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worryの使い方が心配


- worry about
- be worried about
上記の2つは、日本語に訳すと「心配している」という同じ意味になります。

なぜ、同じ単語で同じ意味であるのに、2つの用法が存在しているのでしょうか。
個人的な仮説を説明したうえで、一般的に考えられている2つの用法について紹介したいと思います!

●個人的な考え
どちらも同じ語(動詞の"worry")を用いていますが、一方は能動態、もう一方は受動態になっているのがポイントのように思えます。

■ worry about
こちらは能動態として用いられています。
故に、何かしらに影響を受けて心配しているのではなく、内発的動機がある場合に使用されるのではないでしょうか。
ここでの内発的とは、自分自身が起点となって「心配事」が発生しているという意味。

例えば、
I worry about him.
この場合、何か彼の周りでよからぬことが起きたから心配しているわけではなく、自分が勝手に心配しているようなニュアンス。


■ be worried about
こちらは受動態として使用されており、受動というのはその名の通り「受け身」の姿勢であるので、何か外的要因によって起こっている「心配事」の時に用いるのではないでしょうか。
何かを見たり聞いたりして、その結果として思わぬ心配事が起きてしまっているというニュアンスです。
(もはや、can't help but worryのような「心配せざるにいられないの!」感)

I am worried about him.
このような文があったときは、何か彼に悪いことが起きたのを目の当たりにしたか、だれかから聞いたりしたかで、「本当は心配したくないけど、心配せざるを得ない」という状況のように考えられます。


●実際の例を見てみよう!
以上を踏まえた上で、実際にどのような英文で2つのパターンが使用されているのかを見てみましょう。
※例文はChatGPTによる自動生成

■ worry about
I always worry when I don't hear from him for a long time.
She tends to worry too much about small things.
There's no need to worry; we've got everything under control.
I worry that I might have said something wrong.
Parents often worry about their children's future.
The doctor's expression made me worry about the test results.
Do you ever worry about what people think of you?
I can't help but worry when the weather gets this bad.
He told me not to worry, but I still feel uneasy.

■ be worried about
I'm really worried about the upcoming exam.
She seems to be worried about her health lately.
Don't be worried about the interview; you'll do great!
Many people are worried about the state of the economy.
He’s always worried about being late for meetings.
Parents tend to be worried about their children's safety online.
Are you worried about the changes at work?
They were worried about getting lost in the new city.
I'm a bit worried about the weather for the wedding this weekend.
He’s been worried about finding a new job after being laid off.

はい。曲解すれば上記の考えに当てはまらなくもない気はしますが、明らかに僕の考えは的外れだったことが分かります!


●英語圏での一般的な考え方
ということで、BBCがこの事象について解説していたので、そちらを紹介し今回の結論としたいと思います。
※BBC Learning English -Ask about English- 2008.より参照

BBCによると、worryの方は、「一定の期間以上、長く続く心配事」を表すときに用いられ、be worriedの方は「一時的な心配事」を表すときに用いられるようです。

例)
worry aboutは、
I worry about you, son, because I'm your mother.
のように、母であることは一時的なものではないので、「いついかなる時も常に心配である」様子がうかがえます。

対して、be worried aboutは、
I'm worried about you, because you look pale.
のように、彼が具合悪そうにしているのは一時的なことであるので、be worriedが用いられる、ということです。


全く的外れな見解を冒頭で述べてしまいましたが、皆さんも違いを気にしながら普段の会話に役立てていただければと思います!

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