始まってもいないのに終わりを想像する
2024年10月10日(木)朝の6:00になりました。
いまも変わらず、うまく笑えない毎日です。
どうも、高倉大希です。
始まってもいないのに、終わりを想像して勝手に悲しくなる。
そんなことが、よくあります。
かつては、休日がそうでした。
休日が始まってもいないのに、平日を想像して勝手に悲しい気持ちになります。
いまを生きよう、だなんて軽々しく言うけれど。
未来に待ち受ける終わりを、見て見ぬふりなんてできないのです。
人との出会いも、同じです。
出会ったその瞬間から別れを想像して、勝手に悲しい気持ちになります。
そんなことを考えても仕方がないことなんて、わかってはいるけれど。
わかってはいるけれど、気がついたらそんなことを考えてしまいます。
だからこそ、近づくことができません。
別れが痛みにならないように、手前で足を止めるわけです。
「いなくならないからって伝えてください」
朝井リョウさんの、『正欲』という小説に登場する人物の台詞です。
命に限りがあるからには、いなくならないなんてことはありません。
それでも、「いなくならないから」と言う。
事実ではなく、意志を表した言葉です。
あのころの自分はきっと、そんな言葉がほしかったのだろうなと思います。
「いなくならない」と言いながら、最良の別れに向けた努力を重ねる。
わたしたちにできることは、せいぜいこのくらいです。
だいせんじがけだらなよさ。
悲しいときのおまじない。
明日の6:00も、ここにいます。
読みましょう。
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