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さかなクン「炎上」からみえたもの
え?なぜ?
そんな思いを抱いた。あのさかなクンが「炎上」したのだ。さかなクンが何かしたのではなく、さかなクンという存在自体が火をつけた。まあ、炎上と呼べるかはちょっと微妙であるが、さかなクンに批判的な投稿が相次いだ。
私はさかなクンが「本人が望んだにも関わらず」純粋な学力不足で大学に進学できなかったという事実が非常に衝撃で、我が子の教育方針に少なからぬ影響を与えた事実となっている。
— いだ ひとみ (@ida_hitomi) February 10, 2025
お母様の教育云々を批判するつもりは一切無い。ご本人がお母様に心から感謝している事も自伝で拝読した。
— いだ ひとみ (@ida_hitomi) February 10, 2025
ただ、あれほどの才能の持ち主が学力という足切りのせいで研究の場に立つことが出来なかった、その足切りは18歳で決まってしまった事実に親として目を背けてはいけないという気持ちでいる。
多分ワシさかなクンパイセンがTVチャンピオンで無双してた頃を多分リアタイで見てるんやけど、あの時点では魚類の知識と絵の腕はぶっ飛んでたけど枝葉は結構ポンコツで、あのままただ大学に入ってたら速攻教養落として消える子になってた思う。 https://t.co/yWy3GLr9wE
— 𓂋𓇋𓎡𓇌𓂩𓍯𓈖 (@anqushtari) February 11, 2025
さかなクンは好きなモノに対する暗記が得意なだけで、論文も一報しか出せてない(日本語短編のセカンドオーサー)ってのが研究者としての実績なので、
— ネオ鎖骨 (@CollarboneNeo) February 11, 2025
正直、彼は魚類インフルエンサーなんよ https://t.co/Eo91ZhYddK
クンさん本人はおそらくただのめちゃくちゃ謙虚な魚オタクの良い人なのに、取り巻きによるデマや無用な絡みが研究者サイドを疲弊させているせいで風評被害を食らってる説がある。
— Mahiro Fukatani (@dimtaktica) February 11, 2025
さかなクンさんって世間から「研究者は熱量があるオタクで、一点特化型で、無垢で、(誤解を恐れずに言えば)ある種の社会性の欠如とそれに伴った権力構造に無頓着であるべき」というグロテスクなステレオタイプを押し付けられた存在、動物研究者に対する職業差別が具現化した存在だと思ってる。 https://t.co/tUd6OQ2X68
— 🖕(^👎^)🖕 (@stedman0416) February 11, 2025
リアルでそんな感じの研究者を知ってるけど、独特の魅力はある方ではあったけどさかなクン氏みたいな発信力は皆無だった。さかなクン氏は「世間が考えるステレオタイプ研究者」では実のところ全くないと思う。もし誰もが氏のような発信力を持っていたら世間での基礎生物学全体の扱いがもう少し(文字数 https://t.co/wqms3rRGgW
— しおー百(シオーモ) (@mutsu_no_kohzu) February 11, 2025
さかなクンが大学に入れなかった、さかなクンが論文を出していない…。そうしたことで、さかなクンを批判するような投稿が相次いだ。
もちろん、だとしても何が問題か、という反論は多く、さかなクンが大きな役割を果たしたことを評価する声も大きい。
まじで大学・大学院には18歳からでも30歳からでも60歳からでも入っていいので、さかなクン氏が正規の課程で学位を取る道は別に閉ざされていないのだけど… pic.twitter.com/i7rWULFlPN
— 桃井御酒 (@MOMONOI_Miki) February 11, 2025
昨日のかたなだんぎで思ったのですが、各業種にさかなクンのようなコミュニケーターが必要なんだろうな。学芸員さんは、保全保護研究もあるのでコミュニケーターと連携して、「わーい!たーのしー!」を伝えていけたら面白いよね。
— Shiro Kakiuchi (@0kaka594) February 14, 2025
さかなクンは知識はともかく研究業績はほとんどないですね。でんじろう先生は科学教育の雑誌に一応形式の整った論文を出している(業績)はず。
— kathryn (@KathrynJpn) February 13, 2025
ただサイエンスコミュニケーターとしてはどちらも超一流で、日本の科学の一番欠けていたところ。納税者への還元という意味でも、科学者は一目置いている。
これによると、さかなクンは(論文を書くという意味での)魚類研究者ではないが、魚類についての研究成果を咀嚼しわかりやすい形で社会に提供する卓越したサイエンス・コミュニケーターだそうだ。なるほど、と思います。歴史学の分野でもそういう方が必要なんでしょうね。⇨ https://t.co/Dy4z3Rz0Qo
— 山田邦和 (@fzk06736) February 12, 2025
新種の発見という魚類学者のクソデカハードルを越えられないはだいたいの研究者に流れ弾がいくのでは?
— オノノノ (@Ryu_mai001) February 12, 2025
シーラカンスを発見したラティマー女史のようにクニマス発見を中坊先生に報告したさかなクンは研究史に残る人物だと思いますけどね。 https://t.co/6dTylOrCEn
アウトリーチはめっちゃ大事
— みこじん@Quiz (@waterflea_Quiz) February 11, 2025
さかなクンのおかげで生物学者を志した人もいます
ここに https://t.co/lQxtSfKyAv
さかなクンが他の有名人やサイエンスコミュニケーターと違うのは、好きなことに時間を投資して身につけたフィールドワーカーとしてのスキルだと思う。単に「知識を積んだ人」とは言えない、実力派だよね。
— ささき (@cuon_ssk) February 13, 2025
なんだかさかなクンの業績をめぐって争いが発生しているけど、例えばタモリが日本地質学会に果たした貢献は大きいと思うし、そのことに異論を挟む人はいないだろうと誰でも思うのになぜかさかなクンのことになると「あんなのは論文を一報も書いていないタレントだろ」という言が罷り通るのか。
— トミー I am a six-time champion against COVID-19 vax (@ytommy405) February 12, 2025
さかなクンがかなりの「ガチ勢」であることは多くの人が認めるところである。
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さかなクンが高卒であろうと、論文を出していなかろうと、プロも認めるすごい人材であるのは間違いない。
今回さなかクンがやってきたことではなく、学歴や論文といったものでさかなクンを冷ややかな目で見る人たちの存在が可視化され、非常に複雑な思いを抱いてしまった。
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