Deeper English

慶應大学文学部英米文学科卒業。今はふつうのサラリーマン。 英語に関する「なんでだろう?…

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慶應大学文学部英米文学科卒業。今はふつうのサラリーマン。 英語に関する「なんでだろう?」という疑問に、自分なりの観点で(仮の)答えを書いています。 決してこの内容が正しいわけではありませんので、「そういう考え方もあるね」くらいで捉えてもらえると幸いです。

最近の記事

anywhereはあるのに、anywhenがない理由

「どこでも」を表す「anywhere」という単語はありますが、「いつでも」を表す「anywhen」という単語はありません。 どちらも、「any+wh-」という形なので、「wherever / whenever」のように「anywhen」もあってよさそうですが、なぜないのでしょうか? 自分自身で仮説を立てるにはあまりにも壮大な疑問でしたので、ChatGPTに考えてもらいました。 ところどころ矛盾や辻褄の合わない部分はありますが、示唆のある仮説を立ててくれました。 皆さんは

    • worryの使い方が心配

      - worry about - be worried about 上記の2つは、日本語に訳すと「心配している」という同じ意味になります。 なぜ、同じ単語で同じ意味であるのに、2つの用法が存在しているのでしょうか。 個人的な仮説を説明したうえで、一般的に考えられている2つの用法について紹介したいと思います! ●個人的な考え どちらも同じ語(動詞の"worry")を用いていますが、一方は能動態、もう一方は受動態になっているのがポイントのように思えます。 ■ worry ab

      • 三人称単数現在の動詞の語尾"-s"はなぜ生まれたのか?

        英語を学習したことがある人であれば、ほとんど全員が抱いたであろう当然の疑問です。 この"-s"を忘れてしまったが故に、テストで△をつけられ、悔しい減点をもらった経験は皆さんあると思います。 ではなぜ、この(忌々しい)"-s"をつけなければならないのか。 歴史的な観点から、簡単に解説してみたいと思います。 結論、「もともと全ての場合に動詞の屈折はあったが、時の経過とともに、3単現の"-s"のみが生き残った」というのが通説のようです。 ※動詞の屈折:動詞の語尾が変化すること(

        • for goodはなぜ永遠なのか

          日本語では「○○のために」のような意味で捉えられる"for"と、「良い」など幅広い主にポジティブな意味で使われる形容詞の"good"が組み合わさったとき、「永遠に」とか「永久に」といった意味になります。 なぜなのか皆目見当もつかないし、それぞれの単語が普段使われている意味から類推してみても、よく分かりません。 そこで今回は、"for good"がなぜ「永遠に」という意味になるのかについて、とても簡潔に憶測していきたいと思います。 ※for goodの意味の起源については、

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          【勝手に解釈】all over the worldとaround the worldの違い

          "all over the world" と "around the world"、どちらも日本語では「世界中」という意味ですが、なぜ同じ意味で2つ("in the world"も入れれば3つ)の表現が存在するのでしょうか。 そこにはどのようなニュアンスの違いがあるのでしょうか。 それぞれの単語の持つ意味から考えてみましょう。 Cambridge Dictionaryで、"over"と"around"それぞれの意味を調べてみると、 over: across from on

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