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怒り出したらつまらない


2023年11月17日(金)朝の6:00になりました。

怒りの先には、デス・ロード。

どうも、高倉大希です。




子どものころ、ドッジボールが大嫌いでした。

毎回のように、怒り出す人がいるからです。


当たっただの、当たってないだの。

線を越えただの、越えてないだの。


感情に任せて怒る人がいると、その場はいっきにつまらなくなります。

怒っても仕方がないのに、ぷんすかぷんすかするのです。


怒っているときは、だれでも頭が悪くなるのです。怒っているときに下す判断は、まず、間違っていると考えた方がよいでしょう。

安達裕哉(2023)「頭のいい人が話す前に考えていること」ダイヤモンド社


自分が教員だったころは、怒ったら退場というルールを敷いていました。

どんな理由があったとしても、怒り出した人は即退場です。


その上で、怒りの原因になりえるものをひとつずつ潰していきます。

はじめに潰すべきは、意図してルールを破る人の存在です。


おにごっこをしているときに、わざと鬼に捕まりにいこうとしたり。

椅子とりゲームをしているときに、わざと座らずにうろうろしたり。


「みんなが容易に(自分と)同じ気持ちを共有できるはずだ」と安易に考えてしまう日本人の多くは、自然に持つものである「気持ち」というものと、努力によって人工的に作るものである「ルール」というものとの区別がつかないため、まず「ルール」と「モラル」の混同という重大な事態に陥ります。

岡本薫(2001)『教育論議を「かみ合わせる」ための35のカギ』明治図書


ルールを守ることが前提にあるから、遊びはおもしろくなる。

この事実を、全員で認識します。


そして最後の仕上げに、うまくいかないことを前提に置きます。

「たぶんうまくいかないよ」と呟いてから、子どもたちを送り出すのです。


すると子どもたちは、うまくいかないことを許容するようになります。

「どうすればうまくいくかな」と、考えるようになるわけです。


過去に作られて形骸化したルールを、もっと大きな仕組みによってアップデートしていく。その責任をとるべき人が、人の上に立つべきなのです。

安藤広大(2023)「とにかく仕組み化」ダイヤモンド社


最終的には、うまくいかなくても「あとで話そう」と言うようになります。

課題の発見と解決方法の模索を、ちゃんと切り分けるようになるのです。


人はみんな、違います。

だからこそ、共通のルールが必要になります。


怒りでルールをつくることはできません。

怒り出したって、つまらないだけです。






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高倉大希
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