フロッピーディスクとデジタル化
今月報じられたニュースで、『○○関連給付金の誤送金(振込)事件関連。住民の口座情報の金融機関への展開に際し、フロッピーディスクが使われていた』という点が取り沙汰されました📺
真実がどうだとか、誰が悪いとか、といった言及、つまり、巷の世間話と同レベルの提起をして批難に加勢するようなnote記事ではない、とはお察しの通りです🙇
詳細要件について、メディアニュースと並行してここでお示しするのも憚られるため、いっそのこと《真実か否かは関係なく(仮想要件として)、それに対して論ずる人々の口ぶりの本質》についての着眼で、以下進めたいと思います✍
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今の20歳代以下の人にとっては、その言葉すら「知らない」ともあり得る『フロッピーディスク』という代物。なので、「えっ?未だに使ってるの!?」という意外性や「現代の管理に適したもの(体系)に切り替えた方が…」というおせっかい推奨の気持ちを抱くことは、至極真っ当な発想なのだと思います。
《強い磁気の影響を受けて記録が飛んでしまい大切なデータが消失した》や《メディア(☜死語ですか?『記録保存媒体』の意味です💦)が管理や引き渡しの際に紛失しやすい/盗難のおそれ 等を鑑みると不適である》のような物理的脆弱観点からも、『フロッピーディスク』での運用はもう廃止すべき、という判断も然り🙆
でも、ですよ。ニュース番組では
『フロッピーディスクを使用!』
『デジタル化の遅れ』
とを連ねて、問題点のあぶり出しとして報じているのです。識者や評論家のような立場の面々が非難の言を立てているのです
確かに、特にお役所系たるものは、後者の『デジタル化の遅れ』について否めないのでしょう。当方自身も実感として(まだnote記事としてupせずに留め置いてますが)少なからずあります。
なので、この指摘ポイント単体としては、「まぁそうだろう」で👌
でも、この2つの要点を並べて連携的に批判するのって、結構な違和感です🤔 貴方にとっては共感できませんか?
フロッピーディスクを使用している点では、その中にデータファイルがあるわけで、『デジタル化』か否かという点では、「紙資料の山を転送(送付)していない」ということで『非デジタル』ではない。
機密情報を内包したファイルはe-mailへの添付すらふさわしくない/暗号化等の措置が有効 との論調もあり、セキュリティが担保されたサーバーなどでの管理が望ましいと訴えるのもまぁ妥当なのでしょう。そこを基点にした場合には、《フロッピーを受け渡す》という方式は確かに時代錯誤で諸要件について”心もとない”のはICT素人の一般市民にとっても共感されます。
でも、「デジタル化」そのものは一応できている のでは?
「情報の入力や整理において、ヒトの手を介して行われる」という動線・お作法に関して、いわゆる『IT推進』されていないことを指して、『非デジタル』『デジタル化の遅れ』と言ってのける点で、なんだか本質を見失った悪評であるように感じるのです😔
フロッピーディスクを使用している段階で、既に”デジタル”です。
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『IT推進』と前述しました。
紙媒体の資料を経由した情報の扱いであるせいで、手入力や手計算・・・ヒトが惹起するミスがみられる… この部分は確かに『IT化の遅れ』です。
そして、その事件では、
◆振り込みを行なった金融機関側(:役所側とは対称的にIT化が進んでいるのだとの推測)にも非があり、「そもそも、その一人にあり得ないほどの大金を振り込みが指示されている(ように見える)数値シートを処理する際に、”おかしい”と気付かないのか?」 ---
という類の指摘もされた模様です。
んん?🤔
(冒頭で前置きしたように、事実関係はさておき、の一部仮定話としての展開ではありますが、)その、金融機関への非難ポイントこそが、突き詰めれば
IT化推進”してしまっている”ことの副作用ではないのか?
という本質思考に至ります💡
特にビジネスパーソンにおいては”自動化”追求が深すぎるあまり邁進する傾向が近年一層強まっています。
「遅れている」ばかりではなくて、DX化の本質に対する認知不足やIT化暴走によってもたらされている弊害の大きさ・問題事象発現の不認知の方が、世間一般において盲点になっているのではないか… そのような気付きポイントが含まれているように思うのですが、貴方にとってはどうでしょうか?
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