
介護の仕事とメンタルケア~自分をいたわる3つの習慣~
こんにちは!
ユースタイル相談室です。
「ユースタイル相談室」とは、「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」をミッションに、介護福祉サービス を全国に届けるソーシャルベンチャーユースタイルラボラトリーの労務部門の中にある相談室です。
ケアを仕事にするスタッフを「ケア」したい!そんな想いで運営しています。そんなユースタイル相談室が社内に月に1度発信するコラムをnoteで公開しています。ケアワーカーの皆さん、バックオフィスの皆さん、すべての働く皆さんに気軽にお読みいただければ嬉しいです。
前回の記事はこちら。
今回は、「ストレスや傷つきに対処する方法」をご紹介します。
日々の仕事の中で、「なんだか疲れたな…」と感じることはありませんか?

ケアの現場では、ご利用者様やそのご家族に寄り添うことで、やりがいや喜びを感じる一方で、感情的な負担を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あるいは、上司や同僚との関係性に悩むことや、社内の人たちとコミュニケーションが十分に取れないことで孤独感を感じることもあるかもしれません。
「この仕事は好きなんだけど、ちょっとしんどいな…」
どなたにも、そんな瞬間があるのではないでしょうか。
そんな中で、誰もが経験する「仕事にまつわる傷つき」が今回のテーマです。

仕事をしていれば、ストレスを感じることや傷つくことは誰にでもあります。
でも、「愚痴を言ってはいけない」、「こんなことで落ち込むのは甘えかもしれない」と思い、気持ちを押し込めてしまうことはないでしょうか?
あるいは、忙しさに紛れて、自分が傷ついていることに気づかないまま、無理をしてしまうこともあるかもしれません。
でも、それを続けていると、気づいたときには心がすっかり疲れ切ってしまうことも…。
実際に、「そんなこと言ってられない!仕事だからやらないと!」と自分に言い聞かせた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
もちろん、その踏ん張りや頑張りは、とっても大切なことで、キャリアの大きな糧や自信に繋がっている方も多くいらっしゃることと思います。
けれど、他者の「ケア」を仕事にしている私たちが一番大切にしなければならないのは、やはり自分自身の「ケア」ではないかと考えます。

自分がちょっと傷ついている時、自分の心がちょっと疲れている時に、それに気づき、早めに手当をして、そして自分を満たしていけること。
大切なことは、「傷つかない強い私」になることではなく、「傷ついてもしなやかに対応できる私」になることです。
以下は、そんな「ストレスや傷つきに対処する方法」のご紹介です。
まずは、自分一人でもコントロールできること、簡単にできることを紹介しているので、気になる内容だけでも読んでいただけると嬉しいです。

1. セルフ・コンパッションを意識する
コンパッションは、「慈しみ」や「思いやり」という意味。
つまり、セルフ・コンパッションとは、自分に対して思いやりや慈しみの気持ちを持ち、優しく接することです。
自分の一番近くにいてくれるのは、自分自身です。
もう一人の自分が、いつも自分に厳しい言葉をかけてくる人なのか、優しい言葉をかけて見守ってくれる人なのか、その違いはとても大きいですよね。
特に、自分が少し傷ついたとき、ストレスを抱えているときは、「もし、自分の大切な人(親友やパートナー、ご両親、子供など)に声をかけるとしたら?」と考えてみてください。
叱咤激励が必要な場面もあるかもしれませんが、まずは、その人の話に耳を傾けて、
「それは辛かったね。」
「大変だったね、よく頑張ったね」
と、静かにそばにいてあげる人が多いのではないでしょうか?
そんな優しい気持ちを自分自身にも向けることが「セルフ・コンパッション」です。

「自分はよくやっている」と認めること。
うまくいかなかったことがあっても、自分を責めすぎず、「失敗は誰にでもある」と考えること。
傷ついたり、いっぱいいっぱいになっている自分に気づいたら、「大変な状況なんだから、自然なことだよね」と、自分自身に対して温かい言葉をかけてみましょう。
2. ほっとできる時間と空間を確保する
対人援助職は、頭も体も、そして心も駆使するお仕事。
長時間の支援も多く、身も心もクタクタに疲れてしまう日もあるかもしれません。
そんなときには、「意識的に」リラックスできる時間や場所を作ることが大切です。

また、仕事中であっても、工夫次第で「ほっとできる時間」を確保することも可能です。
たとえそれが、ちょっとした些細なことであっても、自分をケアすることに繋がっていることであれば、「自分を大切にできている」という自信にもつながります。
例えば、
・仕事の合間に深呼吸をする。
・お茶を味わって飲む。
・「お疲れ、わたし」と心の中で労うなどなど。
一方で、仕事中に「ほっとできる場所」を確保することは、なかなか難しいかもしれません。
ただ、例えば、自分が大切にしているパーソナルアイテム(お守りや大事な人からのプレゼントなど)をカバンに入れておく、休憩時間にそれを眺めてみるのも◎。
パーソナルアイテムがそばにあることで、そこが自分にとって安全なスペースだと感じられる効果もありますよ。
3. 体に働きかける
心のストレスは、体に影響を与えることもあります。
逆に言うと、体に働きかけることで心を整えることもできるということ。
何か悩みがあるとき、私たちは問題に対処しようと一生懸命考えます。
なので、頭の中は忙しくうごめいています。
でも、考えるよりも、体を動かしてみるというのも1つの方法です。

なにも、ランニングや山登りをする必要はありません。
・軽いストレッチをする。
・散歩をして風に当たる。
・ゆっくりお風呂に浸かる。
・深い呼吸を意識する。
といったことで十分。
もっと簡単に、伸びをする、座っているなら立ち上がる、数歩歩いて少し場所を変えるなども効果的。
こんな方法も!「バタフライハグ」
両手を胸の前でクロスし、左右の胸から肩あたりを、トントンと交互に軽くたたきます。
リズミカルに2分程度続けていると、不思議と気持ちが落ち着いてくる効果があります。仕事中でも一人で簡単にできる動作なので、おすすめです。
最後に
介護のお仕事は、他者を支える大切な役割を担います。でも、自分自身を大切にすることはもっと重要。
平常心ではいられないこともあれば、ネガティブな気持ちに支配されそうになることもあるかもしれません。
あるいは、誰かに対する強い怒りを感じる場面もあれば、自分を強く責めてしまう場面も。
でも、傷つくことも、心が疲れてしまうことも、それはとても自然なこと。
湧き上がってくる感情を「何とかしなければ…!」と思うのではなく、湧き上がってくる感情はいったん全てOKと受け止めてみてください。そのうえで、デトックスする、手放していければよいのです。

傷ついたときやストレスを感じたときは、ぜひ今回の方法を試してみてくださいね。
ユースタイルラボラトリーで働く皆さんは、誰かに話を聞いてほしい、という時には、ユースタイル相談室を活用してください。
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