野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年11月)が公表されました
野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年11月)が公表されました(本文1,264文字)
農林水産省は、令和6年10月30日に「野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年11月)」を公表しました。
<情報公表について>
農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通しについて、主産地等からの聞き取り結果を基に公表しました。天候不順による価格変動を踏まえ、平成23年から情報発信を行い、供給と価格の安定を図っています。今回の結果もその一環です。
<概要>
主産地等からの聞き取り結果による、各野菜の生育状況と価格の見通し(抜粋)。
だいこん: 千葉県産は順調に生育していますが、神奈川県産は高温の影響で歩留まりが低下しています。全体的には、出荷数量と価格は平年並みの見込みです。
にんじん: 北海道産は順調に生育していますが、千葉県産は高温障害で歩留まりが低下しています。11月前半は平年並みの価格ですが、後半は価格が平年を上回る見込みです。
はくさい: 茨城県産は高温の影響で生育が遅れています。11月前半は価格が平年を上回り、後半は平年並みになる見込みです。
キャベツ: 千葉県産は順調に生育していますが、愛知県産と茨城県産は高温の影響で定植が遅れています。11月前半は価格が平年を上回り、後半は平年並みになる見込みです。
ほうれんそう: 高温の影響で細物傾向がありますが、気温の低下により生育が回復しています。全体的には平年並みの見込みです。
ねぎ: 高温の影響で生育が遅れています。出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込みです。
レタス: 茨城県産は順調に生育していますが、静岡県産は高温の影響で生育が遅れています。全体的には平年並みの見込みです。
きゅうり: 高温と天候不良の影響で11月前半の出荷数量が平年を下回り、後半も一部地域で低下する見込みです。価格は平年を上回る見込みです。
なす: 高知県産と福岡県産は順調に生育しています。全体的には平年並みの見込みです。
トマト: 高温の影響で生育が不良です。出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込みです。
ピーマン: 高温の影響で生育が遅れています。11月前半は価格が平年を上回り、後半は平年並みになる見込みです。
ばれいしょ: 北海道産は収穫と貯蔵が完了しています。全体的には平年並みの見込みです。
さといも: 生育は順調です。全体的には平年並みの見込みです。
たまねぎ: 干ばつの影響で小玉傾向があります。11月後半は価格が平年を上回る見込みです。
ブロッコリ: 高温の影響で生育が遅れています。11月前半は価格が平年を上回り、後半は平年並みになる見込みです。
注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示しています。なお、2020年基準消費者物価指数によると、令和6年9月の総合の指数は108.9、食料の指数も119.0と上昇傾向にありますが、本プレスリリースについては、主産地、卸売会社等からの聞き取りをもとに過去5か年平均を基準として作成しておりますこと、ご留意ください。
表 主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し
さらに詳細な情報は<一次情報>ならびに<関連情報>からご確認ください。
<一次情報>
【農林水産省】野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年11月)について
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/engei/241030.html
<関連情報>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/engei/attach/pdf/241030-1.pdf
需給、ガイドライン、入荷及び価格の見通し等に関する情報
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/index.html