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小説、映画、ドラマの感想。

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#朗読

豊島与志雄『死ね!』朗読 🕯 感想文。

豊島与志雄『死ね!』朗読 🕯 感想文。

2025年に入って、私は走馬灯のように過去の出来事を思い出したり、きのうのことのように反芻したりしている。
(走馬灯の実物見たことありますか?カラフルでかわいいんですよ!)
もうすぐ死……という訳じゃなく、総決算のときなのだと思う。
よかったこともそうじゃなかったことも、水に流す。

占い師なら星の動きである程度、国や民に起こりそうなことを予測が立ったりして、でも物静かで思慮深いひとが多いため、な

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『青鬼の褌を洗う女/坂口安吾』朗読した📚妖婦に振り回されたい男のロマン。

『青鬼の褌を洗う女/坂口安吾』朗読した📚妖婦に振り回されたい男のロマン。

私は坂口安吾の文体が好きだ。潔い。
といっても、読んだのは過去記事に書いた『恋愛論』と、この『青鬼の褌を洗う女』だけ。
あの有名な『堕落論』は一文字も見ていない。

青春の頃から本を選ぶときは文庫の裏のあらすじと、文体を見て決める。
今回は、朗読するために青空文庫を探っていて、ちょうどよい長さとストーリーが決め手になった。
私は関西にしか住んだことがなく標準語はニュースを聴いて知ってるだけ。
周り

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坂口安吾さん。『恋愛論』を読んだ私が語るわよ♬

坂口安吾さん。『恋愛論』を読んだ私が語るわよ♬

自分の身体を衰えさせないために、熱意の発散のために朗読を収録して毎日配信している。
毎日、は目的ではなくて、面白くなってきてやめられなくなったから自然に毎日になった。

そろそろ本業に戻るため、難しいめの長編はしばらく読まない。

坂口安吾は、はじめて読んだ。
『恋愛論』は婦人公論で発表されたというから婦人向けだ。
とても力強くストレートではっきりしたメッセージだった。
頑固そうな作者の人柄を思っ

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小説『陰獣/江戸川乱歩』朗読配信した🌹ネタバレなし。

小説『陰獣/江戸川乱歩』朗読配信した🌹ネタバレなし。

今朝、stand.fmにて最終回を配信しました。

殺人事件、ミステリー、元は興味なかったのだが……。
ぱっと目に入ってしまい。

小学生から少女小説を読み始めて(折原みと、藤本ひとみ、津原やすみ、等々)
それから文学作品に入って、読む速度が遅いから徹底して自分の読みやすい文体を探し続けた。
どんなに話題書でもベストセラーでも、書店で手に取って文体を確かめて、ダメだ~と思うと読み進められないのでパ

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映画『蜜のあわれ』一瞬の煌めきを閉じ込める器。

映画『蜜のあわれ』一瞬の煌めきを閉じ込める器。

室生犀星の小説「蜜のあわれ」をスタエフで朗読配信した。

私は小説を読むときも映画を観るときも、頭を空にして楽しむために先に情報を仕入れないようにしている。
そのため、本作も小説に一目惚れして朗読を決めた後は、映画がどんなものか調べないようにしていた。

朗読全16回の毎日配信が終わったので、もうめちゃくちゃ楽しみにしていた石井 岳龍監督の映画「蜜のあわれ」を視聴した。
たったいま、「箱男」も石井

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