第14章 処刑人と高等法院
これまでの章で処刑について述べざるを得なかったせいで、わが家系の思い出を述べるだけではなく、現在の法制史の流れに沿って文書を引用して計画どおりに紹介するという回顧録の目的をしばらくおざなりにしていた。今、私はわが家系の事柄に戻りたい。
以前、そうした家系の記録を私が中断した時、シャルル・サンソンが亡くなったばかりであり、未亡人のマーサ・デヴュは7才の長男のシャルル=ジャン=バティスト・サンソンを父の地位に就けた。人間はあらゆることに慣れることができるものだ。私も悲しいこ