雪だるま@選挙

日本 / アメリカ / 韓国 の選挙に関心があります。世論調査から政治や選挙の実像を描き出すことが目標。 2024年大統領選や、アメリカ世論の動向について記事を書いています。 Twitter→https://twitter.com/election_yuki

雪だるま@選挙

日本 / アメリカ / 韓国 の選挙に関心があります。世論調査から政治や選挙の実像を描き出すことが目標。 2024年大統領選や、アメリカ世論の動向について記事を書いています。 Twitter→https://twitter.com/election_yuki

最近の記事

【2024年大統領選】トランプに敗れたハリス 何が勝敗を分けたのか?

 こんにちは。雪だるま@選挙です。11月5日に行われたアメリカ大統領選では、共和党のトランプ前大統領が勝利しました。  開票は今も続いていますが、分極化が進む中で最終的な結果はトランプ氏とハリス氏の接戦に落ち着く見通しです。一方で、トランプ氏が激戦州をすべて制し、民主党が圧勝してきた青い州でも躍進したことは、トランプ氏の勢いを印象付けました。  今回の記事では、選挙結果を振り返りながら、地域別の結果や出口調査の結果から、一度は敗れたトランプ氏が復活した理由とハリス副大統領

    • 2024年アメリカ大統領選挙 “大接戦”投票日直前の情勢

       こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、11月5日に投開票が行われるアメリカ大統領選挙の最終盤情勢について分析します。  民主党のハリス副大統領と、共和党のトランプ前大統領が接戦を繰り広げています。7つある激戦州での勝敗が、選挙の結果を左右することになります。 大統領選の全体情勢全米レベルの世論調査  まず、全体の情勢を概観するために全米レベルでの世論調査結果を見ていきます。  ハリス氏とトランプ氏が接戦を続けています。7月にバイデン大統領が撤退し、ハリス氏に

      • 【2024年大統領選】「隠れトランプ」は存在しない 過去の世論調査から見えること

         こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、2016年と2020年の世論調査と実際の選挙結果の「ズレ」について、これまで示されてきた検証をもとに考えます。  2016年、2020年ともに、世論調査は民主党候補(クリントン・バイデン両氏)の支持率を過大に評価し、共和党・トランプ氏の支持率を過小に評価してきました。この要因については、様々な仮説が提起されています。  この記事中では、科学的に「隠れトランプ」の存在が否定されていることを紹介し、世論調査の「ズレ」がどのような

        • 【2024年大統領選】投開票まで1か月 討論会後の最新情勢(2024年9月)

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、11月5日の投開票日まであと約1か月となったアメリカ大統領選挙について、最新の情勢を分析します。  9月10日に行われた大統領選討論会では、民主党のハリス氏と共和党のトランプ氏が初めて対決しました。ハリス氏がやや優勢だったという見方がある一方、両者とも決定打は得られませんでした。    民主党では、ハリス氏への候補交代から2か月以上が経過しました。候補交代後は支持層の結集が見られましたが、現状はどうなっているのでしょうか。  

          【2024年大統領選】民主党候補のハリス氏 “打倒トランプ”は可能なのか?

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、新しい民主党の大統領候補として指名されたハリス副大統領が、11月の大統領選で勝利するにはどのような条件が必要なのか、そしてそれは達成できるのか、について分析します。  7月にバイデン大統領が撤退とハリス氏の後継指名を明らかにし、その直後にハリス氏は党内での支持を固めて、新しい候補の座を確実にしました。  ハリス氏への交代が決まると、世論調査での支持率が上昇したことが話題になりましたが、この支持率上昇の背景は何か、そしてこの勢い

          【2024年大統領選】民主党候補のハリス氏 “打倒トランプ”は可能なのか?

          【2024年大統領選】バイデン撤退、トランプ暗殺未遂-衝撃の1か月で選挙戦はどう変わるか

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、今年11月5日のアメリカ大統領選挙について、現在の情勢を分析します。  6月末に行われた大統領選の討論会では、バイデン大統領が言葉に詰まったり、受け答えに時間がかかったりする場面が繰り返し放送され、民主党内からはバイデン氏の撤退を求める声が相次ぎました。  バイデン氏は、7月21日に撤退を発表しました。現職大統領、そして指名を確実にした候補が選挙戦からの撤退を表明することは異例のことです。  一方、共和党のトランプ前大統領は

          【2024年大統領選】バイデン撤退、トランプ暗殺未遂-衝撃の1か月で選挙戦はどう変わるか

          【イスラエル=ハマス戦争とアメリカ世論②】抗議活動の“中心” 若年層と世論の動向

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、イスラエル=ハマス戦争で、イスラエルへの抗議活動の中心となっている若年層の動向について、分析します。  世論全体の動向については、前編の記事で分析しました。若年層は全体として戦争への関心が低いことが明らかになっていますが、抗議運動はどのような影響をもたらしているのでしょうか。 開戦直後からの動向バイデン政権の支持率に影響? 若年層のパレスチナ支持  昨年10月の開戦直後、バイデン大統領の支持率が下落する動きが捉えられました

          【イスラエル=ハマス戦争とアメリカ世論②】抗議活動の“中心” 若年層と世論の動向

          【イスラエル=ハマス戦争とアメリカ世論①】開戦直後から変化する世論

           こんにちは、雪だるま@選挙です。この記事では、昨年10月のハマスによる越境攻撃から始まったイスラエルとハマスの武力衝突について、アメリカの世論がどのように受け止めているか、分析します。  これまで、バイデン政権は親イスラエル政策を基本としてきました。民主党内や若年層から反発が目立つ中、実際の世論はどのような立場を取っているのでしょうか。  また、11月には大統領選を控える中、アメリカの中東政策と国内政治の関係についても考えます。 アメリカ世論の動向衝突直後から現在まで

          【イスラエル=ハマス戦争とアメリカ世論①】開戦直後から変化する世論

          【2024年大統領選】ケネディ・ジュニアの選挙戦 “第3党”候補は二大政党に対抗できるか

           こんにちは。雪だるま@選挙です。今回の記事では、11月の大統領選に向けて、民主党と共和党の二大政党以外から立候補する「第3党」の候補に焦点を当てます。  民主党の名門・ケネディ家出身のロバート・ケネディ・ジュニア氏が無所属で出馬し、一定の支持を集めています。ケネディ氏の選挙戦の現在地と今後の展望について考えます。  また、二大政党が政治的に先鋭化し、分極化が進む中で、二大政党ではない新しい勢力を模索する動きが広がっています。このような第3党勢力は、アメリカの政治で勢いを

          【2024年大統領選】ケネディ・ジュニアの選挙戦 “第3党”候補は二大政党に対抗できるか

          【2024年大統領選】3度目の指名獲得 トランプ支持の基盤と本選への“課題”

           こんにちは。雪だるま@選挙です。今回の記事では、予備選で盤石の勝利を収め、3度目の共和党候補者指名を獲得したトランプ前大統領の支持基盤を分析します。「圧勝」と伝えられるトランプ支持はどう変化しているのか考えます。  また、予備選の結果から見える本選に向けた「課題」についても見通すことを試みます。 2024年の共和党予備選トランプvs.ヘイリー 異なる集票基盤  スーパーチューズデーでは、14州のうち13州でトランプ氏が勝利し、結果的には圧勝しました。ヘイリー氏はバーモ

          【2024年大統領選】3度目の指名獲得 トランプ支持の基盤と本選への“課題”

          【2024年大統領選】バイデン大統領は再選できるのか 年齢に高まる懸念

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、歴史的な低支持率となっているバイデン大統領が、11月の大統領選で再選を果たすことができるのかについて検討します。  バイデン大統領の支持率はなぜ低く、4年前とはどう構図が異なっているのか。また、それは大統領選挙にどう影響するのか考えます。 バイデン大統領の支持率推移アフガン撤退“失敗”の余波  まず、バイデン大統領の支持率がどう推移してきたかを捉えます。2021年の就任時は、60%近い支持率からスタートしましたが、同じ年の

          【2024年大統領選】バイデン大統領は再選できるのか 年齢に高まる懸念

          【2024年大統領選】「トランプ連勝」共和党予備選 1月の動き

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、1月15日のアイオワ州党員集会から始まった共和党予備選について、1月の動きを分析することにします。  初戦のアイオワ州、続くニューハンプシャー州ではともにトランプ氏が勝利しました。年明けからのクリスティ氏、ラマスワミ氏、デサンティス氏の相次ぐ撤退についても、その時期と影響について考えます。 10日 クリスティ氏撤退 トランプ氏を強く批判してきたクリスティ前ニュージャージー州知事は、1月10日に選挙戦からの撤退を表明しました。ク

          【2024年大統領選】「トランプ連勝」共和党予備選 1月の動き

          【2023クリスマス企画】大統領選挙へ 今年の振り返りと最新情勢

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、旧Twitter(X)に投稿したクリスマス企画のアーカイブをまとめます。 共和党予備選挙デサンティスの失速  デサンティスは2023年1月の段階ではトランプと支持を二分していたが、年末の時点で支持率が11.7%まで下落。相次ぐ戦略の失敗で「トランプにもバイデンにも勝てる候補」というイメージが崩壊し、選挙戦は厳しい状況に。 ヘイリーの躍進 ヘイリーは討論会での勝利を重ね、中道/穏健層を中心に支持を拡大しデサンティスと全米規

          【2023クリスマス企画】大統領選挙へ 今年の振り返りと最新情勢

          米大統領選まで1年 再び対決する「バイデンvs.トランプ」その情勢は

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、2024年11月5日に実施されるアメリカ大統領選挙に向けて、現在の情勢を見通していきます。  民主党からはバイデン大統領、共和党からはトランプ前大統領が出馬を表明しています。民主党はバイデン大統領が指名される見通しで、共和党は予備選を経てトランプ前大統領が指名される可能性が高まっています。  この記事では、バイデン大統領とトランプ前大統領が再び対決するという想定で、来年11月の本選挙について分析します。 バイデンvs.トラ

          米大統領選まで1年 再び対決する「バイデンvs.トランプ」その情勢は

          【2024年大統領選】共和党予備選 独走するトランプに死角はあるか

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、2024年大統領選挙の共和党予備選の情勢を概観し、首位を独走しているトランプ前大統領への支持が盤石なのか検討します。  8月にウィスコンシン州・ミルウォーキーで行われた共和党の討論会には、共和党候補8人が出席しましたが、トランプ氏は欠席しました。討論会後も圧倒的なリードを誇るトランプ氏ですが、その支持基盤と死角について分析します。  トランプ氏以外の候補に関する動向は、こちらの記事をご覧ください。 トランプ氏の支持率推移 

          【2024年大統領選】共和党予備選 独走するトランプに死角はあるか

          【2024年大統領選】共和党予備選 初回討論会後の情勢変化

           こんにちは。雪だるま@選挙です。8月23日に、共和党予備選の初回討論会が実施されました。首位を独走するトランプ前大統領は参加しませんでしたが、2位以下の候補者7人が参加し、初の討論会に臨みました。  この記事では、初回討論会の形勢と、討論会を視聴した予備選有権者の評価に概観し、討論会が各候補の支持率に与えた影響について分析します。 初回討論会の「形勢」は参加した候補者8人  今回の討論会に参加したのは、演壇中央から順に次の8人です。  デサンティス氏は、この候補の中

          【2024年大統領選】共和党予備選 初回討論会後の情勢変化