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京大の明日はどっちだ

 このところ、京大をめぐるニュースが目立つ印象だ。いずれもちょっとマイナスな印象のあるニュースだ。あくまで私がキャッチした、というだけだが。

 京大と言えば、自由な雰囲気の大学で、結構あこがれがある。

 何度か書いたが、現役時に後期試験で京大工学部工業化学科を受験し、見事に落ちている。3月14日、高校の卒業式と重なり、卒業式に出ず受験した。落ちるなら卒業式に出ておけばよかったなあ、と思ったりもした。

 我々が受験した時代は、例えば京大理学部が東大理1、理2より難易度が高いなど相当な人気で、かつ後期に定員を結構割いていたので、東大落ちが結構受験していたのだ。

 東大に入った後、結局大学院を辞めることになった。

 そのとき、もし京大にいたら、無理矢理やめさせられることはなかったんじゃないかと思ったものだ。

 ただ、ことはそう簡単ではない。

 確かに大学院を追い出されることはなかっただろうが、その代わり行方不明者になったかもしれない。

 そこらへんはなかなか難しい。東大がきっちりと年限を決めてそこから外れた私をはじいたからこそ、医学部に入りなおし医師となり、なんとか第二の人生を始められたのかなと思う。

 しかし、近年の京大が、どうも「ミニ東大」化するような方向に向かっているような感じで、複雑な思いを抱く。

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