SDGsは新しいものでもなんでもない
さっきこの記事を書いていて思いました。
そうだ、これはSDGsの話だなと。
SDGs
それで、SDGsって最近よく言われていて、これは特に政府や企業に求められている「開発目標」なんですが、持続可能な社会にするための指標なんですよね。
先進国は、過去何十年の間に、あらゆる物を開発しましたが、それらの多くは利益を優先して作られた物で、長期的に見て必ずしも社会に利益をもたらさないものも沢山ある、
ということが、最近わかってきただけなんですね。
地球温暖化とか海洋ゴミの問題とかは、そうした様々な産業活動の結果として生じた具体的な現象であって、事実として確認されているものです。
だから自由に開発を行って良いものと悪いものがあることを改めて認識し、悪いものは制限したり別の方法に転換しようという動きが今の流れなんです。
利便性を追求しない社会
利便性というのは、長期的なものじゃなくて、かなり目先の話なんですが、そこを便利にすることで経済が成り立つのが今の世の中です。
だけど、その結果として長期的に見て不具合が生じるのなら、是正しないといけませんね。
利便性を追求しないという選択肢も必要なのです。
過去に持続できなかったものの例
ごくごく一例だと思います。
1. 牛乳配達
年配の人は子供の頃、朝に飲む牛乳は牛乳屋さんが届けてくれたことを覚えていると思います。
牛乳瓶が沢山入った箱を自転車の後ろに積んだ人がやってきて、玄関先の牛乳瓶ボックスに入れてくれましたね。
飲み終わった牛乳瓶は、洗って玄関先に置いていると、自転車の人がやってきて回収して行きました。
毎日、毎日、毎日、毎日、そんな風景が繰り返されていて、なんの問題もなく、子供も、大人も、牛乳屋さんも、みんながニコニコ、幸せでした。
誰もめんどくさいと思わなかった。
でも、ある時代からその風景は無くなりました。
牛乳配達も、利便性を追求しなければ、今でも日常生活に当たり前に存在していたかもしれません。
2. レコードや真空管
僕の世代としてはとても不思議ですが、今はレコードが高値で取引されるんですね。レコードプレーヤーが新たに発売されたり。
真空管アンプだってそうです。
どう考えてもCDの方が音がいいし、便利です。
みんなは、いいCDとCDプレーヤーを持っていないから分からないのかもしれないけど、最高級のCD&CDプレーヤーと最高級のレコード&レコードプレーヤーとで音を比較したらおそらくCDの方が音がいいと思います。
1980年代には、もうレコードなんて古いと言われ始めました。
レコードは無くなっていくんだぞと。
真空管アンプに関してはもっと昔から、古いし時代遅れと言われていました。
そうやって事業を撤退したメーカーは数知れず。
いま、慌てて昔の技術をかき集めている事業者も多いと思います。
日本には無くても、海外では技術が残っていたり、地道に生産し続けている会社もあるんですよね。
3. 半導体
最近、岸田首相は半導体産業を復活させると言っていますが、ある時期の日本は半導体は採算が合わないからやめようと言っていたんですね。
それで、実際やめました。
再び軌道に乗せるのは、とても大変だろうと察しています。
4. SL(蒸気機関車)
子供の頃に「SLは消えゆく運命にある」と言われました。残っている所は北海道の一部や、山陰、九州の一部かな?そんな感じで寂しいものでした。
今はSLが走っている路線が沢山あります。観光に一役かっていたり。
動態保存もされています。
でも当時は「必要ない」と思われていたんですね。みんながそう思っていました。
過去にやめたはずのものが復活する
なんか、僕にとってみればデジャヴなのですが・・
過去に無くなったはずのものが、再び目の前に現れることも珍しくなくなりました。
それだったら、ずっと続けていれば良かったんじゃないの?と思うこともしばしば。やめたあとブランクを経て復活するって、大変な労力が必要なのですよね。以前のレベルには戻らないかもしれないのです。
そういうこと、やめるときには考えてないのです。
本当に人間って、馬鹿というかなんというか・・・
SDGsの動きの中で・・
みんなそのことに気づいてくれたら、多少はSDGsも取り組んで良かったなと「あとで」思えるのでしょうね。