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あの頃の記憶と今

ふと何となく
理学療法士時代の私を
思い出していた。



追い詰められていたな。
必死だったな。



そう
あの頃の私は
毎日が
苦しくて辛くて
仕方がなかった。




臨機応変の連続。
上達しない技術。

患者さんとの関係。
スタッフとの関係。

後輩や学生の指導。
管理者としての役割。



弱さを見せられなかった私は
全て完璧でなければいけないと
思い込み思い詰めていた。

失敗すれば
全て私の責任だと
何もかも背負い込んでいた。



自分のことで
いっぱいいっぱいだった。



だけど今ならわかる。
悩み傷ついていたのは
私だけではないと。

いっぱいいっぱいだった私は
自分でも気が付かないうちに
周りの人のことを
傷つけていたんだと思う。



あのときの私の言葉
すごく直球で鋭かったな。

あのときの私の態度
すごく怖くて嫌だっただろうな。




離れてよかったんだと思う。
自分のためにも
みんなのためにも。




過去の私のような人に出会うと
少しドキドキする。



過去の私のような人は
今の私にとって
感情を刺激する人であり

過去の私のような人は
今の私にとって
とても心配になる人だ。



自分を信じられない。
仲間を信じられない。

だから
ひとりよがりになって
全てを背負い込もうとする。

弱さを認められなくて
完璧な自分で生きようとする。

その苦しみや葛藤が
痛いほどわかるのだ。



そんな過去の私のような人に
出会ったとき
私はただただ見守る。



声をかけたくなる。

だけど
今の私の言葉は
過去の私には響かないとわかるから
言葉はぐっと飲み込む。



過去の私のような人も
きっと人生のどこかで
気が付いて学ぶのだろう。



その未来を信じている。

だから私は
ただただ見守ろうと思う。