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読書感想文まとめ

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題名の通り、読んだ本の感想をマガジンにしました。 一週間に一冊、一記事を目標。基本的にネタバレがあります。
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記事一覧

読書感想文【流浪の月】

2019年 凪良ゆう 第17回本屋大賞受賞 昨年に『汝、星のごとく』が作者二度目の本屋大賞を受…

Ebi
1か月前
7

読書感想文【エンジェルフライト 国際霊柩送還士】

2012年 佐々涼子 つい先日、9月1日に著者は死去されたらしい。 いつもnoteの記事を追ってい…

Ebi
2か月前
9

18切符読書感想文まとめ その2

電車旅は睡魔との戦いであるらしい。だがそれこそが魅力でもあるので完全に抗うのは難しい。 …

Ebi
2か月前
12

青春18切符旅読書記録

先日の青春18切符✕積読コラボ旅で読んだ本の記録(5冊)。 最終巻、難敵であった。 映画を…

Ebi
2か月前
15

読書感想文【たましいの場所】

note記事で気になっていた本を手にとってみた。 実のところ上記の記事を読んだ時、気になりつ…

Ebi
3か月前
10

頭ン中をちょい覗き

著者・森博嗣氏が筆の早い作家であるということは前から知ってはいたが、さすがである。デビュ…

Ebi
3か月前
9

読書途中感想文【ブレイブ・ストーリー 上】

2003年 宮部みゆき 角川文庫で上中下、3冊完結のところの上巻のみの読了だが、1冊が結構な分厚さなのですべて読みきる前に最初の方など忘れてしまいそうである。備忘録として少しだけ書き残しておく。 小学5年生の三谷亘は、父と母と三人家族。父親譲りで理屈っぽいところが玉に瑕だが、学校でも家でもまずまずの生活を送っている。 夏休みの少し前、近所の建築途中で放置されているビルに幽霊が出ると話題になって、それと同時にミステリアスな転校生・芦原美鶴が現れ、亘の周囲は徐々に動き出す。

初夏の夜道はやっぱり

クチナシの香りである。 どうも現在の住居地にはクチナシ愛好家が多く住んでいるらしい。思い…

Ebi
5か月前
14

読んだよ報告20240607

感想文、というほどでもないけれど、一応は記録として残す。 正直に書くので、ありえないけれ…

Ebi
5か月前
11

君たちは古事記を読んだか

どこかの映画タイトルのようになってしまった。 古事記とは、ご存知日本最古の歴史書である。…

Ebi
6か月前
27

読書感想文【こうしてイギリスから熊がいなくなりました】

2009年 ミック・ジャクソン、絵:デイヴィット・ロバーツ 2018年 田中志文 訳 不思議な本…

Ebi
6か月前
18

読書感想文【思いはいのり、言葉はつばさ】

2019年 まはら三桃(みと) 中国・湖南省に伝承される女性たちだけの文字「女書(ニュウシュ…

Ebi
8か月前
13

読書感想文【スモールワールズ】

2021年 一穂ミチ 2022年本屋大賞第3位、第43回吉川英治文学新人賞 珠玉の、というとちょっ…

Ebi
9か月前
25

読書感想文【小指が燃える】

2017年 青来有一 たまたま図書館で手に取った。 表題の他、短編『沈黙のなかの沈黙』を収録。 筆者は長崎出身であり、両親が被爆者という被爆二世。 本作品は戦争を体験していない人間が戦争について書くことの意義と作家というものの存在意義、戦争と神の存在について書かれている。 本編には実在の作家や筆者の過去作品名などが頻出し、一見私小説にも見える。とっつきにくい寓話のような、幻想的な文章は少々読みづらい。 特に前半に収録されている短編は短編なだけ、掘り下げるだけの厚みが不足し