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研究不正&事故調査 調査不備という脆弱性
ニューヨークタイムズ紙に興味深い記事が出た。
1ヶ月程度無料で読めるようにしてあるので、興味があれば読んでほしい。
アルツハイマー病に関する研究不正を取り上げた記事で、著者はサイエンス誌所属の調査ジャーナリスト、Charles Piller氏だ。
この記事はPiller氏の新刊からの抜粋だ。
私もかつて取り上げたエリーザ・マスリア氏の研究不正含め、有象無象渦巻くアルツハイマー病研究の問題点をとりあげている。
マスリア博士やその他多くの人々による疑わしい、そして詐欺の可能性のある研究は、現在大手製薬会社が追求しているアルツハイマー病やパーキンソン病の治療法や技術に関する何百もの特許の基礎を築くのに役立っている。
不正行為が蔓延すると、時間が浪費され、貴重な資源が盗まれ、誠実な科学者の考えが歪められる。一方、アルツハイマー病の驚くべき規模は年々拡大している。
なぜこんなことが起こったのか。
自尊心や名声を優先する研究者。無関心な資金提供者、ジャーナル、学術機関。
そして、この記事はこんな文章で締めくくられている。
この分野の機関当局が行動を起こさなければ、トランプ政権内部の人たちを含む科学そのものに対する懐疑論者が必ず行動を起こすだろう。その結果生じる過剰な対応は、曖昧さや無実の人為的ミスを詐欺とみなし、神経科学において重要かつ真実であるものを守るために必要な思慮深い敬意と正当な手続きを避けることになるのはほぼ確実だ。そうなれば、老後を計画しているすべての人に新たな災難を強いることになるだろう。
そう、不正の調査などをしっかりとやらなければ、陰謀論などが蔓延ってしまうのだ。
これは研究不正だけではない。
先週末、突如SNSを騒がせる問題が発生した。
発生源は赤穂市民病院、私の古巣だ。
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