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第一章 私の鬱の時の過ごし方 / 希死念慮が出てきたら


鬱がさらにひどくなった時に現れる希死念慮。本当に辛いですよね……。

「死にたい」という気持ちが頭から離れず、明日生きられるかも分からず、どうやったら死ぬことができるか、常に考えてしまいますよね……。

私も、仕事に復帰させてもらえない休職中、ずっと希死念慮が付きまとい、本当に辛かったです。大好きなカフェに行っている最中なのに、電車を見ては飛び込んでしまおうかと思ったり、道の途中で過呼吸を起こしてしまったり……。過呼吸を起こした自分に対しても、自分が人に構って欲しいから過呼吸を起こしたんだと、責める始末でした。

躁鬱大学に出会って、調子がよくなってからも、久しぶりに1度だけ希死念慮が起きて、困惑したこともありました(先ほどお伝えした3月のことです)。

では、希死念慮が起きた時は、どうするか。

私が思う対策は、

基本に立ち返る

です。

疲れていませんか?ゆっくり休んでいますか?
頓服は飲まれましたか?
訪問看護や周りの人に、相談されましたか?
季節の変わり目や、生理前ではありませんか?
臨時受診をして、お医者さんに相談されましたか?

まだこちらをされていなければ、ぜひやってみてください。

繰り返しになりますが、鬱になると、ネガティブ思考が頭の中を支配して、冷静な判断ができなくなります。基本的な対処法を、忘れてしまうのです。なので、今一度、確認してみてください。

希死念慮もまた、脳のバグだと思います。もしくは、動きすぎたために、もうこれ以上動かさないための強制シャットダウンです。

今はもう、この希死念慮がなくなることはない……もう長く生きられる自信もない……と絶望的に感じていらっしゃるかと思いますが、「希死念慮」という「症状」に適切に対処すれば、フラットな状態に戻ることができます。

私も、家族や仕事があって幸せなはずなのに、夜布団の中で「もう長く生きられない……」と思ったり、訪問看護の方に泣きながらつらい気持ちを伝えたりしました。「なんで双極性障害なんかになったのだろう……」と悲観的にしか考えられなくなっていました。

その後の受診で、薬を1錠増やしてもらったところ、なんと2~3日で希死念慮が収まり、フラットな状態に戻ることができました。

思考がネガティブなので、薬を増やすことに不安や抵抗もありましたが、こんなに効くならば、生活を豊かにするためにも、薬を増やしてよかったと思いました。(そしてその1か月後、調子がよくなったので、別の薬を減薬することができました!)

そして今、こうやって楽しく執筆活動をし、本を出版する夢を見ながら、毎日充実して過ごすことができています。

「希死念慮」は一時的な「症状」です。
(人によっては肩こりのように、慢性的になっているかもしれませんが……)

前にもお伝えしましたが、まずは、
「頭痛がしたら、頭痛薬を飲むように、
  希死念慮が起きたら、精神薬を飲む」
それが大事だと思います。

頭痛を気合で治すことはできません。
それと一緒で、希死念慮も気合で治すものではないと思います。

そして、優しいお母さんから「頭、痛いのね。辛いよね。」「痛いの、痛いの、飛んでいけ」と優しい言葉をかけてもらうように、訪問看護や周りの方から、「辛いよね……」「大丈夫、きっとよくなるよ」と優しい言葉をかけてもらうことで、症状が和らぐことはあると思います。

頭痛は、気圧の変化によって起こったりもします。希死念慮も同じかもしれません。

今は信じられないかもしれませんが、希死念慮はずっとは続きません。

しっかり休んで、薬を飲んで、周りに吐き出しながら、どうか乗り切られてください。
環境要因であれば、時期が過ぎたら、症状が和らぐ可能性もあります。

きっとその先にはまた、楽しい日々が待っています。

きっと、きっと、大丈夫。

どうか、みなさんの希死念慮が治まりますように。


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