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慶應大学文学部英米文学科卒業。今はふつうのサラリーマン。 英語に関する「なんでだろう?…

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慶應大学文学部英米文学科卒業。今はふつうのサラリーマン。 英語に関する「なんでだろう?」という疑問に、自分なりの観点で(仮の)答えを書いています。 決してこの内容が正しいわけではありませんので、「そういう考え方もあるね」くらいで捉えてもらえると幸いです。

記事一覧

anywhereはあるのに、anywhenがない理由

「どこでも」を表す「anywhere」という単語はありますが、「いつでも」を表す「anywhen」という単語はありません。 どちらも、「any+wh-」という形なので、「wherever / wh…

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10日前
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worryの使い方が心配

- worry about - be worried about 上記の2つは、日本語に訳すと「心配している」という同じ意味になります。 なぜ、同じ単語で同じ意味であるのに、2つの用法が存在して…

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2週間前

三人称単数現在の動詞の語尾"-s"はなぜ生まれたのか?

英語を学習したことがある人であれば、ほとんど全員が抱いたであろう当然の疑問です。 この"-s"を忘れてしまったが故に、テストで△をつけられ、悔しい減点をもらった経験…

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2週間前
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for goodはなぜ永遠なのか

日本語では「○○のために」のような意味で捉えられる"for"と、「良い」など幅広い主にポジティブな意味で使われる形容詞の"good"が組み合わさったとき、「永遠に」とか「…

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3週間前
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【勝手に解釈】all over the worldとaround the worldの違い

"all over the world" と "around the world"、どちらも日本語では「世界中」という意味ですが、なぜ同じ意味で2つ("in the world"も入れれば3つ)の表現が存在するのでし…

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3週間前
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anywhereはあるのに、anywhenがない理由

anywhereはあるのに、anywhenがない理由

「どこでも」を表す「anywhere」という単語はありますが、「いつでも」を表す「anywhen」という単語はありません。
どちらも、「any+wh-」という形なので、「wherever / whenever」のように「anywhen」もあってよさそうですが、なぜないのでしょうか?

自分自身で仮説を立てるにはあまりにも壮大な疑問でしたので、ChatGPTに考えてもらいました。

ところどころ矛盾

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worryの使い方が心配

worryの使い方が心配

- worry about
- be worried about
上記の2つは、日本語に訳すと「心配している」という同じ意味になります。

なぜ、同じ単語で同じ意味であるのに、2つの用法が存在しているのでしょうか。
個人的な仮説を説明したうえで、一般的に考えられている2つの用法について紹介したいと思います!

●個人的な考え
どちらも同じ語(動詞の"worry")を用いていますが、一方は能動態、も

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三人称単数現在の動詞の語尾"-s"はなぜ生まれたのか?

三人称単数現在の動詞の語尾"-s"はなぜ生まれたのか?

英語を学習したことがある人であれば、ほとんど全員が抱いたであろう当然の疑問です。
この"-s"を忘れてしまったが故に、テストで△をつけられ、悔しい減点をもらった経験は皆さんあると思います。

ではなぜ、この(忌々しい)"-s"をつけなければならないのか。
歴史的な観点から、簡単に解説してみたいと思います。

結論、「もともと全ての場合に動詞の屈折はあったが、時の経過とともに、3単現の"-s"のみが

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for goodはなぜ永遠なのか

for goodはなぜ永遠なのか

日本語では「○○のために」のような意味で捉えられる"for"と、「良い」など幅広い主にポジティブな意味で使われる形容詞の"good"が組み合わさったとき、「永遠に」とか「永久に」といった意味になります。

なぜなのか皆目見当もつかないし、それぞれの単語が普段使われている意味から類推してみても、よく分かりません。

そこで今回は、"for good"がなぜ「永遠に」という意味になるのかについて、とて

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【勝手に解釈】all over the worldとaround the worldの違い

【勝手に解釈】all over the worldとaround the worldの違い

"all over the world" と "around the world"、どちらも日本語では「世界中」という意味ですが、なぜ同じ意味で2つ("in the world"も入れれば3つ)の表現が存在するのでしょうか。
そこにはどのようなニュアンスの違いがあるのでしょうか。

それぞれの単語の持つ意味から考えてみましょう。
Cambridge Dictionaryで、"over"と"arou

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