円安で輸入品が高騰?その説明のデザイン
my note で時々登場する『君にも分かる初級経済学』の回です💴
日常的に「物価高騰」のキーワードで溢れていますね😵💫
中でも、原材料を輸入しているような産品/あるいは単に輸入品であれば、このところの〔円安〕も相まって/拍車がかかって‥‥という論調/説明は貴方も見聞きしたことがありますよね?
でも、
その説明って、しっくりきてますか?
本当に?
引っ掛かりポイントは無し、ですか?
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国内産の一次品であってもその過程(動植物の育成等)で必要な燃料費が高騰して…のような副次的な要素は本稿では触れません🙅🏻♂️
ここはシンプルに〔輸入品〕として、それが「高価になっている」という話題について、で以下展開します📖
キャスターや評論家など、メディアでは、その〔理由〕や〔カラクリ〕に関して、どのように説明されていますか?🎤
<例>
以前は100ドルのモノを輸入する際に12,000円支払っていたのが、為替変動の円安(1ドル=120円 ⇒ 1ドル=150円)によって15,000円になったから…
⇒⇒⇒ここまで、理解できます、よね?🤣
同じ金額を支払うために必要な円貨が増大した💧
ここで続けざまに挙がるのが、
『円安だと輸入に不利』という図式。本邦での小売価格ベースで実質値上がりというシナリオ。
さらに、
他方では『円安だと輸出には有利』とも
<例>
100ドルで外国に売れたら、これまで円に換えたら12,000円になっていたものが15,000円になるから⤴
⇒⇒⇒そう、説明されますよね? 理解も👌?
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話を元に戻します📖
輸入例について前述した<例>。『円安だと輸入に不利』~10,000円が15,000円になる という私たち庶民に対する説明/雑学的要件の理解度 って、乱暴に感じている人は居ませんか?
肝心な要素/要件を1つ、欠落させたままで説明を済ませてしまっているように思えてなりません😫
その図式が成立するための前提は『貿易/国際取引の決済通貨=建値が外貨であること』です。
もし日本円ベースでの売買契約であれば、為替がどう変動しようと、輸入者側にとって円価の数字は変わらないわけですから。
極端な言い方をすれば、『建値が日本円ではないせいで為替リスクを負って円安に喘いでいるのであって、その点が”改善”されないことが物価高騰の根本要因でもある』という論点もあるはずが、前述したように【庶民向けの説明】においては何ら触れられない様子。そこに歯痒さを感じます。
もし世界的商慣習として『売手側の通貨が適用される』のだとすれば、輸出⇔輸入で立場/形勢が逆転し、前述したような『日本発の輸出において「円安だと有利」』ではなくなります。
※基本的に相互契約で個別に決定。産業別に〔傾向〕はある。世界的に”弱い≒信頼度が高くない”通貨は適用されにくい。
その辺りから察せられる論点。輸出輸入の両方において『外貨建てが多い』ということが苦難の根っこにあるのでは?という見方も含めた解説になってもよいはずが、その要件への言及がないまま、「円安だとほら、高くなるでしょ?」だけで済まされ、「なるほど!」と合点してしまう庶民の反応に占められてしまう…という実状にあるのが気になります。
今一歩、「考える」習慣をもちたいものです💡
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