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FR0SCのこっち側 【FR0SC】

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“Inside FR0SC”。 FR0SCの中の人達が、活動の裏側や、考えていること、クリエイティブな活動を語ります。 (それぞれの記事は個人の見解であり団体を代表するものでは…
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#ひとり旅

羽田空港から多摩川スカイブリッジを渡って京急大師線を乗りつぶした話

盲腸線。起終点どちらかが他路線に接続していない行き止まり路線のこと。このような路線を乗りつぶす場合、基本的には来た道をそのまま折り返すことになってしまう。 ……がしかし、来た道を戻りたくない原理主義者としては単純往復は耐え難く、バスや徒歩などでどうにかして行き止まり駅から脱出できないか試行錯誤している。例えば、以前福岡へ行った際にバス・船・コミュニティバスを活用し、南博多線・香椎線(西戸崎側)・西鉄貝塚線を1駅も折り返さずに一筆書きで乗りつぶすことに成功した。 そんな盲腸

メリケンパークと北野異人館街と神戸布引ハーブ園に行った話

神戸の王道観光スポットを巡る旅行記。 前回まで3回にわたり島根・鳥取を観光し神戸に到着するまでの旅行記を書いてきた。観光地嫌いの捻くれバックパッカーの私としては大変珍しく王道旅行が続いており、今回もそこらの Web サイトや旅行雑誌でモデルコースとして取り上げられていそうな旅程となっている。 というわけで日が沈んだ時間に三宮に到着し、宿にチェックインしたところからスタート。 メリケンパークへ向かう神戸と言えば港の夜景!ということでさっそくメリケンパークへ向かう。ちなみに

姫路城の紅葉と山陽電鉄の夕日を見に行った話

海と夕日が見れる車窓って素晴らしい。 いざ山陽へ前回、前々回では島根・鳥取の有名観光地を巡る王道旅行について扱ったが、今回はいよいよ山陰を脱出する。というわけで鳥取駅からスタート。 安定の手動改札機を通過して構内へ。切符を確認する駅員さんが到着列車の案内放送も兼任するというまさかのワンマン体制となっており、改札に人が来るたびに放送が中断されていた。 駅構内にも小さな砂像が。 そしてホームには足洗い場。さすがに砂丘で砂まみれになったまま駅まで来る人は少ないと思われるが、

鳥取砂丘と砂の美術館とすなば珈琲に行った話

鳥取市内の観光地を巡る旅行記。前回の島根に引き続き、観光地嫌いの捻くれトラベラーとしては珍しく王道を行く旅行となっている。前回は特急スーパーまつかぜで鳥取駅に着いたところまでを書いたので、今回はその続きからスタート。 鳥取は観光地化されているのか、駅構内にも観光客向けの展示があった。 改札口へ。なんと未だに自動改札機が導入されておらず、駅員さんが1人1人きっぷをチェックするというアナログな光景が見られる。 駅舎自体はそれなりに大きく、人口最下位の鳥取県とはいえ県庁所在地

出雲大社と宍道湖と足立美術館へ行った話

島根県東部の定番観光地を巡る旅行記。 出雲大社を神在祭に合わせて参拝した翌年、無事に願いも成就したためお礼参りへ行くことにした。前回行った時は旅程の都合で出雲大社以外の観光はほとんどできなかったため、今回は松江の方を中心に見つつ鳥取にも足を伸ばす旅程を組んだ。 島根へ飛ぶというわけでさっそく旅行開始。東京から出雲へ行く場合サンライズ出雲が選択肢に挙がるが、時間を考えるとやはり飛行機が圧倒的に有利だ。出雲周辺には JAL が出雲縁結び空港、ANA が米子鬼太郎空港に就航して

鉄道最高地点と碓氷峠鉄道文化むらに行った話

中央本線・小海線・しなの鉄道・信越本線・高崎線をぐるっと1周する旅。18 きっぷなどのフリーきっぷが1日余った時などにオススメだ。 2021 年夏、7日間連続で JR 北海道・東日本の普通列車に乗車可能なフリーきっぷ「北海道&東日本パス」を用い、青森県の竜飛岬を目的地とする5日間の旅行に出かけた。その後の6日目はリモートでの用事があったため自宅に籠もったが、7日目は完全フリー。5日間の旅行ですでに十分元は取れているのだが、もったいない精神が発動し日帰りで出かけることにした。

春の服装で雪の弘前に行ってしまった話

旅先の気候は事前に調べておくべき。 フリーきっぷの「鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス」を利用して北陸から東北を巡る旅行記その3、最終回。前回は山形県の酒田市を観光した後に日本海を北上し、秋田を経由して弘前に到着したところまでを書いた。今回はその続きから。 この日は平日ということもあり、特急つがるの乗車率はあまり高くなく自由席も通路側はほぼ全て空いていた……が、弘前から大量の乗車があり自由席はぎゅう詰め状態に。弘前は東京へ直通するメインルートを有していないとは

酒田で誰もいない観光地を巡った話

「鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス」というフリーきっぷを利用して北陸から東北を巡る旅行記その2。前回はダイヤ改正で廃止されるほくほく線の超快速スノーラビットに乗車し、その後日本海を北上して山形県の酒田に到着したところまでを書いた。今回はその続きから。 ところで酒田市についてあまり詳しくない人も多いと思われるため軽く紹介したい。酒田市は山形県北西部の日本海に面する港町で、最上川の河口に位置するという地の利を活かし水運の拠点として大きく発展したという歴史を持つ。人

150周年パスで超快速スノーラビットと特急いなほに乗った話

2022 年 10 月、新橋~横浜間に鉄道が開業してから 150 年となる節目を記念し、「鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス」というフリーきっぷが発売された。特急や新幹線も含めた JR 東日本の全線に3日間乗り放題で、指定席も4回までは無料で取れて価格は 22,150 円という破格のきっぷだ。私は残念ながら都合がつかず見送ったが、翌年の2月にも再販されたため嬉々として突撃した話。 あまりにもオトクなのでとりあえず購入してから旅程を考えるという行き当たりばったりな

トラブルの多いトラベラー、熊本市電と熊本電鉄をくまなく乗り潰す

トラブル巻き込まれ体質の限界旅行民が九州へ初上陸した旅行記その3。前回は大分と別府を観光した後に豊肥本線を鈍行列車で横断し、熊本駅に着いたところまでを書いた。 今回はその続きで熊本市内の観光からスタート。熊本には路面電車の熊本市電のほかに郊外へ伸びる私鉄の熊本電鉄も走っており、地方都市としてはそれなりに充実した鉄道網を有している。今回はそれらの路線をくまなく乗り潰すことに挑戦。 市電乗りつぶしJR の熊本駅はそれなりに規模の大きな駅だが、周辺は「綺麗に整備された玄関口」と

能登半島を縦断して金沢に行った話

※令和6年能登半島地震により被災された皆様に、衷心よりお見舞い申し上げます。 2021 年春、某ウイルスの本格的な拡散から1年が経ちリモート中心の生活に完全に慣れた一方、第 n 波の襲来で自由な旅行に制約がかかる日々が続いていた。そんな中、金沢へ体を持っていかなければならない用事ができたため能登半島を縦断して行った話。 なぜ能登半島経由?東京から金沢へ行くには北陸新幹線を利用するか小松空港を経由するのが一般的だろう。わざわざ時間のかかる能登空港を利用した理由はもちろん感染