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素人の毛を伸ばす〜Deep Research (Gemini版/Perplexity版)を試して気がついたこと

 いま世間で話題のOpen AIのDeep Research。

 研究、執筆を変えると大きな話題だ。

 これはいろいろな分野を変える可能性がある。ただ、人がいらなくなるというわけではなさそうだ。

 しかし、高い。

 月3万円を出す勇気がない。しかし使ってみたい。

 というわけで、Gemini版を使ってみることにした。

 同じDeep Reasearchと言ってもちょっと違う。

総合評価としては、プロンプトに合致する的確な情報の発見、情報に基づいた論理的な議論展開などは、やはり、ChatGPTの方が(圧倒的に)強力だった。

200ドルという高額な利用料、そして最新の推論モデルo3を用いているだけあって、文章力も高く、発見した情報から思考を積み上げて、的確な結論・判断を導くのに長けている。

一方で、日常の買い物のリサーチ程度の用途であれば、無駄に冗長・くどすぎて、自分で検索した方が早いようにも感じられた。

Gemini Deep Researchも、文章力や論理力は劣るものの、情報収集と整理はそれなりに可能で、日常生活における検索の補助としては十分だ。

特に、比較候補出しなどにおいては、瞬時に幅広い選択肢を網羅してくれるので、気になったものについて、人間が追加で検索を行う際の道標として使いやすい。

ChatGPT Deep Researchは、何らかの専門分野のリサーチャーに業務でレポートを頼むようなタスクに向いており、Gemini Deep Researchは、Web上に存在する情報をざっとナナメ読みするのに向いている、という印象だ。

記事執筆現在、GeminのDeep Researchは、1世代前のモデルである1.5 Proを使用しているので、これが最新のGemini 2.0 Proや、推論モデルのGemini Flash Thinkingなどにアップデートされれば、一気に強力になる可能性も秘めている。

まとめると、現時点では、コンサル・シンクタンクの業務レベルの調査レポートが必要ならばChatGPT、必要なければGeminiがコストパフォーマンスが良いだろう。

Deep Research 徹底比較:ChatGPT vs Gemini を試して分かった違い。実物レポートも公開! | AIじゃないよ
https://notai.jp/deep-research-vs/

 というわけで、月3万円出すのが厳しい私は、まずはGemini版を使ってみた。Geminiは課金しており、使わないと損というのもある。

 もう一つ、Perplaxityも無料やProで限定的にDeep Reasearchを使えるので、ソフトバンクユーザーが1年無料でProを使えるということもあり、やってみた。

 調査課題は、私自身が長年コミットしている研究者、非常勤講師の雇い止め問題だ。

 二つの違いは…。

 リンクは以下。

Gemini版

Perplexity版(無料)

Perplexity版(Pro、質問も変えてみた)

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