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コモディティ化する専門性
近年、学位に見合った仕事がない、学位インフレが話題だ。
学位、すくなくとも大卒は価値が下落していくことは間違いない。
それは大卒に留まらない。大学院博士課程卒、博士号取得者にもかかわる問題だ。
Xでなかなか興味深い議論を見た。それは、AIの登場で博士号取得者のような人材の価値が下落するというのだ。
サム・アルトマン「『AIよりも数学がうまい』とか『AIよりもプログラミングがうまい』とか『AIよりも物理学がうまい』といったことは、もう望めないと思います。そういう領域では人間はAIに勝てなくなるでしょう。」 https://t.co/GnrhS7ahFK pic.twitter.com/syikwGxhHA
— d (@rom13856511) February 8, 2025
今日いったこと
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) February 7, 2025
「Deep Researchは、地球のどこかで誰かがリサーチ済みのものを見つけるツール。地球上の誰もやったことがないリサーチをするツールではない」。
まさにこの図。
— Daichi Konno / 紺野 大地 (@_daichikonno) February 7, 2025
Deep Researchにより、「人類の知の限界」を素早く知ることができるようになった。
そしてその先の「人類がまだ知らないこと」を明らかにするのが博士号の意義であり、この先さらに重要性が増すと考えている。 https://t.co/l1xrcwc9Ki pic.twitter.com/AuvZuyjrYp
7割同感なのだけど細部で食い違っている。「博士がやってた人類の知の限界を広げる仕事」に従事する人は増えるし、その仕事をやるための「博士課程の教育」の重要度は上がるが、AIの支援によって「既存の博士号」の基準を満たす人が10倍になったら「既存の博士号」の価値は下がる。 https://t.co/23R1elJWb5
— NISHIO Hirokazu (@nishio) February 8, 2025
博士号や大学は典型的な「ギルド」なので、AIによる社会変革が産業革命規模であったときにそのギルドがどうなるかには興味がある。権威と実情が合わなくなると衰退するかもしれない。産業革命のときは、中世からのギルド組織は技術革新に消極的だったが、やがて消滅してしまった。一方、近代的大学、と… https://t.co/joZ0ODOAal
— Jun Rekimoto: 暦本純一 (@rkmt) February 9, 2025
AIの力で研究を行うことは容易になる。そして長いトレーニングを経なくても、従来の博士号取得者と同じ水準の研究力を持ったものが増える。
そのとき、博士号取得者の価値が下落する。要は知的生産がコモディティ化していくわけだ。
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