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読書は、自由に。
今日は、冬に戻ったかのような寒い1日。
いちど片付けたクマのようなフリースを、またひっぱり出して着ている。
さっきニュースで見たのは、北海道の雪景色の映像。
満開の桜に積もった雪。
昨日読んだ本の中で見た、すみれの花の砂糖漬けを思い出した。
口の中で、どんな香りがするんだろう…。
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今日は、すこし、最近の本の記録を。
昨日は、よしもとばななさんの「花のベッドでひるねして」を読んだ。
久しぶりに読んだばななさん、大事なことを思い出させてもらったような、そんな気持ち。
お、という展開もあったけど、やっぱり心が浄化されるような言葉たちを、素直に吸収する。
(きっかけは、きいこさんのnoteを読んで。ありがとうございます!)
もちろん人生はきつくたいへんだし様々な苦痛に満ちている。それでも心の底から、だれがなんと言おうと、だれにもわからないやり方でそうするんだ、まるで花のベッドに寝ころんでひるねをしているみたいに。いつだってまるで今、そのひるねから生まれたての気分で起きてきたみたいにな。
そしてこちらも、昨日の夜に読み終えた。
小川洋子さんと堀江敏幸さんによる「あとは切手を、一枚貼るだけ」。
少しずつ、少しずつ、手探りのように、息を潜めて耳を澄ますように、読み進めてきた。
この深く静かで独創的な世界を作り出せること、ただ、ため息。
美しくて、痛い。
あぁそうなると、堀江さんと小川さん、それぞれの小説を読みたくなってきた。
ちょうどのタイミングで、高山なおみさんが「日々ごはん」の中で、小川さんの小説「ことり」について書いてあるのを読んでいた。
そういえばまだ読んだことない、次はこれを借りてこよう、と思っている。
「あとは切手を…」を読みながら重なったのは、堀江さんの「河岸忘日抄」。
さっそく本棚から取り出して、お風呂で読み返していた。
実は…堀江さんの本は、所持するだけで満足して読んでいないものも数冊ある。
どれもひっそりと美しい単行本。
「バン・マリーへの手紙」、「その姿の消し方」、「彼女のいる風景」、など。
堀江さんの本は、その文章だけでなく、本そのものの持つ空気感をまるごと大切にしたい、そんな感じ。
同時に何冊の本を読んでいるのか、自分でもいつも把握していない。
新しく買ったもの、借りたもの、再読、いっきに読む、少しずつ読む、途中でやめて、また他の…。
でも、読書はとても自由なもの。
それをおしえてくれた、最近いちばんの本のことも、書きたい。
とりあえず、今日はこのあたりで。
おやすみなさい。