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生死とか草
散々散歩 雪その2
"生死の中の雪ふりしきる"
山頭火句
どんなイメージ持たれます?
宗門のお経『修証義』
"生死の中に仏あれば生死なし"
つまり高祖道元禅師の本歌取りを山頭火はやった訳で
それはそれで素晴らしいのですが
では私なら?
というのが今回の句
とかの後に
(笑)でもwでも草でも付けたくなるのをぐっと抑えてます
草は案外いいかもしれない
付け足してみようか
本音は生死とか無ぇからと言いたいのだけど
それを句に落とし込むにはまた別問題で
草は嘲笑が入り混じってる
スカしてるんですね
植物としての草ではどうか
生死は草に集約される
それじゃ雪と同じか?
山頭火は眉間にシワを寄せ深刻振って足を止め雪を見つめる
私はお茶でも飲みつつ煎餅でも囓りながら草に寝っ転がる
膨張と収縮
熱狂とシラケ
自慰句のネタばらしほど
虚しいものもありませんね
生死も雪も草も山頭火も私も一緒くた
生死も雪も草も山頭火も私もありゃしない
因みに生死と書いて"しょうじ"と読みます
句の読み違いは致命的
それじゃさすがの山頭火も浮かばれない
命のやり取りのつもりか
いちいち大袈裟でメンヘラ気質こそ山頭火の真骨頂
パフォーマンスとサービス精神
山頭火を好きな方はそういう面もマジで受け止めてくれる
よかったな山頭火
すぐに死にたいと嘯く健康優良親父山頭火
私はまた始まったよ、、くらいで受け流してます
だからあの句が代表句みたいに書かれるのを目にする度に
人によってこうも受け取り方が違うのかと頼もしく思うのです
私の好きな山頭火句は以前にも載せましたけどコレ
"何が何やらみんな咲いている"
みなさんのお好きな山頭火句はなんですか?
さてここに一人
私に勝るとも劣らず冷めた目で山頭火を愛しく思っている方がいます
金子兜太(1919~2018)
"かねことうた"と読む
俳人だそうです
彼の書いた『放浪行乞』
山頭火のこと書いた本や文は数多ありますが
私が一番共感するのはこの金子兜太
山頭火との距離や温度に逐一頷きながら一気に読みました
俳人でありながら専門的な難しいことは何一つ書かない
その点だけでも金子兜太は一廉の人だと思います
よかったら一読を
でも熱烈山頭火ファンにはどうかなぁ?
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