マガジンのカバー画像

note クラシック音楽の普遍化を達成する

2,987
クラシック音楽の歴史や作曲家、作品について、哲学的な視点から分析し、その普遍性や深さを探求する和田大貴のnoteです。クラシック音楽について語り合えることを楽しみにしています。参…
運営しているクリエイター

2023年11月の記事一覧

【受賞のご報告🥇】

【受賞のご報告🥇】

 先日、ドイツで審査が行われた “Grand Prize Virtuoso“ International Music Competition 国際コンクールSenior部門にて、第1位(FIRST PRIZE)を受賞いたし、

 今年12月に開催されるドイツ・ベートーヴェンハウスでの受賞者記念コンサート出演に、お招きいただきました。

 今年の夏に、アメリカが主催する国際コンクールで第1位を受賞し

もっとみる
母校の校舎に驚きました!!

母校の校舎に驚きました!!

前回投稿の続きです。
母校・中村学園女子高等学校、そして中学校の校舎ご紹介編です🌷

芸術鑑賞に出演後、お世話になった先生が、校舎見学を案内してくださいました。

私の在校時代に比べ、新しく変わり果てた校舎には、驚きの連続でした!!

入り口玄関校舎の建築も評価されたとのことで、

日本建築家協会優秀建築選(2012年)
第25回福岡県美しいまちづくり建築賞(一般建築の部/優秀賞)
など、受賞�

もっとみる
母校での芸術鑑賞に出演しました

母校での芸術鑑賞に出演しました

『芸術の秋』は、音楽により親しみやすくなる時期でもありますね🍂

演奏出演が続く中、故郷福岡で、母校・中村学園女子高等学校、そして中学校での芸術鑑賞に出演いたしました。

母校では、今年3月にも、卒業式特別企画で演奏させていただいたばかりです。

今回は、中学生と高校生合わせて約1000人の全在校生さん、そして、学校関係者の方々向けに、お話しを交えたピアノ演奏会をお届けさせていただきました。

もっとみる

このつぶやきを見るにはメンバーシップに加入する必要があります。

アナログ派の愉しみ/音楽◎カルロス・クライバー指揮『ニューイヤー・コンサート』

日本を最も愛し、
日本に最も愛された天才指揮者の孤独
振り返ってみると、クラシック音楽がビジネスとして最も隆盛を誇ったのは1970~80年代ではなかったか。それは欧米でも同様だろうが、とくに高度経済成長を達成してバブル経済へ向かう時期にあった日本では、国内レコードメーカーから毎月おびただしい新譜が発売される一方、ひっきりなしに海外のオーケストラやオペラハウスが押し寄せて空前の活況を呈したものだ。そ

もっとみる

アナログ派の愉しみ/音楽◎小林研一郎 指揮『シェヘラザード』

荒れ狂う波間に浮き沈みする
シンドバットさながらに

日本人の現役指揮者で、こと人気において屈指の存在は小林研一郎だろう。「炎のコバケン」の愛称よろしく、83歳を迎えたいまも全身をダイナミックに使った指揮ぶりで、熱い音楽の奔流をつくりだす。この瞬間にオーケストラとともにあることが楽しくてたまらない、といった心情があからさまに伝わってきて、客席のわれわれもそのタクトに煽られながらひたすら昂揚へと呑み

もっとみる

【DTMクラシック】フンメル/歌劇「ギース家のマティルド」Op.100 序曲(1821年ワイマール初演版)

※原曲: バレエ音楽「ミティリーニのサッフォー」,Op.68 序曲(1812年)

さて、今回作成したプログラミングはどちらの序曲と表記するか迷いました。
というのもこの序曲は「ミティリーニのサッフォー」(Sappho Von Mitilene)という1812年に作曲され、アン・ディア・ウイーン劇場で初演されたバレエ音楽の序曲ですが、前年の1811年に初演された歌劇「ギース家のマティルド」(Mat
もっとみる

角野隼人ピアノリサイタル in シドニー

角野隼人ピアノリサイタル in シドニー

さて、前回のショパンコンクールに出場したYouTuber、角野君のシドニーデビュー公演。

会場であるシドニータウンホール入り口前には開演前からわんさの入場待ちの行列、全く列が動かず。

開始時間が30分も遅れ、やっと入場できた、と思いきや、1曲目のショパンのスケルツォ第一番はすでに緩徐部の次の再現部…「ええ〜!?」の展開であった。演奏がすでに始まっている状況で、やっと入場できたおおぜいの人々が暗

もっとみる

このつぶやきを見るにはメンバーシップに加入する必要があります。

このつぶやきを見るにはメンバーシップに加入する必要があります。

【DTMクラシック】フンメルとゲーテのある一日 モーツァルト「フィガロの結婚」による幻想曲,Op.124

【DTMクラシック】フンメル/モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」の主題による幻想曲,Op.124

1833年のフンメル晩年の作品ですが、どちらかというと軽いサロンミュージックになっています。

作曲時の情景を想像力を膨らませて妄想・・・

当時のフンメルはワイマールの楽長職にあり、やや人気に陰りが見え始めてはいたもののヨーロッパに知らない者はいないほどの有名人でした。
ワイマールにはゲーテとと
もっとみる

このつぶやきを見るにはメンバーシップに加入する必要があります。

【音楽メモ】石田さんのヴァイオリンに中毒している

【音楽メモ】石田さんのヴァイオリンに中毒している

往復2時間半の通勤車中。いくつかヘビロテの動画や音楽があるのてすが、その中の1つが石田泰尚さんの2021年神奈川県立音楽堂での、音楽堂アフタヌーンコンサートの動画です。

ヴァイオリニスト 石田泰尚(いしだ やすなお)さん

まずは奏者について。石田泰尚さん。
神奈川県出身。明星高等学校、国立音楽大学首席卒業のヴァイオリニストです。神奈川フィルの首席コンサートマスターでもあり、神奈川フィルではグッ

もっとみる