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インディ病理医・科学ジャーナリスト榎木英介の”機微”だんご

フリーランスの病理医兼科学ジャーナリストである榎木英介が、病理、医療業界や博士号取得者のキャリアパス、科学技術と社会に関する「機微」な話題を語ります。組織に属しない「インディペン…
このマガジンでは、“めずらし医“である病理医の中でもレア中のレアなフリーランスの病理医からみた病理…
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記事一覧

しつこくても〜阪神・淡路大震災を考え続ける

 しつこいようだが、阪神・淡路大震災のことを考える。  ここ数日はあの震災のことばかり考…

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僕らが北を目指す理由

 河北新報に気になる記事が出ていた。  この記事だ。  記事によれば、2024年の東北大学入…

世代を超えて寄り添い続けるには?阪神・淡路大震災から30年

 一世代と言えば、30年と言われる。子供が親になる期間。  2025年1月17日は阪神・淡路大…

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伊与原新さん直木三十五賞受賞から考えるあれこれ

 2025年1月15日、第172回直木三十五賞が発表された。  伊与原新さんの「藍を継ぐ海」が授賞…

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「敵」を減らすと「敵」がふえる?

 今まで生きてきて、一つだけ(というほどでもないが)守っていることがある。  それは「派…

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傍流医師として生きる

 いつも刺激的な記事を書かれている東大卒の人生を考える会さんが、興味深い記事を出していた…

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「理解できない」を理解する

 私たち病理医は、医師のなかではレアキャラの一つだ。  医師の0.7%しかいない。もちろん法医学などもっと少ない領域もあるのだが、百人に一人以下は流石にレアだろう。  こうしたレアな存在はあまり理解されない。仕事は楽だろう、早く帰れるし、当直もないし、などと言われることは多い。無理難題を言われることも多い。  なんだかなあと思わないでもない。ただ、私たち病理医が他の科を見る目もおそらく雑なのだろう。  他人のことは基本的に理解することなどできないと自覚することが重要だ

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政治を動かす7つの方法

 昨日、アメリカのNIHの若手研究者が研究所と契約をしたというニュースを紹介した。  この…

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権利は数で勝ち取れ

 米国立衛生研究所(NIH)といえば、アメリカ有数の医学生物学研究組織として知られている。 …

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すれ違う科学と政治

 ちょっと前、Nature誌にある気になる記事が出た。  科学と政治のあり方を問題提起する記事…

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5年の自由を得られたら~都立大「知のみやこプロジェクト」考

 新年早々の2025年1月8日、東京都立大学が注目すべきプロジェクトを開始することを公表した。…

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医療と愚行権

 医師として20年働いてきて思うのは、過去の生き方が病気に大きくかかわるということだ。  …

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数物系の秀才を医学部以外に振り向ける方法

 韓国の医学部人気については度々触れてきた。  医学部に人材が吸い取られ、国家存亡の危機…

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箱根駅伝の宣伝効果

 2区の難所、権太坂付近に実家がある私にとって、箱根駅伝観戦は正月の年中行事だ。  瀬古利彦氏が2区を走っていたころから、母親に手を引かれ観戦していたわけで、もう50年近くなるわけだ。  残念ながら今年は見ていない。往路の2区ではなく復路の9区の時間だが、ちょうどその時間、親戚と沿道の店で会食中だった。選手たちは20メートルくらい横を通過していったのだが…。  さて、その9区にある注目の選手が走っていた。  東大大学院D4(博士4年)の古川 大晃(ひろあき)選手だ。

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