hey say jumpのつづき #2
出しなに聴いていたのはCONGOSの曲をSUNARAWがリミクスした12インチで、そういえばちゃんと針を止めてきたっけなとおれは思う。まあいっか。なに食おうかな。
ぼんやりとした視線の先の曲がり角の向こうのマンションの4階くらいのところの一室のカーテンが開いていて、誰かが立っているのが見える。そこには今年の3月に死んだてとらがコタツの中でくるまっていて、飯はまだかと不平ヅラでうーっとか唸ってて、おれはそこでタバコを吸っている。
こたつの上にみかんが盛られ、テレビでは漫才をやっていて、将来に不安を抱きながらも死ぬときはどうせ手ぶらの裸足で通帳届出印も持たずに呆け面で煙になるのだから今ここだけにしがみついて、夢が夢なら、そうこうするうちコンビニに着き、雑誌コーナーでオマケ付きのやつを一瞥してコーヒーを掴んでレジへ向かう。
てとらの毛が付いている気がしてジャケットの二の腕をはたく。