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写真を撮るには勇気がいる


2023年9月8日(金)朝の6:00になりました。

何がよくて、何がわるいのかは、撮ってみなくちゃ分からない。

どうも、高倉大希です。




写真を撮るには、勇気がいります。

その場に立ち止まる勇気です。


あの人は、なにを撮ろうとしているのだろう。

あの人は、なんであれを撮ろうと思ったのだろう。


まわりを歩く人から、こんなことを思われているのだろうなと想像します。

そんな想像をかき消し、勇気を出して、その場に立ち止まるというわけです。


たとえあなたが600万円くらいのカメラで撮っても、一流写真家がそこに置いてあった誰かのEOS Kissで撮る写真を超えることはないでしょう。それは「カメラの向きが逆」だからです。一流の写真家はどんなものを撮っても、それを撮った自分、を写しています。映している、とも言えるかな。

ワタナベアニ(2020)「カメラが逆です:写真の部屋」より


立ち止まっているときは、本棚を見られているような気持ちになります。

「こいつはこういうのが好きなのね」が、もろにバレている状況です。


とある男性の漫画家が「美少女を描きたくない」と言っていました。

自分の好みがあからさまに出て、恥ずかしくなるのだそうです。


べつにまわりの人たちは、気にしてなんかいやしません。

気にしていないことくらいわかってはいるけれど、やっぱり恥ずかしいのです。


もしその瞬間がぼくにとって貴重な瞬間なら、カメラに邪魔されたくない。その一瞬を大切に味わう。今を楽しむんだ。

ベン・スティラー(2013)『LIFE!』ショーンの台詞より


自分が被写体になることが、むかしから苦手です。

だから自分も、できるだけ人にはカメラを向けません。


目に映る好きなものを見つけて、シャッターを切ります。

必要なのは、立ち止まる勇気だけです。


対象が人でなくても、撮られることは嫌だと思っているかもしれません。

きっとその代償として、恥ずかしさを感じるのだと思います。


真の発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目で見ることなのだ。

マルセン・プルースト(2010)『失われた時を求めて』岩波書店


カメラを持って歩こう。

そして、ちゃんと恥ずかしがろう。







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