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【一日一言】あけましておめでとうございます「初めの一歩」(草稿)

●はじめに

一月一日 初めの一歩

踏み出した一歩は、もう道の半まで来たようなものである。
何事も最初の一歩が大事である。
花はすでに芽の中にあり、人の性格は三つ児(三歳児)から始まる。
今年の事業は今日(一月一日)の決心の中から起こるものである。

ひととせを 皆今日の 心地して のどかに世をも 過してしがな
〈伊藤仁斎〉

『[新訳]一日一言 「武士道」を貫いて生きるための366の格言集』
著者:新渡戸稲造 訳者:岬 龍一郎 より

明けましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願い致します。

初めましての方につきましては、これも何かの縁ですのでよろしくお願い致します。

昨年末に新渡戸氏の一節を取り上げておいてまた新渡戸氏の『一日一言』からの引用というのは、我が事ながら芸のない事と思います。
ですが、「一月一日」と「十二月三十一日」の一節それぞれを続けて引用する事に意義を見出したものでして、そのようにさせて頂きました。

●踏み出すことの難しさ

「やる」と決めて実行に移すというのはなかなか難しいというのが実際の所です。
「やらない」理由を探すのは簡単ではないでしょうか?
私はそういうのをあげつらうのが得意だったりします。
なんの自慢にもなりませんが。

現状維持バイアス」という言葉がありますが、なるべく「変わりたくない」という心情は偽らざる本音かと存じます。
少なくとも私の中に「そういうもの」はあります。

ただ、変えていいものと「変えなくてもいいもの」もあると思うので、そのあたりの「取捨選択」はしてもいいとは思います。
何を「変えたらいいか」はその人にもよるかと。

●勇気と決心

昨日の記事にて「悔い改めること」について述べましたが、その一節にも「勇気と決心」というワードが用いられています。

昨年の後悔と反省から改めようと思い「新たな勇気と決心」をもって年を迎えるのですが、やはり「初めの一歩」はなかなか踏み出せない。
だからこその「一月一日」の一節なのかなと。

一歩踏み出しさえすれば、それは「道の半分まで来たようなもの」なのですから、それだけ「初めの一歩」が大事なんだなと思うのです。

●「変えないこと」は難しいのではないか

逆に「変えまい」とした場合、それはどれだけ難しいことでしょうか?

「諸行無常」と仏教で説かれています。
どうあがいても「変わらないものはない」というのが本当の所でしたら、「変わるものか」と執着するのは余計に「苦しくなる」ということになります。

どの道変化から逃れられない宿命であれば、「変えられない」ということもないんじゃないかと思うのです。
いっそのこと「変えたいもの」を「変えられる」と前向きにとらえてみてもいいと思います。

●できることから始めようと思います

いずれにしても最終的に決めるのは「自分自身」なわけですから、「変えられないと思って諦めているもの」も「変えられる」という前提で「何を変えるか」決めてしまってもいいのではないかと。

最初から「すぐに」「100パーセント」変えられることはなかったとしても、ちょとずつでも「意図的に」変えようとすることで気づくこともあると思います。

この世界は「実践の場」だと思うのです。
結果がどうであったとしても「得られるもの」はあると信じております。
その「実践」のなかには「決める事」も含まれるかと存じます。

●「どうせなら楽しんでしまえ」という心境です

旅行前にどこに行くか決めるのは楽しいです。
何をみるか決めるのも楽しいです。
「何をしようかな」と考えるだけでもワクワクします。

せっかくなので、今年もワクワクしながら楽しくスタートしようと思う次第です。
毎日、スタートがこういう心境だといいな、とも思いながら一月一日の記事を結ばせて頂きます。

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根無し草の根
ここまで読んでいただきありがとうございます。 少しでもいい記事が書けるよう精進致します。 ※誤字・脱字等ございましたら、お手数ですがコメントにておしらせ頂けると幸いです。