エダマメ

メーカーで企画開発のお仕事をしてます。 思春期前後子ども3人の母。 子どもたちからの投げかけは日々難易度が上がり 心のインナーマッスル鍛えられ中。そんな日常の出来事の記録です。

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最近の記事

賢くみられたい願望ありありだけど、実はそうじゃない私であるよ、という話。

3年前に息子が不登校になった時に、いちばん私にとって支えになったのが、地域の福祉課子育て支援担当の女性だった。息子が感じているだろう辛さについて示唆してくれ、また息子の特性の素晴らしさについて率直にほめてくれた。 息子が中学生になって少し学校に行き出してから、連絡を取らなくなっていたが、1年以上ぶりに再び面談した。 1年の間に、高校生の長女が学校を辞めて通信制に編入し、末っ子が夏休み前に学校に行くのはしんどいと打ち明けてくれてフリースクールに通い出した。 そんな経緯を話して

    • ドラマ「3000万」〜弱い立場の女性が見せる、意外な逞しさと強さの魅力について〜

      NHKの土曜ドラマ「3000万」が面白くて、という話です。 どこが好きかというと、安達祐実さん演じる主人公のその魅力。光と影、弱々しく不幸そうだったのに次の瞬間唐突に、だけど必然的だと思わせる説得力で現れる強さと大胆さに思わず引き込まれてしまうところ。 ドラマの題材は、闇バイトで、ごく普通の女性がずるずると加害者になっていき一体どうなってしまうのか、リアルでハラハラ、ジェットコースター的にあっという間の50分を体験出来ます。 そして毎回役者としての安達祐実さんの魅力と迫

      • 子どもの「暇な時間」を埋めずからっぽのままにする努力。〜書籍「不登校の9割は親で解決できる」からの気付き〜

        タイトルだけ読むと、実際に不登校3年目に突入している子どもを持つ親としてはかなりザワつくタイトルの書籍を読んで、そこから得た学びについて。 私がなるほどと思ったのは、子どもに対するデジタルデバイスの徹底した制限について提案されていた点です。 3週間で再登校できるかどうかは、ケースバイケースだとは思ったのですが、デジタルデバイスの制限をすることの考えについてはとても納得できました。 こちらの書籍では、子どもが学校に行かない期間は徹底したデジタルデトックスを行なうことを提言して

        • 生きていること直結する話ができた(ただモノではない関西のおばちゃん)

          近くにあるフリースクールが月1回不登校の親が集まる会を月1回開催しており、私は6月に初めて足を運び、7月も再び訪れた。これからも行きたいと思っている。 なぜか。 そこで私は、子どもが学校に行けなくなってから抱えている不安と心細さを、初めて正直に話すことができたから。 初めて?というのが自分でも意外であり、今までも家族や友人、子どものケアのために仕事を中抜けしたり休んだりする関係もあって職場の上司や同僚に今起きていることを話すことは何度かあった。 そのときの私は無意識に、

        • 賢くみられたい願望ありありだけど、実はそうじゃない私であるよ、という話。

        • ドラマ「3000万」〜弱い立場の女性が見せる、意外な逞しさと強さの魅力について〜

        • 子どもの「暇な時間」を埋めずからっぽのままにする努力。〜書籍「不登校の9割は親で解決できる」からの気付き〜

        • 生きていること直結する話ができた(ただモノではない関西のおばちゃん)

          JKの娘が「結婚」に否定的な話から考えたこと

          日本では年々未婚率が上がっているが、もうすぐ18歳になる娘も 「結婚なんてしたくない」 と言う。 理由は、1つはよく知らない他人と長々とうまくやっていくことの困難さにげんなりするということ。さらにもう1つは子供の問題で、もし子どもを育てる日々の中、自分が、あるいは夫が、その子どもに取り返しのつかない心の傷を負わせてしまったらという心配と責任感が大きすぎる、とのこと。 それは私が結婚に否定的な娘を含む3人の子どもの不登校に悩み、夫との考えの違いに悩む日々を近くで見ていてのこ

          JKの娘が「結婚」に否定的な話から考えたこと

          時間通りじゃなくても。

          息子は「予定した時間に家を出る」ことがかなり苦手です。そして私は「余裕を持って動く」ことが苦手です。かつデッドラインが差し迫るとプレッシャースイッチがガクンと入ってしまい、自分の感情のコントロール力が一気に落ちます。そんな母息子の組み合わせなので、時間通りに物事を進めることをめぐって日々お互いのイライラやすれ違いが起こりがちです。社会と関わるときに「時間」はいつもついて回り、「時間を守ること」「準備時間の見通しを立てること」はとても重要に思ます。しかし本当にそうなの?と、と考

          時間通りじゃなくても。

          団塊ジュニア世代の私、自分の考えの表明・当事者意識とリーダーシップが鍛えられてない問題

          1975年生まれの私はほぼ団塊ジュニア世代です。 バブルは自分の上の世代が経験して自分とは無縁のもの、中学時代は過度な校則の締め付け、受験戦争、就職氷河期で非正規雇用が多く、子育てする母親への過度の期待、上がり続ける教育費、変わらぬ教育体制の中で不登校になる子どもの親世代でもあり、なかなかですね。 日本の企業に勤めているのですが、イノベーションが起きずに業績も伸び悩みがちな日本企業の問題の多くは、私たち世代がひたすらに我慢して、ただ上司が言うことを実直に行うことをよしとして

          団塊ジュニア世代の私、自分の考えの表明・当事者意識とリーダーシップが鍛えられてない問題

          息子との長い散歩

          季節も良いので、不登校の中学生息子と時々夜1〜2時間の散歩に出ています。息子は電車や自転車が好きではなく、自分でどこかに行くときは、歩いての移動が基本です。パソコンでの仕事がほとんどの私にとっては、1日の終わりに長い時間歩くのはなかなかの疲労感で「散歩に行かへん?」と言われると正直ムムム、と思うのですが、息子にとっては全く苦にならず、たぶん体を動かすことは自然な欲求なのではないかなと思います。若さと体の健康さがそこにあることはありがたいなと思います。 そして、母を誘うのは他に

          息子との長い散歩

          「人を動かす力」があるのは「自分の言葉」で語れる人

          23年度まで広島県で教育長をされていた平川恵理さんが5月からVoicyを始められて、それを聴きながら感じたことについて。 平川さんは、本来人が持っている「学びに対する好奇心」を生涯生き生きと持ち続けることができるよう、身近な小学校・中学校の公立学校にいくつかの選択肢を持てるようにと教育改革を進められて来られた方です。 私はVoicyで野本響子さんと対談をされているのを聞いて、初めて平川さんのことを知りました。 平川さんが固定概念にとらわれず、子どもにとって良い教育の場を作

          「人を動かす力」があるのは「自分の言葉」で語れる人

          「降参です」を言う前に

          5月のGW明けから今ひとつ頑張れない私でしたが、NHKの朝ドラの「虎に翼」の主人公寅子ことトラちゃんが頑張っている姿を見て、「私の代わりに頑張ってくれてありがとう!」と謎な感謝をしながら毎朝楽しみに見ています。 自分は前に進んでいる気はしないが、トラちゃんが進んでくれていることで癒されているというか… 今回は第41週の中で朝から本気で泣けてしまった場面の1つについて、なぜ激しく共感して涙してしまったのかを考察する、という話です。 「私なりに頑張りました。けれども、降参です。

          「降参です」を言う前に

          3人目も「学校に行きたくない」と言われた日のこと

          我が家は3人きょうだいですが、上の二人は学校に通っていません。 1番上の長女は公立高校を中退して通信制の高校に編入、2番目の長男は小学5年生の頃から学校に行くのがしんどくなり、中学生の今は学校に行かないことがデフォルトという状態です。 末っ子は小学生の女の子ですが、彼女は公立の学校に通う日を送っています。 末娘からすると、お姉ちゃんとお兄ちゃんが2人とも学校に行っていないけど、自分だけが平日学校に行っている、となっているわけです。 そんな末娘ですが、週末行事の疲れがたまって

          3人目も「学校に行きたくない」と言われた日のこと

          管理とかマネジメントとか(仕事においても子育てにおいても)

          私は企業で管理職についてるのですが、チームメンバーの仕事の進捗とか労働時間の管理なんかは本当に苦手です。チームのパフォーマンスを上げるマネジメントの方法については日々試行錯誤をしていて、できれば逃げ出したい、と苦悩しています。 そして同じような気持ちで試行錯誤し苦悩しているのが、子どもの家事分担や生活リズムのサポートです。 テレビやスマホ・タブレット・ゲームの時間のコントロールや、朝起きる時間、寝る時間を規則正しく整えるのは私にとってはとても骨が折れる、そして気が進まないこ

          管理とかマネジメントとか(仕事においても子育てにおいても)

          「小さい声でしか語れないこと」を聴くこと、話すこと

          内田樹さんの著書で「複雑化の教育論」の冒頭に「教室」について記述があります。良い教室は、小さい声で話してもきちんと聞こえるのだと言うのです。生徒のつぶやきや、何かを話そうとする息遣いも分かる、音の通りの良さがあることが大切だと。なぜならば、「生まれて初めて口にする言葉は大きくならない」からです。 「大きなはっきりした物言い」を求められると、人は定型的な言葉しか話さなくなってしまうと内田樹さんは指摘しています。教育の場は、今まで知らなかったこと・気づかなかったことに初めて触れ

          「小さい声でしか語れないこと」を聴くこと、話すこと

          「育てにくさ」について

          息子が5歳くらいの地域の健康診断のときだったと思います。 心理士さんとの面談をしたあと、「お母さんは大変でしたね」と声をかけてくれました。 そのときはじめて息子は「育てにくさ」のある子どもなのかな、と意識したように思います。 「育てやすい」と感じることの一つには、思っていること・感じていることを即座に表現してくれることではないでしょうか。保護する大人側があれこれ想像したり考えたりという負荷がかかりにくいからです。 息子は即座に言葉にするのではなく、数十分や数時間、長いとき

          「育てにくさ」について

          過剰にお買い物させることは、マーケティングの成功ではない

          私の仕事は、ドラッグストアで販売しているようなヘアケアやスキンケアといった化粧品の企画開発&マーケティングです。 あるときチームメンバーの一人から 「こんなにたくさんの新商品はいらないって思っているんですよね」 と言われたことが気になっていました。 正直、そう。 ある程度の商品数は、店頭で存在感を出すために必要になる側面があります。 また、ドラッグストアなどでは年2回、棚替えのタイミングがあり、そのタイミングで販売実績が伸びなかった商品は新製品や売れている他の製品との入れ替

          過剰にお買い物させることは、マーケティングの成功ではない

          戦略を考えることがなぜしんどいのか

          窓を開けて風を通していると気持ち良い GW中の気候の良さを活かして 大好き音声メディアを聴きながら 家の片付けと掃除をやっています。 今日は木下斉さんと林直樹さんが 農村戦略について語る会を聞きました。 (有料で前編・後編あり) https://voicy.jp/channel/2028/1140720 https://voicy.jp/channel/2028/1261431 農村戦略と言われましても あまり自分とは関係ないかも、と思っていたのですが 「カフェづくりとか

          戦略を考えることがなぜしんどいのか