らなかった。 夕方、ウォーキングへ。頭の中のピントが合わないような感じだけど、足はしっかりしている。日本の秋のよ

          羊雲 * チェンマイ俳句毎日

          お化け * チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年10月31日 チェンマイは寒季に入ったばかり。昼間の気温は33度くらいだが、朝は23度程度と清々しい。こんな季節の変わり目には自律神経が不安定になりがちな私は、早朝、ウォーキングに出かけて戻ったら、地面に吸い込まれそうなほど体が重くなり、ひどい眠気に襲われた。 昼に友人と会う約束があり、気だるい頭のまま待ち合わせのクウェティオ屋へ。その店の麺は、クウェティオ・ルアという血の入ったコクのある黒っぽいスープに米粉の麺、豚の内臓各種がのってい

          お化け * チェンマイ俳句毎日

          稲穂 * チェンマイ俳句毎日

          【チェンマイ俳句毎日】2024年10月30日 近所の田んぼの稲が実っている。人んちの田んぼだが、稲穂が頭を垂れているのを見ると幸せな気分になるのは、日本人だからなのか、な。 もう一カ所、近くにある田んぼは、田植えの時期が遅くて、稲穂もまだまだこれからという感じ。楽しみがあってうれしい。 天涯の稲穂の波の端にをり

          稲穂 * チェンマイ俳句毎日