古典文学お手軽読本その1 総説編
前書き
日本の古典文学を読みたいけど、文法とか敬語とかよくわからないし・・・。
もっと手軽に古典文学を楽しめないかな? いろいろを探した結果を発表します。
今回は、総説編。
◎『日本古典のすすめ』
岩波書店編集部:編 岩波書店 岩波ジュニア新書325
(この本は、それぞれの作品の専門家が執筆していて、作品の特徴や読みどころを解説しています。文学史などの勉強にも役立つ本です。)
◎『平安朝の生活と文学』
池田亀鑑:著 筑摩書房 ちくま学芸文庫
(平安時代の生活について、文学作品などを引用しながら非常に詳しく書いてある本です。古典文学を研究する人に必須の本です。
→以前は角川文庫から出版されていて、長らく廃版になっていたのですが、2012年にちくま文庫で復活しました。最近の若い国語の先生などは、この本自体の存在も知らない人が多いようです。ぜひ読んでほしいです。)
◎『平安女子の楽しい生活』
川村裕子:著 岩波書店 岩波ジュニア新書772
(イラストがしっかりしていて、読みやすい本ではあります。今どき? の女子高生の口調を真似して文章を書いたと思われるのですが、少々違和感があります。もう少し普通の口調でよかったのではと思いました。
→この手の本が、シリーズで他に何冊か出ているようですが、今のところ未確認です。)
◎『乙女の古典』
清川妙:著 中経出版 中経文庫
(恋する女性の文章をまとめたものです。季節ごとに、古典文学から美しい文章を選んでいます。古典文学の入門書としては良いのではないでしょうか。)
◎『平安ガールフレンズ』
酒井順子:著 KADOKAWA 角川文庫
(平安時代の女流作家の日記などを基に、性格などを勝手に想像して書いた本です。ちょっと、実際の文章を読んでみたくなるような気にさせてくれる本です。)
今回は、古典文学の紹介をしている本を何冊か、知っている範囲で選びました。次回は作品別に述べていきたいです。
古典文学お手軽読本シリーズ 続々追加更新中!
目 次
その1 総説編
その2 源氏物語編
その3 枕草子編
その4 蜻蛉日記編
その5 古事記編
その6 竹取物語編
その7 万葉集編
その8 小倉百人一首編
その9 漢文編
その10 とりかへばや物語編
その11 落窪物語編
その12 方丈記編
その13 今昔物語集編
その14 徒然草編
その15 和泉式部日記編
その16 堤中納言物語編
その17 伊勢物語編
その18 日本霊異記編
その19 大鏡編
その20 とはずがたり編
その21 雨月物語編
続々追加更新中!
※扉の写真
富士宮市から見た富士山。(多分?)