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【あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方(佐藤舞)】【#読書記録30】

やりたいことが多いのに時間がない。
大人になってから本当によく感じることがある。

でも実際にはすべての時間を何かしらの学びに使ったり、何かしらの練習をしたりすることなく、だらだらスマホでSNSを見たり、休日を眠って過ごしたりしてしまう。

そんな時間を無駄にしてしまうと感じている人にとって、考え方を改めるきっかけとなる本である。

本書は様々なビジネス書で語られている時間・タスク管理のテクニックだけでなく、哲学者や思想家の言っていることであったり、統計データを用いたりと多様な視点から時間を捉えている。

時間とは言うものの、それぞれの人生の過ごし方、というような言い方もできる。本書での課題は、下記の通り。

「私たちの身の回りは、生活を便利に楽しくしてくれるはずのテクノロジーや生産性アップのライフハックであふれているのに、なんとなく本質的な悩みが解決されないまま時間だけが過ぎている気がする。このままでは、あっという間に死んでしまうのではないか

「はじめに」に書かれている、著者の問題意識。人生100年と言われるようになってきたものの、何も考えずに過ごしていると、それこそあっという間になくなってしまう。

現在30代の私自身も、10代20代のころよりも1年が過ぎるのがすさまじく早く感じてしまう。どんな時間も遊びに費やしていた、あのころに戻りたい。

本書では自らの人生をバスにたとえ、そのバスの運転手である自分自身がどこに向かうのか(人生の意味や目的、自分にとっての重要な価値観)を設定することが肝要だと述べている。

さらにそういった価値観に気づくためにどのようにすればよいのか、ワークが盛り込まれている。

幼いころから今まで一番大事にしていることはなんだろうか。
どんなことを表現したかったのだろうか。
「なりたい自分」を見つめ直して、人生を歩んでいく。
そういう風に私もしていきたい。

時間管理のテクニック本の一面を持ちながら、自己啓発本の一面も持つ。
著者と同じ感覚を持った人や、時間管理に悩む人はぜひ一度手に取ってみてほしい。

それではまた、次の本で。


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