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2021年12月の記事一覧
hey say jumpのつづき #2
出しなに聴いていたのはCONGOSの曲をSUNARAWがリミクスした12インチで、そういえばちゃんと針を止めてきたっけなとおれは思う。まあいっか。なに食おうかな。
ぼんやりとした視線の先の曲がり角の向こうのマンションの4階くらいのところの一室のカーテンが開いていて、誰かが立っているのが見える。そこには今年の3月に死んだてとらがコタツの中でくるまっていて、飯はまだかと不平ヅラでうーっとか唸ってて、
病院も刑務所もあの世も
やめる
2021年ですっぱりやめる
なんでもかんでもやりすぎるところがあって
酒もそんな感じ
2021年は3,4ヶ月に一度モメごと起こして
離婚とか
病院とか
いろいろヨギッて
「がっきーさんってシャブとかやってるの?」
って違うひとから2度言われた
さもありなん
※やってないし、やり方も手に入れ方も知らない。
どうかしてるし、なんとかせな病院か刑務所かあの世
いや
病院も刑務所もあの世も
(途中)hey say jump 見たあとも跳べ
40歳を超えてからシンナー中毒になった友人が言うには、2丁目の商店街のうどん屋の隣にあるタバコ屋では今でもジャンプが210円で買えるらしい。
店主のばあさんが半分ボケており、間違いを指摘してもかたくなに認めないのだそうだ。ちなみに、シンナーは意外と携帯性が良く、移動の多いときにはとても重宝するという。
夏の昼下がりのアーケード下はムッとした空気で、湿り気が肌にまとわりついて気持ちが悪い。おれた
おネギ
靴ひも
アスファルト
吐く息
顔にまとわりつく
蜃気楼
かっこいいカタチの
高層ビルディング
川に浮かぶ太陽
風のにおい
死んだ魚の
自転車のタイヤのすれる音
いつかの夏の思い出
島崎和歌子の
ぬぎたての
靴ひも
隣の客のそうめん
国道沿いのネギ
おネギ
今日は地球の命日です
祈り
焼きいも
果てしない一瞬
猫の額の永遠
放屁無頼 #(予告)
第3話
同僚として共に闘い、いまは組織を抜けて北海道に潜む元・放屁人K。Kには家族がいた。「明日は次女の誕生日だから1日待ってくれ」。明け方、「お待たせしました放屁の時間です」とチビの汚い男がドアを開ける……。
第4話
「轟音放屁」との闘い! ビルの屋上での死闘の末、峰打ちの後で助けるも「俺は放屁で人を殺めることしか知らない人間なんだ、死なせてくれ」。「何を言ってるんだ、放屁などなくても生きてい
放屁無頼 #2(途中)
放屁無頼
2
「すかしのアニキ、へへっ、調子はどうですかい?」
出所以来、ドロ亀はおれの前にたびたび現れるようになった。
料理の支度の邪魔だ、帰ってくれ。
寝泊まりしているボロい長屋の共同流し場で、おれは芋を洗いながら吐き捨てるように呟いた。
「アニキ、いい加減にあっしの話に耳を傾けてくださいや。絶対に悪い話じゃござせんて」
無視して芋を洗い続けるおれに向かってドロ亀は続けた。
「こう言っち
前口上 BONGVOYAGE
吹雪の中を歩いている
白い視界に銀の細いひび割れがちらついている
遠くに何かを探そうと頭を上げるも
いま自分が遠くにいるのか近くにいるのかすら分からない
そういえばカラダは寒いと言っていた
分からない
なんや、そういうことか
かなんな
なんでこんなことになってもうたんやろう
思い出すにもどうやって思い出したらいいか分からない
思い出すというのは現在を軸に過去の記憶を探る作業なのだから
いま自分の