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新春お天気雪 【詩・詩形式】4.[幸せな瞬間集](197文字)

灰色の綿菓子のような雲の合間に青空が見える。

吹く風は氷のようだが、
降り注ぐ陽光は、
時折、
春の陽射し。

春は確実にやって来ている。

だが、
その前に、
冬の大暴れ。

遠くの山々は白く煙り、
僅かに強さを増した風に、
ちらほら集まる小さな氷の塊が宙を舞う。

カシャシャン。

車窓に打ち付けては砕け散る雪の粒。

心地良いリズムを楽しみながら…!

あちこち揺れつつ舞い降りる無数の雪の中、
温かい我が家へ、
道を急ぐ。

天野マユミ





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