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leicaについてのたわごと

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ライカについて書いたものをまとめました。中身は…です。
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期限切れのフィルムで。

期限切れのフィルムで。

家の片隅で眠っていたフィルムが一本あったので、ライカM3に詰めて撮影してみた。
学生の頃、寮に一年半ほど住んでいたのだけれど、共用の冷蔵庫にたくさんフィルムが入れられていたのを見つける。寮の先輩で、そんなに知っているわけではないけれど同じ大学の違う学部にいた方のものだった。彼は大学新聞の学生記者をやってらして、そのためのフィルムだった。

 あのコンクリート製の湿度の高い寮で保管するには冷蔵庫が良

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夜を、さるく。

夜を、さるく。

【さるく】さる•く。カ行五段。あちこちを歩き回る。動き回る。九州の方言。「そんげ ーいちょってん、何も落ちちょらんが」

気候が良くなってきて寒さも落ち着いてきたように思う。まもなく3月だからね、当たり前なんだけど、それが嬉しいもの。一方で天気が今年は不安定で雨が降る日が続くものだから、この前の連休はどんよりとした空模様に、ちょっと辟易した。
 そんなわけで、なかなか出歩けなかった連休の代わりに、

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等倍ファインダーの魅力

等倍ファインダーの魅力

外付けファインダーに出会った もうだいぶ前に、職場の上司からライカM3を譲っていただいた。その時についていたレンズは、ズミタール50mmとテレエルマー135mmの2本。どこかのリサイクルショップから救いあげてきたものらしく、レンズもカメラボディもとても良い状態ではなかった。
 修理にボディだけで5万、レンズも2本で2〜3万はかかったが、それで済んだら、いくらズミタールもテレエルマーも中古価格が安い

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10年前のカメラ LEICA M typ240

10年前のカメラ LEICA M typ240

 なんでこんなものを買ったのだろうと思う。
 AFがない、パララックスが生じる、手振れ補正はない、ということは承知しているし、そういうものだとわかっていたのだけれど、ISO感度は上げられず、どんなに明るいレンズを使っても(F0.95を使っているのだから、これ以上はない)夜に撮るのはこの田舎町では厳しいし、シャッタースピードも4000分の1秒まで、かつベース感度は200から、電子シャッターもついてい

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heliar 50mm f1.5は美しかった

heliar 50mm f1.5は美しかった

 軽い50mmが欲しいと思っていくつかのレンズを候補に挙げた。調べると、Mマウントにつけられる現行の50mmは以下の通りかと思う。

純正ライカMレンズ
ノクチルックス f0.95
ノクチルックス f1.2
ズミルックス f1.4
アポズミクロン f2
ズミクロン f2
ズマリット f2.4

カールツァイス
C ゾナー f1.5
プラナー f2

フォクトレンダー
ノクトン f1
ノクトン f1

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ライカを買わない理由をライカを買ってしまった人が書いてみる

ライカを買わない理由をライカを買ってしまった人が書いてみる

 いや、買えない理由が真っ先にくるんだけども。

 でも敢えて買わない理由。
 突き詰めて言えばコスパの悪さだ。
 それは機能が値段と比してシンプル過ぎる、ということではなくて。
 むしろライカの機能は、その手触りとか重さとか、操作ダイヤルの実感とか、数値化できないところにこそあると思っている。
 だから、出来ることが少ないのに高いということを言いたいのではない。なんならxpro2 でさえマニュア

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leica M3と一緒に

leica M3と一緒に

 僕のライカM3は「頂き物」だ。よもやこんなものをもらえるなんて思ってもいなかった。

ポンとライカをくれた人
 職場の上司が相当な道楽者で、彼の家に遊びに行くと、いろんな「おもちゃ」がある。カメラしかり、Nゲージやらラジコン飛行機やら、流行る前からドローンも持っていたし、高そうなロードバイクも持っていた。果てにはキャンピングカーも。よくもまあ我々の給料でこんなに、と思ったものだが、そこはおうちの

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ライカとブロンプトンで早朝ポタリング

ライカとブロンプトンで早朝ポタリング

 ここ最近、カメラのことをあれこれ言う記事ばかりだったけれど、今回は撮った写真をつらつらあげていきたい。あいも変わらずご近所ポタリング写真。流石に食傷気味だけれど、それでもちょっとした変化や、発見がある。
 実はちょっと前に別府へ行ったのだけれど、人を各所から集めるような観光地で暮らしていたとしても、いつかはそこを撮ることに飽きてしまうのだろうか。

 だいぶ前に、ブログでいただいたコメントに、あ

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leicaで別府の宿を撮る

leicaで別府の宿を撮る

 ちょっと前に別府に行ってきました。前回と同じく密を避けるため、目的地は人の少ない海(河口)と部屋食が売りの宿、それから自家用車で巡ることができるサファリパーク。
 本当は別府でも海辺の方の宿を取っていたのですが、大雨予報が出そうだと言うこともありキャンセル。足湯付きの部屋だったので残念だったのですが、仕方なし。それから宿を探したら、翌週山の中腹にあるお宿の空きを見つけそちらに行くことに。個人とし

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一人フォトウォーク別府

一人フォトウォーク別府

 先日の投稿で、別府に行ったことをお話しました。今回は別府の街を一人フォトウォークしてきた話です。

 宿は山の中腹、まちはずれにあるので、早朝タクシーをお願いして下山しました。自家用車でも良かったのですが、基本妻の車で乗り慣れているわけではなく、それで慣れない道を行くのもちょっと、ということでの選択です。
 帰りのタクシー運転手さんが、生まれも育ちも別府の方で、仕事は西日本各地を渡り歩いていたら

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ライカM3でタイムカプセル

ライカM3でタイムカプセル

 ずっとカメラに入っていたフィルムを現像に出しましたの回、2回目はライカM3です。

日常でフイルムカメラを使うことはないのだけど、どこかに旅に出る時に持っていき、枚数撮りきらなくて、あとは日常で、という感じの内容だった。あれ、ここどこ?というのがやっぱりある。
あー、あそこね、というのも。
懐かしさというよりは、こんなん撮っていたんだなあ、というのが感想。

ライカM typ240を手にしてから

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ブロンプトンとライカの共通点

ブロンプトンとライカの共通点

 カメラからの自転車と、趣味の範囲を広げたタイプなので、カメラ機材の方がメセナを費やしています。が、自転車もそれなりには費やしてる。
 そして今はもっぱらブロンプトンに乗っている。

 はたからみればアホか、と言う金額を費やしているわけだけど、そのアホになってしまった今となっては踊る阿呆に見る阿呆、どうせ阿呆なら、という心境である。

 以前、ギズモードさんのブログに、ブロンプトンは自転車のライカ

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鹿児島スナップ-leica Mtyp240

鹿児島スナップ-leica Mtyp240

 鹿児島に所用あり、出かけてきた。

 せっかくだから桜島からフェリーに乗ってみた。子どもたちは大喜びだ。

こういう港の光景はのどかで美しい。設定がライカのビビットのため、海の色が深く、夏の原色みたいになったのがまたいい。

船のなかの光景。光が湿度を持っている感じがする。

桜島の大きさ。
あと、鹿児島県民の噴火に対する耐性は面白いくらいだ。苦労はされているのだろうけれど、それが日常になってい

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LeicaMtyp240の写真を適当にあげてみる

LeicaMtyp240の写真を適当にあげてみる

 X-pro2が修理から返ってきて、色々設定をやり直しているが、色々とそれこそいじってきたその設定が、思い出せないで四苦八苦している。登録していたフィルムシミュレーションもどんなだったっけ、とこれはまあ、X100Fの設定とほぼ同じだったから、そちらを参照すればいいとして、Qボタンの配置やら、カスタムの設定、マイメニューに何を入れていたかなど、修理の前にきちんと記録しておけばよかった、と思いつつ、そ

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