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素人の毛を伸ばす〜Deep Research (Gemini版/Perplexity版)を試して気がついたこと
いま世間で話題のOpen AIのDeep Research。
研究、執筆を変えると大きな話題だ。
OpenAI Deep Research、科学研究への応用もとんでもないことになりそうです...
— Daichi Konno / 紺野 大地 (@_daichikonno) February 3, 2025
自分の専門分野についてサーベイさせたところ、重要研究はほぼ網羅しており、さらには
「サーベイ結果を踏まえた新たな研究アイディア」まで回答してくれる。
科学研究は、確実に新たなステージに入りつつあります。 pic.twitter.com/fInPF6Fm5V
OpenAI Deep Researchで、
— Daichi Konno / 紺野 大地 (@_daichikonno) February 3, 2025
「主要な侵襲型BMI企業の特徴や独自性・優位性について、まずは表形式でその後に詳細なレポート形式でまとめて」
という指示にも以下の通りほぼ完璧に回答。
生成AI×科学研究を追い続けていますが、トップクラスの衝撃です。
とんでもないものが出現しました。 pic.twitter.com/HdMGohwPc5
chatGPTでのDeep Research、検索能力が半端ないと聞き、思い切ってProに課金して試したら、これはすごい。。。
— Toyo@呼吸器内科専門医 (@toyosh) February 4, 2025
情報を網羅し、そしてまとめて報告。当然情報へのリンクもある。
これは臨床・研究の領域で最強のサポーターになりますね!論文書き放題。AIの進化がやばすぎる。 pic.twitter.com/pP0Am7GoSm
DeepResearchまじですごいわ。。。ちょっとした実験してみました。
— 松井健太郎 睡眠・精神医学 (Kentaro Matsui) (@matsuikentaro1) February 3, 2025
松井が過去に担当したシステマティックレビュー&メタアナリシス:
Matsui K, et al. Schizophr Res. 2019;209:50-57.https://t.co/0N44pvbUQ1
この報告のPICOを入力して、対象となったRCTが拾ってこれるか検証。… pic.twitter.com/6i6Z9aeQvh
Deep Researchに80年から95年ぐらいの触覚デバイス研究の流れを調べてもらった。検証するために敢えて知っていることを聞いてみたけど、これは納得できるクオリティhttps://t.co/2hx6ZWaGG7
— 稲見昌彦/ INAMI Masahiko (@drinami) February 4, 2025
【DeepResearchで大学はもう終わり?】
— 葉加瀬あい(AI-Hakase)🎈 最新AIを解説中・:*:・。 (@ai_hakase_) February 4, 2025
✎. FYIG: pic.twitter.com/O1xwaW0Jad
DeepResearchによる科学的研究の質の高さが話題となっています!😲
特に社会科学分野における研究の質は、大学にとって脅威となるかもしれません。…
DeepResearch、作家にとってのChatGPTの使い方の〝正解〟じゃないか…?
— Rootport🔥 (@rootport) February 11, 2025
「アイディアをブレストするときの壁打ち相手にする」「バーチャル編集者として扱う」とか、正直ちょっとイマイチだと思っていたのだけど……これはさすがに便利すぎる。 pic.twitter.com/xYlIOuuGSq
あーDeep Research、これ検索の上位版だ。検索して情報を集めて知識を体系的に手元もしくは自分の頭の中に構築する、という手順を人間の代わりに実行して、情報からまとめを生成してくれる。情報の探索能力はWeb検索するよりも高いので、時間掛けて検索して右往左往して取捨選択して…をすっ飛ばせる pic.twitter.com/mSMhA1XPMA
— sabakichi (@knshtyk) February 3, 2025
博士号は学術的に認められたオタクくらいの意味なので5分で任意の分野のオタクになれるDeepResearchが出てきた以上、かなり早い段階で価値はほぼゼロになると思う。知的能力(仮説の立て方と仮説を決着させる能力)はまだ上位10%の人間の方が上だけど博士号の有無とは相関しないと思う。 https://t.co/U2UziT5n5r
— tanu (@tanukiponkich) February 8, 2025
マジでDeepResearchが出てくる前に博士の学位とれて良かったな。。。計算リソースで勝負な各種のAIツールがある中で、ビッグテックのガチンコ研究者と学生が戦えるかと言われると相当に分が悪い。そしてこの差はどんどん広がっていくから、論文の査読コンペティションで勝てる気がしない。 https://t.co/2l2UKuZlxh
— qooqle (@qooqle) February 8, 2025
DeepResearchやばいな。こないだのChatGPTまで、「実務経験がなくて気もきかない、けど大学でちゃんと勉強してて知識はあるアシスタント」みたいな感じだったのが、このDeepResearchで「がっつり当該分野の先端を研究をしてきた大学院生、というかポスドク」みたいな返答してくる。
— @daichi (@daichi) February 3, 2025
DeepResearch、いわゆるアカデミカルな分野では人間の検索能力など比でない能力を発揮するし、その道1本の研究者を超えてくることもある。
— LOXO(ろきそ) (@20130602st6) February 4, 2025
これは、いわゆる論文ワールドが確立されているからできることで、例えば格ゲーの何かをDeepResearchしようとしても「ザンギのインパは安い」とかが出るわけよ
これはいろいろな分野を変える可能性がある。ただ、人がいらなくなるというわけではなさそうだ。
しかし皆のDeepResearchの使い方を見ているとPhD 教育の必要性を感じるので教育機関としての大学重要だと思った.研究したことないと研究ツールがあっても研究しない.
— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) February 4, 2025
Deep research確かに凄いが扱ってるのはデジタル環境で公開されてるデータのみなので、デジタル化されてない情報、暗黙知になってる事象、解釈分かれるような情報の評価は、収集含めて人間が必要
— フェルヲ (@makkinze) February 6, 2025
例えば、信用調査会社の企業インタビュー情報、ある組織の退職率が高い具体的要因、AIの安全性や倫理
しかし、高い。
月3万円を出す勇気がない。しかし使ってみたい。
というわけで、Gemini版を使ってみることにした。
同じDeep Reasearchと言ってもちょっと違う。
総合評価としては、プロンプトに合致する的確な情報の発見、情報に基づいた論理的な議論展開などは、やはり、ChatGPTの方が(圧倒的に)強力だった。
200ドルという高額な利用料、そして最新の推論モデルo3を用いているだけあって、文章力も高く、発見した情報から思考を積み上げて、的確な結論・判断を導くのに長けている。
一方で、日常の買い物のリサーチ程度の用途であれば、無駄に冗長・くどすぎて、自分で検索した方が早いようにも感じられた。
Gemini Deep Researchも、文章力や論理力は劣るものの、情報収集と整理はそれなりに可能で、日常生活における検索の補助としては十分だ。
特に、比較候補出しなどにおいては、瞬時に幅広い選択肢を網羅してくれるので、気になったものについて、人間が追加で検索を行う際の道標として使いやすい。
ChatGPT Deep Researchは、何らかの専門分野のリサーチャーに業務でレポートを頼むようなタスクに向いており、Gemini Deep Researchは、Web上に存在する情報をざっとナナメ読みするのに向いている、という印象だ。
記事執筆現在、GeminのDeep Researchは、1世代前のモデルである1.5 Proを使用しているので、これが最新のGemini 2.0 Proや、推論モデルのGemini Flash Thinkingなどにアップデートされれば、一気に強力になる可能性も秘めている。
まとめると、現時点では、コンサル・シンクタンクの業務レベルの調査レポートが必要ならばChatGPT、必要なければGeminiがコストパフォーマンスが良いだろう。
https://notai.jp/deep-research-vs/
というわけで、月3万円出すのが厳しい私は、まずはGemini版を使ってみた。Geminiは課金しており、使わないと損というのもある。
もう一つ、Perplaxityも無料やProで限定的にDeep Reasearchを使えるので、ソフトバンクユーザーが1年無料でProを使えるということもあり、やってみた。
調査課題は、私自身が長年コミットしている研究者、非常勤講師の雇い止め問題だ。
二つの違いは…。
リンクは以下。
Perplexity版(無料)
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